真堂樹のレビュー一覧
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ネタバレついに月亮が、白龍を攻めるための人手を集め始めた。
黒龍全体が不穏な空気に包まれ、黒龍市民の中にも、月亮のやり方を疑問視するものも現れつつあった。
飛は、何とかこの争いを納めようと、雷英の手引きにより、黒党羽の根城に忍び込み、現状に不満を抱く若い党羽たちに協力を求めた。
だが、その時、雷英が、飛こそが月亮の嫡子であると、明かしてしまう。
はからずも次期『黒龍』の名を背負うことになった飛。
何としてでも白龍の元に帰るために、黒龍の平穏を取り戻そうとしていたはずなのに……
という話でした。
こじれにこじれた黒龍がようやく光が見え始めた、と思いきやその光が飛であるという状況に陥ってしまう。
白龍へ帰るはずだったのに、このまま次期黒龍になってしまえば、ずっと黒龍にいなくてはならず、飛の思惑とはちがう形になってしまう。
自分は何処かで間違えたのか?
飛は悩むけれど、ひとまず、走り始めた道を、走り続ける覚悟を決めます。
せっかく飛が自分の進む道を決めたら、あっちこっちから邪魔が入って、結局真っ直ぐ進めやしない。
でも、ものすごくうだうだ悩んだ期間が長すぎたから、とりあえずは、間違っているかもしてないけど、今の道を真っ直ぐ進み続けてます。まぁ、あいかわらず、この道でよかったんだろうか? 飛の悩みは尽きないようですが。
後はラストに向かって走って行くだけ! と思いきや、いろんな邪魔が入ってますが、それでも「自分はどうすればいいんだ?」と悩んでいた時期に比べれば大分健全だと思います。
どうせここまでシリーズものを読んだのであれば、読者も最後まで付き合っちゃってください! -
Posted by ブクログ
ネタバレ一つ目はBLではない話。
今年から春を売ることが決まっている娼妓の恋の話。
飛をだしにしたものの実は、相手は羅漢で――
なんというか、彼女の心根がまっすぐなのが伝わってきて、なかなかに読んでて面白かったです。
自分の初恋にどうやってけりをつけるのか、きちんと考えて行動した彼女はそれはそれで偉いなー……と思いました。
それにしても、羅漢もこんなにいい人がいるんだから、そんなに鈍感でいないでもうちょっと気がついてあげればいいのに、とは思わなくもないです。
そしてもう一つが、万里の弟・遠里の話。
まぁ、弟の話と言っても万里の弟なので、万里の過去の話も多分に盛り込まれています。
どうして万里がそういう風になってしまったのか、弟はどんな人なのか、書かれていて、少し万里を理解する上ではいい話でした。
最後が作者さんとイラストレーターさんのスペシャル対談。
これは説明するよりも読んでもらったほうがいいと思うので、ご自身で読んでください。
なんだか、この巻に関してはBLというよりは他のものだったような気がしますが。
たまにはこんな話もいいかと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ飛が冬眠に組み敷かれている間に、マクシミリアンは何やら花路にけんかを売りに行く様子で。
まさかのマクシミリアン対花路のがちんこ勝負が展開される。
一対一とはいえども、正直、マクシミリアンがこんなに強いとは思わなかった。
怪我をしているのにも関わらず、花路の下のほうから順番にばったばたとなぎ倒して、挙句、羅漢とも五部の勝負をしてしまうのだから、相当強い。
まぁ、飛と互角にやり合ってるんだから、当然といえば当然なんだけど、一体全体、お前はいつ、そんなに剣の腕を磨いたのか――と問いたい。
だってどう考えても、マクシミリアンが剣の修行をしている様子なんて想像ができなくないですか……?
でもよくよく考えたら王老人に育てられたんだから、そこそこに鍛えられているはずですよね……。
けど、そこそこまではいいとしても、そこから先は才能と鍛錬の両方が必要な気がするんですが、鍛錬……鍛錬……マクシミリアンが鍛錬……似合わないとした言いようが――
すみません、話がそれました。
そんな感じで、マクシミリアンは花路の仲間を力で制しておいて、そこに駆けつけた尊夫人がわが子のためにも、この白龍に力を貸してやってくれって言葉添えをしてとりあえず、一件落着。
そこから、花路を手足に使っての白龍市の怒涛の建て直しが始まる。
それもこれも、飛を取り返すため。取り返した飛に永遠にいてもらうため。
そして、押し倒された飛の元にも困った知らせがもたらされる。
どうやら冬眠のお目付け役兼大切な人、草郎が閉じ込められたというお知らせ。
そこで、その草郎を助ける代わりに、龍の地位に居座ってくれと取り引きを持ちかける。
冬眠も草郎のことは大切だから、その条件を呑む――
助けに入った毛家はかなりものものしい様子で、何やらおかしな状況。
おまけに助けた草郎から、どうやら本土の伍家が本格的に動き出した、と教えられてますます事態はややこしいことに。
しかも朱龍は勝手な手紙を、月亮に送りつけているし――
なにが何やらで、よってたかって、マクシミリアンと飛の手を煩わそうとしているようにしか思えないけれど、この二人はこれくらいの波がないと燃え上がらないんだから仕方がないといえば仕方がないのかもしれませんね。
大体、小さい火の粉のうちに消し止めなかったマクシミリアンにいたっては自業自得と言えば自業自得だからね!
そんなこの巻でした。
果たして広がるだけ広がった二人の痴話げんかの最後はどうやってオチがつくのか――。
まだまだ先は長そうです。 -
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ネタバレ散々迷って、散々フラフラした飛が辿り着いたのは、「もう一度マクシミリアンに会いたい」という思いだけで。
その想いだけで、マクシミリアンに会いに行く。
けれど、再会も束の間、マクシミリアンと共にある未来のために、事態の収束を目指して再びマクシミリアンの下を去る。
一方のマクシミリアンは、飛が現れたことにより正気を取り戻し、事実を確認するために大龍の正妻・尊夫人と面会をする。
まるで腑抜けてしまっていたマクシミリアンが、本領発揮して復活してくれて、個人的にはすごく嬉しいです。
マクシミリアンと別れた飛は、自分の望みを叶える手助けをしてくれた雷英の望みに手を貸すために、今度は黒龍へと向かう。
黒龍の目的は、傾き始めた黒龍市を正すこと――。
そのためには、師父であった月亮を黒龍にするわけにはいかず、当代黒龍である冬眠に黒龍を退かないようにお願いをしに行くことになる。
実はその陰では、別のたくらみが進行していて、それには本土の伍家の思惑も絡んでいて―ー
という話でした。
なんというか――
この二人が全然ラブラブにならないのは何でなんだろう――ってずっと不思議に思っていたんですが、この巻を再度読み直してみて気がついたことが一つ。
マクシミリアンって相当ひねくれてる!(今更)
いや、前からひねくれてるのは知ってたんですが、実は、「身体をつなげるだけでは不満」という話をしていたとは思わなかったです。
そりゃあラブラブとは程遠いわけですよ。
普通のBLは、告白して、好きだという気持ちを返してもらって、身体をつなげてハッピーエンド、なのに。
この二人って最初からそれを放棄してるんですものね。そりゃあ、普通のハッピーエンドには辿り着かないは、回り道するは――になりますよね。難儀だ――。
でも、それはさておき、それがうまくいけば、よっぽど一般的なBLよりラブラブになれるとは思うんですが、あっちでもこっちでもごちゃごちゃしてるわけだから、まだまだ試練が続きそうです。
いい迷惑ですよね。飛にしてみれば。 -
Posted by ブクログ
ネタバレようやく煮詰まりきった飛が歩き出しました。
師父の刃に倒れた飛が、次に目が覚めたのは、青龍の高楼街。
未だに敵かみ方かわからない、雷英と猫が飛が死んだと偽って、そこまで担いできたのだった。
一方のマクシミリアンは、飛が亡くなったと信じてるのか、信じていないのか。
一時的に避難場所としている賓荘の寝台の上で、呆けた様子で一度も口を開こうとはしない。
万里も、クレイも困り果てていた。
けれど、すべてを失った飛は一度は死すらも考えるけれども、「マクシミリアンが生きている」ということを聴き、ついに自分の歩む先を見つけ出す。
その前に、自分が一体何者なのかをはっきりさせるべく、朱龍へと向かう――
そして、己が抱えるものを知った飛は、その足でマクシミリアンの下へと向かう。
という感じの巻でした。
このシリーズでここまでラブラブなのはちょっと珍しい。
というか、ここまでやっておいて、すっきりくっつかないのがひどいと思うんですが――
おそらく、次の巻は飛とマクシミリアンが再会したところから始まるはずなんですが、どんな皮肉の応酬になるのか、これから楽しみです。
普通だったら、「やっぱりあなたの元にいたい!」的な感じで、はっきりくっきりハッピーエンドになって終わりだと思うんですが、そうじゃないんですよね、このシリーズは。
飛なら、他の人間の前でなら素直に振る舞えそうな気がするのに、マクシミリアンの前だけではダメなんだから、やっぱり原因はマクシミリアンなのかしら――?
偏屈なご主人様に仕え、振り回される飛の受難はまだまだこれからです。