真堂樹のレビュー一覧

  • 龍は雲にひそむ
    4冊目のこの作品では、マクシミリアンが四龍島に来る以前に街を仕切っていた老蕭の幽鬼騒動が持ち上がります。
    そして街中に火事が起こり、万里も火事を沈めるための指示を出す途中で怪我をし、ついには大龍廟が燃える。
    それを治めるための芝居を打つことにしたマクシミリアンと飛。舟子の言葉で犯人の居場所を突き止め...続きを読む
  • 龍は炎帝を追う
    5冊目のこの作品では、ついに飛が朱龍行きを決断。事件を起こしてそれに乗じる飛。追い追われる二人の関係に注目です。
    本土へ遊学に行っていた李の弟分であり、富浪の頭領である燕が四龍島に帰って来、花路に「港に入るな」とケンカを売る。
    けれどその燕が花路を名乗る偽物に襲われ、偶然近くにいた飛がそれを助けるけ...続きを読む
  • 龍は微睡む
    長い長いシリーズの幕開けとなるこの一冊。
    色街・花路の頭である飛と、白龍の街を統べるマクシミリアンとの、精神面に置いての強烈な出会い。
    ただ一人の龍を戴くために走る飛。
    一気に、夢中になって読めてしまう1冊です。
  • 男爵の密偵 帝都宮内省秘録
     若さまやキヨが支那への憧れや彼の地で散った恋人への思いを抱いているのに対し、虎弥太が終始冷めた目で眺めている点にリアリティを感じました。支那に滞在していた過去があるとはいえ、虎弥太は支那文化に明るいというわけではありません。料理人としての腕も、あくまでも生きるために身につけたものでしょうし、彼が作...続きを読む
  • 帝都妖怪ロマンチカ ~猫又にマタタビ~
    人間と妖が入り混じる昭和の帝都で出会う嘉寿哉と猫又の弍矢が不可思議な事件に巻き込まれていく序章

    伏線が多数あるようだけど、まだどれも繋がらないので疑問ばかりが残ってしまい残念
    続刊で解決かな
  • コバルト文庫 電子オリジナル作品 無料試し読み集 2019
    24作品ありますが普通の作品とBL作品と混ざってます。BL作品以外もお試ししたい人には良いと思います。目次で確認出来るので選びたい人はそちらで。
  • 男爵の密偵 帝都宮内省秘録
    タイトルから密偵・虎弥太の活躍を描く連作かと勝手に決めつけていたら、鼻煙壺の謎を伯爵候補の殿様が追い、それに連続華族殺人事件が絡むという長編推理。連続殺人の謎は完全には解かれず、それにまつわる怪人も正体不明のまま放り出される。どうやらシリーズ物の第一話ということのよう。二作目が出たらどうしようかな。
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー
    猫だらけ短編アンソロジー。

    神様のお願いしたら、びっくりな存在が派遣される1話目。
    脳内で逆転してしまう『立場』の2話目。
    猫好きが集まる住宅地で、そうでもない人が出会って
    不思議な状態になってしまった3話目。
    一見よくある女の子の話かと思いきや…な4話目。
    猫に生まれ変わって嫁を見に来た夫の5話...続きを読む
  • 双牙 ~亡国の軍師と相剋の武将~
    なんというか、ちょっと惜しい感じ。
    枚数が少ないせいか、登場人物に共感するまでにいたらなかった感じです。
    話としては、時代物にはよくある展開なので、細々としたエピソードがもう少しあれば、もっと面白くなると思うんだけどなぁ。
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー
    縁切りにゃんこはちょっと私には合わなかったけど、
    他の4編はどれも好き。

    ハケン飯友は作者さんが好きだし、
    生まれ変わって猫になるっていうの、ちょっと悲しいけど身近だった人のそばにいられるっていうのはいいのかな。
    でもやっぱり切ないな。
  • 男爵の密偵 帝都宮内省秘録
    華族がいる時代、世間を騒がせていたのは
    高貴な彼らの醜聞。

    そのうちのひとつ、を解決するために放たれた密偵が
    主人公というわけですが、普段は料理人。
    しかも勤めにいけと言われた先には、もうライバルが。
    彼女の呟きに、まさかするように仕向けた? と
    思ったのですが、最後まで読むと違うような?
    いやで...続きを読む
  • コバルト名作シリーズ書き下ろしアンソロジー(1)龍と指輪と探偵団
    龍と魔法使いの外伝、二重丸

    レヴィローズの外伝 まあまあ

    S黄尾のその後 おもしろい

    女神様のお気の向くまま、のショートストーリー
    短すぎてあっという間


  • お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客
    タイトルから、お坊さんが、カフェに訪れたお客さんの悩みを禅の教えから解決するのかなあ、と思っていたら全然違った。

    禅を知りたくて読んだので、少し物足りなかったが、修行の様子は興味深かった。
  • お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮三人寄れば
    今回は、覚悟のお店の様子がわかって面白かった。
    空円の師匠も登場し、空円の感情が出てきた。

    禅の事も会話の中で少し出てくるので、たまにハッとさせられる。
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー
    2019/6/11
    最後だけまだおもしろかった。
    時計屋さんの谷瑞恵を久しぶりに読んでみるかと選んだらアンソロジーだった。
    こういうのは新たな出会いにいいのだけど、おおむね退屈で…
    特に3作目、二人とも死んで猫に生まれ変わって恋を実らすってなんなん?なぜかかなりの苛立ちを覚えた。
    虫の居所悪かったん...続きを読む
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー
    なんだか、寂しくなる内容が多かったかな。猫町クロニクルは最初面白かったけど生まれ変わったりが忙しくて後半はうーん、みたいな感じ。縁切りにゃんこの縁結びはスッキリ面白かった。神様はそない優しくないは、内容に引き込まれて読んだけどやっぱり寂しさが残った。読みおわって、うちの猫をじっと見て、こんなふうに中...続きを読む
  • 男爵の密偵 帝都宮内省秘録
    不良華族の醜聞が世間を騒がせている昭和五年、若き次期当主で中国の文化と美食を愛する春衡と彼を監視する虎弥太と猟奇的連続殺人。密な描写や密偵さは上手く受け取れなかったものの時代と空気の独特さ然り気無さを何となく楽しんだ。重くなさそうな中国料理も美味しそう。繋がりは判然としないまま真相にも引き込まれた。
  • お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮三人寄れば
    老師と助っ人真夜中作務は空円の参加が美味しく三久には再び胸焼けしそうに。三久の実家の危機と猫饅頭でコンテスト出品はスカッとする爽やかさ。無料配布用が始まりとはいえあっさり菓子作りを任せる事に違和感はあったけれどこれからか。修行一年目の覚悟と空円の話も昔を知る事が嬉しい。徐々に変化している空円が良い。
  • お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客
    クールな空円、水商売風の覚悟の二人の青年僧侶が営む寺で行き倒れた三久が、和菓子屋でアルバイトをしながら見習いとして寺に居候する。三人の暮らしが微笑ましくそれぞれも立っていて特に中性的な空円が良い。二十三歳らしからぬ少女染みた三久に段々少し胸焼けしたけれど慣れなさにあたふたと謝りまくるところに親近感。
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー
    表紙絵に惹かれ、そして猫好きにはスルー出来なかった…

    読んだことのある作家さんもいましたがほとんどは知らない方。新規開拓なるか、と思いつつ手に取りましたが自分にはちょっとだめだった。
    手に取ってみて「ああ、自分ファンタジーっぽいものあんまりだめだったんだ、そういえば」と思いだしました。

    一つ一つ...続きを読む