【感想・ネタバレ】嘘つき王国の豚姫のレビュー

あらすじ

このままじゃあ、殺される!幼い頃からの凄絶ないじめ。でも脳内の「私」は醜く太った引きこもりではなく、みんなの憧れの美少女――。嘘にまみれた狂気の果て、想像を絶する残酷な結末!

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Posted by ブクログ

凄い。もうタイトルからして凄い。ジャンルが何かは分からないけれど、独断でホラーとします。いやもうこれはホラー以外の何ものでもないでしょ!
表面的には、よくあるかもしれない一人の女性の転落人生。劣等感を隠して見栄を張って、自分に都合のいいことだけを味方につける。それ自体は誰でも多少はやっていることなのだけれど。
どんどん膨らむ、常識外れの嘘。嘘に飲み込まれて狂っていく自分と周りの温度差。こんな人が身近にもしいたら、あまりに怖すぎます。
だけど一番気になったのは。果たして彼女は不幸なのか幸せなのか。おそらく客観的には不幸。おそらく主観的には幸せ。どちらが正しいのか、その答えはないのかもしれません。

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2010年10月01日

購入済み

とにかく救いのない話

「虐められ騙され犯され体を売って生活する」という不幸を絵にかいた様な人生の主人公。しかし「自堕落で嘘つきで、強者には媚を売り、弱者は見下して、我儘が通らないと大声でわめく」ような性格で、同情心はわかない。とにかく救いがなく、主人公をいじめるためだけに書かれたかのような話。

 このタイプの女に迷惑をかけられている人はストレス解消になるかもしれない。ただ、現実にもこれに似た境遇の人間がいることを思うと複雑だ。どこがどうなら、主人公にとって幸福な人生を生きれたのか。もしくは、これこそが一番幸福な人生だったのか……。

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2020年07月27日

Posted by ブクログ

えぐくて気持ち悪い。コメンナサイって見ると毛がぶわって逆立つくらいに強烈な印象を与えてくれた本です。
普段はエロが多い著者の作品が気分の悪さに全振りするとこうなるのだなあ。圧倒されて一気に読んでしまいました。
好みです。

これを読んでから、自分の中で勝手に岩井志麻子と新堂冬樹と対にしています。

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2014年04月26日

Posted by ブクログ

救いが無い少女時代。犯されて蔑まれて、引きこもって、嘘つきの夢の世界で過ごすブタ。

ずーーっと引きこもっているのかと思ったら、外の世界に出ていくから驚いた。

出てからも嘘・嘘・嘘。

お金を得て、整形して綺麗?になったんだし、何処かで人並みの幸せが手に入ったんじゃないかと思う。けど、本人はそんなものには興味が無かったのか、小さな幸せを感じ取る能力が欠如してたのか。

周りの人達も不幸にして、虚栄で塗り固めて支離滅裂な思考回路。

こんなキャラクター生み出しちゃう岩井志麻子すごい、と思ったら、どうやら自分の元マネージャーがモデルとか。わお。

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2013年12月28日

Posted by ブクログ

怖い気持ち悪い!タイトル通りなんだけど、全力で誰でも嘘とわかる嘘を付き都合の悪い事はぽいっちょ、自分はいい子、ゴメンナサイと言いたくないからコメンナサイ、このコメンナサイがぞわっとする。物心ついてから40過ぎまで、ずっと嘘を吐き続けるグロテスクな主人公の生命力なのか異常な強さ歪んだパワーにぐったり。

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2013年07月17日

Posted by ブクログ

救いようのない浅はかな女の物語。残酷で目を背けたくなる描写、多々あり。読み終えた後、「悪い夢だったんだ」と己に言い聞かせたくなる。読み返すことはもうないけれど、主人公・りかの呪縛からはずっと逃げられないんだろう。それくらい強烈な小説だった。

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2012年02月29日

Posted by ブクログ

多分、ギャグタッチにしたら西原理恵子っぽくなる。
読んでて気分が悪くなってくるのだけど、
つい読み進めてしまう。
最終章はちょっと長かったけど、
この結末の付け方は嫌いじゃない。

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2010年12月01日

Posted by ブクログ

どうにも救いようのない暗い話が延々と続くだけ。好きか嫌いかと言われたら好きだ。岩井さんの書くものは、一旦読みはじめるとノンストップで最後まで読みたくなってしまう。ラストは怖くて、狂気そのもの。

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2010年11月22日

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