【感想・ネタバレ】お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮ふたりの世界のレビュー

あらすじ

クールな美形僧侶・空円と水商売系僧侶・覚悟の営む孤月寺に転がり込んだ三久。見習いをしながら「寺カフェ」を流行らせたいと目論むが、空円はまるで興味がない様子。そんな時、墓地に挙動不審な男性が現れる。豆腐屋の主人だという男性は亡くなった妻の墓参りに来たというが、妻の墓は孤月寺にはないらしく……。かみ合わない坊主トリオが贈るのんびり下町人情譚!

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Posted by ブクログ

『お坊さんとお茶を』シリーズ二巻目にあたります。
禅寺を舞台に、ご近所で起こる細やかな日常の謎・事件があったり、人情味溢れるほっこりする連作短編のストーリーが心地良いです。(*´ω`*)

今回のお話では、お墓にお揚げをお供えにくる初老の男性の謎と、孤月寺の前の水道工事中に発掘された赤い帯留めと骨が入った壺からはじまるー『孤月寺怪奇譚』と赤い傘の女ーの謎。どちらも人情味のあるお話になっています。

三久さんの和菓子屋修行(アルバイト)や、冷徹な雰囲気だった空円さんに少しずつ変化が?と気になるところもありますね。ほっこり楽しめるお坊さんトリオの続きが気になりますね。三巻(完結)へー

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2025年01月31日

Posted by ブクログ

モテている空円に動揺し、提案を叱られ冷たいと言ってしまい悄気返り、覚悟にどうしたと訊かれ、果ては告白。成人男性とは思えない風だけれど慣れれば初期マリみてのような魅力。真っ直ぐな憧れの好意と影響し合う様子。三久の言葉に実は揺さぶられている空円の掌編が特に胸苦しくて然り気無い覚悟と空円の関係も良かった。

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2018年10月10日

Posted by ブクログ

自分の利益(安心や満足感)を得るためであり、人のために動ける三久は自他利行を地で行っているんじゃないかと気がついた。自他利行は白隠禅の言葉。
禅寺が舞台なので作者がこっそり設定に潜ませたのかな? だとしたら面白いですね。

ライトノベルといいうことを理解して読めば、トントンと進んでいくテンポの良さと、シリアスが長続きしない展開は手軽に読める作品としてちょっとした合間に読むのに適していると思う。重い作品を読み慣れている人には物足りないのは確実ですけどね。
今回は典型的な雨降って地固まるな巻でした。

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2016年05月18日

Posted by ブクログ

お墓になぜか揚げを備える老人に、郵便局の女性の話。
最後は唯一の金銭を稼ぐ人の視点の連続短編。

いい方向にぼけて良かった、とは思いますが
周囲からみていたからこそ、の話。
いなくなって焦るのも、文句を言いたくなるのも家族です。
たとえそれが、分かってもらえなくても…。

次の話は次の話で…勘違い男、と言えばいいのか
ばれずに済むと思っているのか、と突っ込みたいです。
そもそも、自分がばれそうな状態の相手に手をつけるのも
煽ってしまってる自分に気がつかないのもどうかと。

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2017年09月17日

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