あらすじ
四龍島(スーロンとう)、白龍市(バイロンし)。花路(ホワルー)一の娼館(しょうかん)から素封家(そほうか)に引き取られるはずの娼妓(しょうぎ)が逃げだした。娘は飛(フェイ)のもとに現れると、「好きだからそばにおいて欲しい」と泣きだして…!? (表題作)。白龍屋敷の執事、万里(ワンリー)には、花路の頭(トウ)をつとめる弟がいた。血のつながらない弟・遠里(ユアンリー)が、大龍(ターロン)に殉じてこの世を去った背景には、兄弟の悲しい絆が隠されていて…(「遠里」)。大人気、四龍島シリーズのお楽しみ番外編!
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Posted by ブクログ
一つ目はBLではない話。
今年から春を売ることが決まっている娼妓の恋の話。
飛をだしにしたものの実は、相手は羅漢で――
なんというか、彼女の心根がまっすぐなのが伝わってきて、なかなかに読んでて面白かったです。
自分の初恋にどうやってけりをつけるのか、きちんと考えて行動した彼女はそれはそれで偉いなー……と思いました。
それにしても、羅漢もこんなにいい人がいるんだから、そんなに鈍感でいないでもうちょっと気がついてあげればいいのに、とは思わなくもないです。
そしてもう一つが、万里の弟・遠里の話。
まぁ、弟の話と言っても万里の弟なので、万里の過去の話も多分に盛り込まれています。
どうして万里がそういう風になってしまったのか、弟はどんな人なのか、書かれていて、少し万里を理解する上ではいい話でした。
最後が作者さんとイラストレーターさんのスペシャル対談。
これは説明するよりも読んでもらったほうがいいと思うので、ご自身で読んでください。
なんだか、この巻に関してはBLというよりは他のものだったような気がしますが。
たまにはこんな話もいいかと思います。