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母かもしれない玲泉(リンチュアン)が目の前で海に呑まれていくのを、どうすることもできなかった…。青龍(チンロン)の襲撃はくいとめたものの、飛(フェイ)の中で何かが崩れかけていた。『青龍』は高楼街(カオロウチエ)をつかって陸路から再び白龍(バイロン)を狙うが、それに反発した高楼街の頭(トウ)・酔熊(ツォイション)は、青龍屋敷を見限る決定を下す。大詰めを前に飛の脳裏に浮かぶ敵の姿は、『青龍』ではなく冷たい銀灰の瞳だった…。激動の四龍島(スーロンとう)シリーズ第10弾!
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Posted by ブクログ
「龍は微睡む」で始まり、「龍は薫風を駆ける」で終わり。(と、思ったら続編が出た) レビューは薫風にまとめてます♪
これから先、白龍は、飛は、青龍はどうなるの!? と思わず目を見張るこの一冊。 海牙からの賊と高楼街をやり過ごした飛。けれど花路に立ち寄ることなく使いに立った青龍で、マクシミリアンの打った手に気付かされて…。 李の千雲への想いや、千雲の港への想い。悲しすぎた玲泉との別れの傷を抱えたままがむしゃらに走る...続きを読む飛の想い。飛を気遣う羅漢や葉林、孫の想い。全てひっくるめて、病み付きになる切なさと面白さ。飛と一緒に一気に物語の中を駆け抜けて下さい。 絵が一ページもないですが、それでも十分に楽しめる一冊ですよv
読み返してると前後の巻の「つなぎ」感が否めない。 飛は走りっぱなし。この子、いつ寝るんだろう。 無茶で始まって無茶で終わる。 文海カワイソス。
どうにか街を守り、白龍屋敷で飛は青龍へ文海への書状をマクに託され万里と青龍へ向かう。 その書状には文海を奮い立たせ、ついに青龍と楽海を押さえた。しかしもう1通の書状には飛も想像もしなかった内容が!!白龍と青龍の和睦の一手ではあったが、胸騒ぎの治まらない飛。なぜ飛を青龍に向かわせたのか?その間に白龍で...続きを読むはマクが動いた。 なんか飛が主役だとすれば、その主人であるはずのマクが敵役に見えてきた・・・・。
母かもしれないと言われた玲泉が、目の前で海に呑まれていくのを、どうすることもできなかった飛。青龍が企んだ海牙の襲撃は食い止めた物の、そのことが飛の心をかき乱していた。 それでもなんとか、自分を叱咤して、今、自分がすべきことだけはしようと、次なる敵・白龍の背後から迫る高楼街を迎え撃つべく、マクシミ...続きを読むリアンをおいて飛は天園へと駆け出して行きます。 ところが、たどり着いた先にいた、高楼街の頭は青龍屋敷に乗り込んだ時に手を貸してくれた酔熊でした。けれど、再会を喜ぶ暇もなく、二人は街を守るために、高楼街と花路として戦い始めます。 とんだ運命の悪戯……。 しかし、その闘いを止めたのは、青龍のお目付役・文海でした。文海の話を頼みを聞き入れ、青龍を裏切ることを決めた酔熊。高楼街と花路の闘いはそれで一件落着したようにみえたのですが……。 一方、いつになく真面目に仕事をし始めた、マクシミリアンですが、彼が真面目に仕事をする時は、何やら企んでいる時に違いなく。 今回は、万里に対して、飛をお供に文海に書状をもって行くよう命じました。 命じられた飛は、脇目もふらずに、青龍へと旅立ってしまいます。 ところが、飛が顧みることもなく旅立った白龍では、騒ぎを起こした祥船を巡る人々の裁きがマクシミリアンの手によって行われようとしていた。 マクシミリアンの仕事ぶりはそれだけにとどまらず、書状は、マクシミリアンが直々にしたため、内容は万里さえも知らないのだと言う。 書状の中身が気になりながらも、街の主の書いた物を勝手にあけるわけにも行かず、飛と万里は、首尾よく酔熊と一緒にいた文海と合流し、その書状を手渡します。 その書状を手にした文海は、青龍屋敷へと乗り込んで行き、青龍を前にしてようやくその書状の中身が告げられます。それは「二市の和のため、雪蘭を嫁にもらう」という内容で……。 飛は呆然と立ち尽くす……。 ついに、マクシミリアンの最高の一手が炸裂しました。 ここまで行き当たりばったりでなく本気で考えていたのだとしたら、実は飛んでもない男なのではないでしょうか、マクシミリアン……。 最高にして、最低な裏切り方ですよね……。恋人の目の前で、恋人が反対しようもないような形で、他の人間へ結婚を申し込む。 ああああああ……ひどい、ひどすぎる! ただでさえ、憎しみを失ったかもしれない飛の心に更にとどめの一撃! マクシミリアンじゃないとできません。 それでも、飛はマクシミリアンから離れないんだとしたら完全にMですよね。 そんな、精神的SMカップルが好きな人にはおすすめの話です。
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