あらすじ
ついに月亮(ユエリャン)が、白龍(バイロン)を攻めるための手兵を集めはじめた。黒龍(ヘイロン)全体が不穏な空気に包まれる中、月亮のやり方を疑問視する者も少なくない。飛(フェイ)は、雷英(リーイン)の手引きで黒党羽(ヘイタンユイ)の根城に入り込み、現状に不満を抱く若い党羽たちに協力を求めた。だがそのとき雷英が、飛こそが月亮の嫡子(ちゃくし)であると彼らに明かしてしまう。はからずも次期『黒龍』の名を背負うことになった飛。彼の運命の行き着く先は…!?
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Posted by ブクログ
飛は本当に白龍に戻れるのかと不安になりながらも、今はただ進むしかない、そんなもどかしさを読みながら、確な絆に気付くことのできるこの1冊。
酔熊から麗杏が連れ去られたことを聞き、伍家の企みに気付くマクシミリアン。一方、当代黒龍の名を載いて黒党羽を口説くつもりで動いていた飛は、雷英のいとことによって、望まぬ名を名乗ることになり…。
後戻りの出来ないところまで着てしまった飛。その飛を信じて待つマクシミリアンと花路。はたしてみんなの願いは叶うのか。師父の胸の内に平穏が訪れる日は来るのか。
四龍島のこれからを心配しながら、登場人物達の心情に注目です。
Posted by ブクログ
ついに月亮が、白龍を攻めるための人手を集め始めた。
黒龍全体が不穏な空気に包まれ、黒龍市民の中にも、月亮のやり方を疑問視するものも現れつつあった。
飛は、何とかこの争いを納めようと、雷英の手引きにより、黒党羽の根城に忍び込み、現状に不満を抱く若い党羽たちに協力を求めた。
だが、その時、雷英が、飛こそが月亮の嫡子であると、明かしてしまう。
はからずも次期『黒龍』の名を背負うことになった飛。
何としてでも白龍の元に帰るために、黒龍の平穏を取り戻そうとしていたはずなのに……
という話でした。
こじれにこじれた黒龍がようやく光が見え始めた、と思いきやその光が飛であるという状況に陥ってしまう。
白龍へ帰るはずだったのに、このまま次期黒龍になってしまえば、ずっと黒龍にいなくてはならず、飛の思惑とはちがう形になってしまう。
自分は何処かで間違えたのか?
飛は悩むけれど、ひとまず、走り始めた道を、走り続ける覚悟を決めます。
せっかく飛が自分の進む道を決めたら、あっちこっちから邪魔が入って、結局真っ直ぐ進めやしない。
でも、ものすごくうだうだ悩んだ期間が長すぎたから、とりあえずは、間違っているかもしてないけど、今の道を真っ直ぐ進み続けてます。まぁ、あいかわらず、この道でよかったんだろうか? 飛の悩みは尽きないようですが。
後はラストに向かって走って行くだけ! と思いきや、いろんな邪魔が入ってますが、それでも「自分はどうすればいいんだ?」と悩んでいた時期に比べれば大分健全だと思います。
どうせここまでシリーズものを読んだのであれば、読者も最後まで付き合っちゃってください!