岩井志麻子のレビュー一覧

  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、
    それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。

    「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。

    「依って件の如し」
    「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど
    今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。

    明治時代(?)の陰鬱で貧しい小さな村で交わされる会話や
    情景描写は読んでいて息が詰まりそうになる。
    結末まで一気に読んでしまえるほど引き込まれた。

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    2022年01月23日
  • 「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)

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    感動とかはないけどかなり引き込まれる 独特の語り口がそのまま文章になった感じで、あっという間に読んでしまう。現実の話の方が、時として小説より奇妙なときもあるなぁと思った。

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    2026年01月12日
  • でえれえ、やっちもねえ

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    「穴堀酒」がよかった。
    書簡体小説って面白いですよ。

    全体の話の面白さは「ぼっけえきょうてえ」には及ばないが、作り出されている雰囲気はこちらも抜群に良い。
    よくもこれだけ不快な空気を作れるものである。

    他にも岡山舞台の作品を書いてそうなのでまた読んでみたい

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    2021年09月18日
  • 夜啼きの森

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    津山三十人殺しモチーフの長編。惨劇そのものより、そこに至る過程が重点的。貧しい村の古い因習、歪んだ人間関係、肉欲、愛憎、果てに鬼となって疾走する様はカタルシスを感じる。実話モチーフなので、下手に内面描いてないのも良い。人間はゆっくりと狂っていく。

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    2021年07月01日
  • 黒焦げ美人

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    ネタバレ

    丸焦げに惨殺された美しい姉、唯一焼け残った耳は思い人のヴァイオリンを聴くためか?と一気に惹き込ませる。後半で"透明"すぎて不明確だった犯人の人物像に色がつき印象が変わる。身勝手な殺人が、すれ違い交わることのない2人の唯一の結末として嵌ったと思わせタチが悪い。

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    2021年07月01日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    再読。
    読み返す度に目の前に極彩色の男女の地獄が甦る。
    表題作から艶めかしくゾッとする雰囲気の構築に惚れ惚れ。続く短編では合わせて岡山の農村の土塊の匂いや潮の香りも立ち上る鮮やかさ。
    コレラが蔓延する村を舞台にした「密告函」は、このコロナ禍でギスギス疲弊する人間関係と酷似しているなぁ。ラストは確かに肝が冷えるけれど、直後にニヤリとしている自分はどうしようもなく女だ…。
    男と女を待ち受ける「あまぞわい」のぽっかり口を開いた暗黒に魅せられ、「依って件の如し」はサスペンスの色合いも濃く最後までドキドキが止まない。

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    2024年11月10日
  • 現代百物語 不実

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    岩井志麻子が実際に聞いた話を集めた怪談集。マグロ女が来るとか、実際に聞いた話を基にしているためか、とんでもない方向から怖がらせてくる感じがとても良かった。1話ずつサクサク読めるのもいい。事実は小説より奇なり、という感じの本。シリーズになっているので他のも読んでみたい。

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    2020年10月24日
  • 嘘つき王国の豚姫

    購入済み

    とにかく救いのない話

    「虐められ騙され犯され体を売って生活する」という不幸を絵にかいた様な人生の主人公。しかし「自堕落で嘘つきで、強者には媚を売り、弱者は見下して、我儘が通らないと大声でわめく」ような性格で、同情心はわかない。とにかく救いがなく、主人公をいじめるためだけに書かれたかのような話。

     このタイプの女に迷惑をかけられている人はストレス解消になるかもしれない。ただ、現実にもこれに似た境遇の人間がいることを思うと複雑だ。どこがどうなら、主人公にとって幸福な人生を生きれたのか。もしくは、これこそが一番幸福な人生だったのか……。

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    2020年07月27日
  • ぼっけえ、きょうてえ

    A

    購入済み

    怖いけど

    人間の怖さが描かれています。
    怖いです。怖いはずなのです。
    ですが、あまり怖く感じられませんでした。
    ここに描かれている人間の怖さに
    そういうこともあるかもねと思ってしまいます。
    私も年を取ったものです。

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    2020年07月11日
  • 現代百物語 終焉

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    私の楽しみのひとつだった現代百物語も、これでシリーズ最後かぁ。
    心霊から生きてる人の業まで、手軽に読めて、なんだか怖い話が次から次へ読めるのが面白かったです。
    本音を言えば終わってほしくなかったけれど、10年一区切りで完結を迎えた形ですね。
    志麻子さん、本当にお疲れ様でした。

    『最後の怪異』、すごく期待してます。

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    2020年04月29日
  • 忌まわ昔

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    実際には未解決事件であっても
    この小説では
    必ず 因果は巡ってくる
    悪事がそのまま・・ということはないんだと
    これは 願望でしょうか?
    いえ そうとは思わないんですけどね 
    きっと何年たっても 巡ってくるもんですよ

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    2020年03月30日
  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

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    辻村深月さんの話は怪談だけど、ちょっとホッとする。
    香月日輪さん、初めて読んだ。人間がこわい。
    加門七海さん、福澤さんはさすがの貫禄。
    高野秀行さんのタイのピーの話。数年前も映画になっていたが、ピーがどういうものかよくわからなかった。ちょっとわかった気がする。

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    2019年12月13日
  • 十七歳

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    人気の若手エッセイスト林あや美のお話でした
    前半は読んでいていまいち楽しめず
    このままだとつまらないなぁと思っていましたが
    後半の展開にはちょっときました

    体験談をその人を特定しないように脚色しながら
    書いても当人にはわかってしまうんですよね

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    2019年04月11日
  • 現代百物語 妄執

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    見開き2ページで完結する、読みやすい怪談集。

    パーティーでつまらない話をする女性の話がとても怖かった。

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    2018年12月15日
  • 黒焦げ美人

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    ネタバレ

    2002年「黒焦げ美人」、2006年「べっぴんぢごく」。
    史実を題材にした前者、キーパーソンの藤原を女系一族の歴史に組み入れた後者。
    後者は「百年の孤独」を謳うにはやや小ぶりだったが、それでもフリークス好きには堪らない展開で、凄まじさにやられた。
    そして本書は、いわば「精神の畸形」を描いたものでもある。
    その精神の在り方、やはり凄まじい。
    岡山版「冷血」を謳うほどでは決してないが。

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    2017年11月25日
  • 「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)

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    『5時に夢中』などでおなじみの作家・岩井志麻子のエッセイ。
    実例を取り上げて、女性の生態について丹念に綴っており、とても興味深く読めた。

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    2017年10月22日
  • 現代百物語 生霊

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    今回も怖かった…。うっかりジョギングしながら聞いてしまったので、もうあの公園を通ると生霊が張り付いて離れなそう。

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    2016年10月01日
  • 現代百物語 妄執

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    ネタバレ

    真夜中の女が個人的に怖かった

    玄関に女の人が立ってるという話
    しかも生きた人間だった

    やっぱり人の方が怖い

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    2015年08月15日
  • 現代百物語 殺意

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    百物語シリーズの第5弾。

    毎度のことながら安定の読みやすさ。
    殺意とあるが嘘言癖のある人々の話が多いのも毎度のことですね。

    心霊話を読んでる時に、家族にいきなり部屋を覗き込まれてすごく怖かった笑

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    2015年04月29日
  • 夜啼きの森

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    閉鎖的な村ならではの不気味さ、怖さがベースになっている。

    何かしでかしそうな辰男を怖れる村人たち。
    のけ者にするくせに気になっている女たち。
    そういった複雑な心理が上手く描けているため、最後の殺戮シーンがややあっさりな印象。
    あえてそうしたのでしょうか。

    鬱々した人ばかり。
    虔吉だけは好感が持てる。

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    2015年04月19日