岩井志麻子のレビュー一覧

  • 現代百物語

    購入済み

    面白かった

    短編だけど百話近くもあると他の短編小説よりは時間がかかった。飽きは無くけっこう楽しめたが下ネタもあるので苦手な人は注意。顔文字を駆使する男。中堅漫画家の話。サイン会の時に来た男からメルアドが書かれたファンレターをもらいそこに簡単なお礼メールを送る。相手から変身に顔文字が付いてたことに違和感を覚える。そこから顔文字つきのメールが届くようになり適当にあしらっていた。男はエスカレートして一線を越え着信拒否。第一印象はあんまり役に立たないが違和感を感じるのは何らかの警告なのかもしれない。

    #怖い #ダーク #共感する

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    2026年05月26日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    読みやすいホラー短編で読みやすかった!
    個人的に好きな作品は
    ●綾川行人の「再生」
    テレビでタレントが、「切れ味の良すぎる包丁で自分の指の一部を切り落としてしまって、しばらく経ったらその切り落とした部分が生えてきたんですよ!」って話してたのを思い出した。
    人間の再生力の限界ってどこなんやろう?ってこの話を読んでまた思った(^^)不気味なお話です。

    ●福澤徹三の「五月の陥穽」
    窓際族の影の薄いサラリーマンが屋上で昼休憩してて落としそうになったタバコを拾おうとしたらビルとビルの隙間に落ちてしまって、その隙間に挟まってしまってさぁどうしよう!ってお話。
    サラリーマンとしても夫としても影が薄い主人公が気の毒でしたが、臨場感あって、しかも実際に起こりそうな話で面白かった!

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    2026年03月07日
  • べっぴんぢごく

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    岩井志麻子の本領発揮という感じ。
    美しい女と醜い女が交互に生まれるなんとも因果な家系の物語。時は明治から令和にわたり、7代もの女性たちの人生を描く大作。この設定+この作者という情報だけでもう面白いに違いないと確信できる。
    岩井志麻子のホラー小説の魅力は、人間の性とか卑しさみたいないや〜な部分の生々しい描写力だと思う。もちろん人ならざるものの描写も怖いけど。本作も例に漏れず、人間の汚いところが存分に味わえる。

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    2026年02月06日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    ホラー四作品。

    『ぼっけぇ、きょうてえ』
    岡山の方言で「とても、怖い」という意味の「ぼっけぇ、きょうてえ」。

    遊郭の女郎が客の男に語る過去。

    生々しさと怖さが同時に来る。おばけ的なホラーではなくて人間の怖さ。

    興味津々に彼女の過去について聞きすぎた男が怖いと思う。

    『密告函』
    虎烈刺の疑いがある人の名前を匿名で書いて入れる密告函を確認することになった男の物語。

    お咲はお咲で怖い女性だったけど1番はトミが怖かった。
    それでもお咲に浮気しトミに暴力をふるっていた弘三がいちばん悪いからしょうがない。

    虎烈刺患者が出た川の近くで魚を取って弘三に食べさせていたトミの怖さと言ったらない。

    『あまぞわい』
    「あまぞわい」という言い伝え。尼と海女とでふたつの関連した話がある。
    女の悲しみか憎しみか。

    ユミは身請けしてくれた漁師錦蔵のつまとなったけど村の人々には疎まれ錦蔵自身からは暴力を受けていてただただ可哀想だった。
    せっかく恵二郎という優しい人物に会うもすぐに錦蔵にばれ、錦蔵が絞め殺してしまう。さらには海に捨てた錦蔵の死体が打ち上がり、尼と海女と恵二郎とでユミを連れに来るという。

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    2026年01月22日
  • サイバラ志麻子 悪友交換日記

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    この本のタイトルには、「悪友交換日記」とあるのですが、このタイトルは多分読者(貴方)が、公衆の面前で読む時を想定しているのだと思います。具体的に本の内容について書くと、交換日記というよりも下ネタ100連発のエッセイと、それを増強する漫画が書かれた本です。女性が書くエロは、男の僕としては、少し引きます。

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    2026年01月21日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    今回読んだ短編集で初めて読んだのは「子どもを沈める」、「死神と旅する女」、「お祖父ちゃんの絵」、「七つのカップ」だった。どれもそれぞれ違う種類の怪談でバリエーション豊か。楽しめました。個人的に好きなのはシュマシラ、死神と旅する女、七つのカップです。最後の七つのカップはどこかほっこりして、でもどこか不思議に感じる話でした。良かったです。

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    2026年01月07日
  • べっぴんぢごく

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    ネタバレ

    「残穢」を思わせるような途方もない時間と世代を超えた物語。
    途中でちょっとだけその長さに萎えてしまったが、終わり方が終わり方だし想像を遥かに超えて長い世代の話だったので、嫌気すら超えて少し感動してしまった。
    あとエロい。正直かなり興奮した。
    岡山訛りの強い言葉も読んでいて楽しかったし、美人や子供が口にしている姿はかわいかった。

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    2026年01月04日
  • べっぴんぢごく

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    深い…深すぎるぞ!その業!(°∀°)ヒィィィィ
    絶世のべっぴん!シヲの百年に及ぶ壮大なクロニクル

    舞台はもちろん岡山!もはや岡山と言えば桃太郎ではなく岩井志麻子先生でよいかもしれない。笑
    そんな岡山の北の果てにある寒村の名家に養子として迎え入れらたシヲ、しかし彼女はある途方無いほどの因果を背負っていた。
    その美貌ゆえに男どもを虜にし、狂気の世界へと誘う。終始、重苦しい雰囲気であるが、何とも言えないクセのある物語で、まさに、ぢごくの様な世界感だったと思います。ぼっけぇ…

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    2025年12月18日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    岡山地方の方言で“とても怖い“というのが「ぼっけえ、きょうてえ」だそう。岡山地方を舞台にした4編。どれも背筋がすっと寒くなるようなお話でした。

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    2025年12月17日
  • 堕ちてゆく

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     面白かったが、読み返したいとは思わない。登場人物を上手くオーバーラップさせ、ストーリーにぐんぐん引き込まれた。中盤から少し読みづらかった

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    2025年10月17日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    表題作は読んだことがあった。え?いつどこで?
    でも、他の作品は読んだ事がなかったので、途中で放り出したのかな?記憶がない。きょうてえなぁ。

    どの話にも性が絡んでくる。そして暗い。

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    2025年09月11日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    明治の岡山の田舎が舞台の4話。どの話も怪異と人怖の合わせ技という感じですが、怪異は後ろめたさから来る妄想のような印象も受けてどちらかというと人怖よりに感じました。
    怖さ的にはそれ程でもないですが、排他的な田舎、貧しさ、村八分、因習、村社会のしがらみ、禁忌、と陰鬱とした雰囲気や匂いまで伝わってきそうな表現で物語に入り込み、じんわりとした嫌な空気とどこか悲しさが後を引きます。
    物語を岡山弁で読むのも新鮮でした。
    密告函の避病院の悪い噂が広まり、正しい知識のある弘三まで行動を起こせず被害が広がるのがやるせ無い。

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    2025年08月26日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    4篇の短編集

    どうしょうもない貧しさや排他的な村や環境。自分ではどうすることもできない立場や環境をただ生きる、沼のようなあきらめ感。
    そんな中で、あぁ〜結局、人が一番恐ろしいと思ってしまう。

    「ぼっけえきょうてえ」での、女郎の寝物語を聞いた客。
    「密告函」での、コレラ感染者を確認する役人。
    「あまぞわい」での、漁村に嫁いだ女。
    「依って件の如し」での妹。

    私は、それぞれのその後を思うと、、、

    ぼっけえきょうてえ

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    2025年08月11日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    怖い、というよりグロくやるせない気持ちになった。それぞれの話での男と女のドロドロとしたもつれあいの果てにはハッピーエンドなんてものはなくて、ただひたすら薄暗い地獄、という感じ。生き地獄ってこういうことを言うのかなって思った。幽霊よりも人間が怖い。

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    2025年08月05日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    オーディブル。
    読み手のお姉さんがエロっぽくて猫撫で声なのでどうしようかと思ったが慣れるとそれはそれで癖になってきた。低くてドスの効いたお姉さんが読んだらまた印象は変わるかもしれない。
    岡山弁がよい。

    ホラーと身構えて聞き始めたものの、
    そういう要素はあるが、大部分は人間の醜悪。
    好奇心だけで見てはならんような目の背けたくなるような世界を、遊女自身の身の上が、悲哀もなく淡々と客に語られる。つらいときにはつらいことを思い出すことで心を保っているといった類のセリフが印象的だった。冒頭の方は、赤子の生々しい死が語られるので臨月の妊婦の身で聞くにはやや刺激が強かった。
    語られれば語られるほど女郎のエピソードに救いはなく、それ以上の地獄はないだろうとおもわれるのに、より深い地獄が、次から次へと淡々と掘り起こされていく。
    地獄の果てに、ちょこっとだけホラー要素がある。

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    2025年11月18日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ぼっけえきょうてえ、とてもこわい。
    様々な怖い話が岡山弁を軸にして収録されていて、1話ずつ噛み締めながら読んだ。
    叫びたくなるような恐怖ではなく、脳髄がぞっとするような恐怖。

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    2025年07月06日
  • サイバラ志麻子 悪友交換日記

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    ネタバレ

    この本、家族で旅行に行くときに持ってったが、西原さんの描くイラストのほとんどがちん×で、ちょっと隠れるようにしながら読んだ(笑)
    西原さんの夫が高須クリニックの院長だとは知らなかった。西原さんが書く院長のイラストがそっくり。読み終えた今、私も高須院長の全裸を想像できるようになってしまった。(ちなみにキューピーちゃんのようなつるつるぷっくりのお肌らしい。)全面的に高須院長LOVE感が出ていて、好ましい。互いを大事に思っていることを胸を張って言える夫婦って素敵だ。…

    志麻子さんの文も秀逸で、歳を重ねてもちん×が大好きだと公言できる女性は良いなと思った。彼女によれば、「この世に捨てるちん×なし」とのことで、博愛精神があるというか、もったいない精神が高いというか(段々自分で何書いてるのか分からなくなってきた)。彼女が
    エロの教祖的存在なのは、すべてのちん×に愛を注ぐからなのだと思った。
    その一方、クンニをしない宣言をした新人を妄想でクンニ地獄に堕としたりと激しい一面もある。志麻子さんは生きとし生けるすべてのちん×に優しいが、プレイの際、クンニを疎かにする輩には厳しかった。

    ここまであけすけにエロを語ってくれるとは思わなくて読んでいて楽しかった。皆、エロが本当は好きなはずなのに、公共の場で大っぴらにエロを出す人はほとんどいない。昔は職場の飲み会でもエロトークで盛り上がっていたが、今は色々うるさいし面倒くさいので何だかする気にもなれない。何だかつまらなくなったな、日本…と思ったときには、本書をそっと開こうと思う。

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    2025年06月22日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    岡山の方言で客に語りかける女郎の身の上話は、その悲惨さを忘れさせるほどのリズムの良さで、このまま聞いていたいなと思わされた。
    『密告函』で見せられた女の怖さは、誰しもが持っている一面のような気がして、最も共感できる。厳密に言うとトミは悪くないし怖くもない。当然のことをしたまでだ。
    『あまぞわい』が好みだった。時代が昔であれば男の一存で何もかもが決まっていくものだったと思うので、不安定に生きているユミの苦しみが切なかった。運命付けられたような人生に悲哀を感じて印象深い。
    『依って件の如し』は別のアンソロジーで読んだことがある。すべてが繋がったときの衝撃は忘れられない。
    4篇すべて濃厚な空気が流れていて楽しめた。

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    2025年06月15日
  • 憑き狂い 現代怪談アンソロジー

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    憑かれたとして。
    恍惚のまま魅入られたり。
    憑かれた状態が本来の自分だと錯覚したり。
    いつ自分に起こっても、おかしくない現象だから怖い。
    何がきっかけで憑かれるかなんて分からないし。
    ここに書いてある憑かれた人たちの姿は、明日の自分自身かも知れないと思うと本当に怖い。

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    2025年06月05日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    8篇のホラーアンソロジー。
    どの作品もすんなりとその世界に連れて行ってくれてとても楽しめた。
    「よけいなものが」(井上雅彦)では、短い会話文の中に違和感をするっと埋め込んできていて凄かった。気づいたときには役割がひとつズレて堂々巡り。抜け出せるきっかけが見つからない。
    「依って件の如し」(岩井志麻子)はバラバラに思えた話がひとつに繋がってゾッとさせられ、読後に余韻を残す話だった。
    「ゾフィーの手袋」(小池真理子)は主人公が何ひとつ悪くないのでひたすら気の毒だったのだが、あっさりした文章が好みだった。

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    2025年05月16日