あらすじ
飛(フェイ)は、大龍(ターロン)と正妻の尊夫人(スンフーレン)との間に生まれた子供だった…。その事実に気づいたマクシミリアンは、確証を得るために過去の書類を探り始めた。『白龍(バイロン)』の奇行や、白龍屋敷と花路(ホワルー)の確執などで、しだいに街はざわめき始めている。それを機に、これまで沈黙を保っていた東州茶房(とうしゅうさぼう)主人が、積年の怨みを晴らすべく行動を開始した。激動の運命にまきこまれた飛が、街のために下した選択は…!?
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Posted by ブクログ
もしかすると出会ってすぐのマクシミリアンに手を焼いてた頃や、翡翠を耳に刺し込まれた頃の方が、何だかんだで飛にとっては幸せな日々だったんじゃ? と思ってしまう展開になってきた四龍島シリーズ。それでも読みたい思いが消えないのが不思議なシリーズですが。
マクシミリアンが飛の出自に気付いたらしく、飛の出自に関する調べを密かに始める。そんな中、黒龍では、飛の言葉に背を押され、元家当主の梨樹が黒龍屋敷へ上がり、猫が玲泉を始末するようにと黒党羽老頭から言われて…。
自分の居場所を花路に見い出そうとしながら、街の為を思い、身を退こうとする飛。そんな飛に戸惑う羅漢と葉林の想いに深く頷きながら、マクシミリアンの強行に注目です。
そして、ついに動き出した師父達の動きにも大注目ですよ。
Posted by ブクログ
飛は、大龍と尊夫人の間に生まれた子供ではないのか……?
その疑惑に気がついたマクシミリアンは、確証を得るために、過去の書類を探り始める。
一方の飛は、自分とマクシミリアンの因縁から、何とか白龍から距離を置こうとする。
それを許せないマクシミリアンが、いくら呼んでも来ようとしない飛の代わりに、今度は東州茶房主人を囲棋の相手に……と呼び寄せる。
それを勘違いした飛は、白龍屋敷へと乗り込み、大立ち回りを演じてしまう。
何とか花路へと帰り着いた飛だったが、それを花路を守るために、飛の下した結論は!?
という話でした。
いやー……なんかもう、つらくて見てられないので、なかなか読むのがはかどらないんですが……。
一回、読んでるからこそ、この辺りがとってもつらいターンなのがわかっていて、本当になかなか進まなくて困ります。
そういうわけで、飛が何とかマクシミリアンから逃げようと必死で、マクシミリアンはそんな飛を逃がしたくなくて必死で、のすれ違い。
挙句、最後の最後に、飛を攫って逃げ出したマクシミリアンは逃げ出してしまう……という。
そして、本当の黒幕であった、東州茶房主人が動き出して……と。
飛の懊悩に胸が痛くてしょうがないですが、そこを乗り越えれば、まぁまぁなハッピーエンドが待っているので、飛には頑張ってもらいたいです。