真堂樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ああ、なるほどこれはレーベル所属の各作家のショウケースなのだなと小粒にまとまった猫アンソロジー。
猫かわいい〜〜な無邪気なノリではほぼなく、生まれ変わりや人生の悲喜こもごもに猫が寄り添うなんともビターな展開多目。
タイトルと装丁からもふもふ癒し系な本をイメージした人はがっくりするんじゃないでしょうか。
ひいき目を差し引いても一穂さんの神様はそない優しないが関西弁とおっさんのインパクト、どんでん返しの落ちの強烈さも含めて最高に面白くて読み応えがありました。
スモールワールズが刊行されてからあらためて振り返ると、ミステリータッチの話運び、人間の辿る運命のやるせなさ、どうにもならなさ、都合の良い救 -
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Posted by ブクログ
シリーズになっているという「お坊さんとお茶」。
実は第3冊目から読んだのですが、
今までの経緯とか、あまり知らなくてもスッ〜と世界に入り込めました。
話は3話から成っていて、見習いの三久目線が最初の2つ。最後の話は先輩僧の覚悟さんの話。
3話とも、不思議な魅力をもつ空円さんに心寄せられていく様を描いているのですが、
読者の私も次第に、しだいに空円さんに惹かれていくのです。
悩みを、執着を捨て、ひたすら無に生きようと、修行する、、、修行すればするほど、ムクムクと出てくる執着に如何に対するか、
それは何も僧の世界だけのことでなく、私たちすべてに当てはまることです。
だから、空円さんのストイックな生 -