真堂樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
畏敬の念を抱いているのだと思っていた。誰かが空円に近づいて気を揉むのも、恐れ多い! という感情なのだと。
だというのに突然弧月寺を尋ねた、空円と覚悟の和尚は「愛」と表現。え? これってブラフとして匂わせていたんじゃなくって本当にそっち方面なの? と疑問が噴き出す。
あらすじの内容が内容なので完結も近いし、同性的なあれも本格的に!? なんて覚悟を決めたけど杞憂だったような、違うような……。3人は分かりやすく成長し、前に突き進んでいるけど一作品のファンとしてはモヤモヤしてしまった。
匂わせるのはいいけど方向性は示して欲しいなー、なんて。レーベル的にないとは思うけどどうなんだろう。
空円の壮絶な過去 -
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Posted by ブクログ
ネタバレついに月亮が、白龍を攻めるための人手を集め始めた。
黒龍全体が不穏な空気に包まれ、黒龍市民の中にも、月亮のやり方を疑問視するものも現れつつあった。
飛は、何とかこの争いを納めようと、雷英の手引きにより、黒党羽の根城に忍び込み、現状に不満を抱く若い党羽たちに協力を求めた。
だが、その時、雷英が、飛こそが月亮の嫡子であると、明かしてしまう。
はからずも次期『黒龍』の名を背負うことになった飛。
何としてでも白龍の元に帰るために、黒龍の平穏を取り戻そうとしていたはずなのに……
という話でした。
こじれにこじれた黒龍がようやく光が見え始めた、と思いきやその光が飛であるという状況に陥って -
Posted by ブクログ
ネタバレ一つ目はBLではない話。
今年から春を売ることが決まっている娼妓の恋の話。
飛をだしにしたものの実は、相手は羅漢で――
なんというか、彼女の心根がまっすぐなのが伝わってきて、なかなかに読んでて面白かったです。
自分の初恋にどうやってけりをつけるのか、きちんと考えて行動した彼女はそれはそれで偉いなー……と思いました。
それにしても、羅漢もこんなにいい人がいるんだから、そんなに鈍感でいないでもうちょっと気がついてあげればいいのに、とは思わなくもないです。
そしてもう一つが、万里の弟・遠里の話。
まぁ、弟の話と言っても万里の弟なので、万里の過去の話も多分に盛り込まれています。
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Posted by ブクログ
ネタバレ飛が冬眠に組み敷かれている間に、マクシミリアンは何やら花路にけんかを売りに行く様子で。
まさかのマクシミリアン対花路のがちんこ勝負が展開される。
一対一とはいえども、正直、マクシミリアンがこんなに強いとは思わなかった。
怪我をしているのにも関わらず、花路の下のほうから順番にばったばたとなぎ倒して、挙句、羅漢とも五部の勝負をしてしまうのだから、相当強い。
まぁ、飛と互角にやり合ってるんだから、当然といえば当然なんだけど、一体全体、お前はいつ、そんなに剣の腕を磨いたのか――と問いたい。
だってどう考えても、マクシミリアンが剣の修行をしている様子なんて想像ができなくないですか……?
で -
Posted by ブクログ
ネタバレ散々迷って、散々フラフラした飛が辿り着いたのは、「もう一度マクシミリアンに会いたい」という思いだけで。
その想いだけで、マクシミリアンに会いに行く。
けれど、再会も束の間、マクシミリアンと共にある未来のために、事態の収束を目指して再びマクシミリアンの下を去る。
一方のマクシミリアンは、飛が現れたことにより正気を取り戻し、事実を確認するために大龍の正妻・尊夫人と面会をする。
まるで腑抜けてしまっていたマクシミリアンが、本領発揮して復活してくれて、個人的にはすごく嬉しいです。
マクシミリアンと別れた飛は、自分の望みを叶える手助けをしてくれた雷英の望みに手を貸すために、今度は黒龍へと