岩井志麻子のレビュー一覧

  • ぼっけえ、きょうてえ

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    オーディブル。
    読み手のお姉さんがエロっぽくて猫撫で声なのでどうしようかと思ったが慣れるとそれはそれで癖になってきた。低くてドスの効いたお姉さんが読んだらまた印象は変わるかもしれない。
    岡山弁がよい。

    ホラーと身構えて聞き始めたものの、
    そういう要素はあるが、大部分は人間の醜悪。
    好奇心だけで見てはならんような目の背けたくなるような世界を、遊女自身の身の上が、悲哀もなく淡々と客に語られる。つらいときにはつらいことを思い出すことで心を保っているといった類のセリフが印象的だった。冒頭の方は、赤子の生々しい死が語られるので臨月の妊婦の身で聞くにはやや刺激が強かった。
    語られれば語られるほど女郎のエ

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    2025年11月18日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ぼっけえきょうてえ、とてもこわい。
    様々な怖い話が岡山弁を軸にして収録されていて、1話ずつ噛み締めながら読んだ。
    叫びたくなるような恐怖ではなく、脳髄がぞっとするような恐怖。

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    2025年07月06日
  • サイバラ志麻子 悪友交換日記

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    この本、家族で旅行に行くときに持ってったが、西原さんの描くイラストのほとんどがちん×で、ちょっと隠れるようにしながら読んだ(笑)
    西原さんの夫が高須クリニックの院長だとは知らなかった。西原さんが書く院長のイラストがそっくり。読み終えた今、私も高須院長の全裸を想像できるようになってしまった。(ちなみにキューピーちゃんのようなつるつるぷっくりのお肌らしい。)全面的に高須院長LOVE感が出ていて、好ましい。互いを大事に思っていることを胸を張って言える夫婦って素敵だ。…

    志麻子さんの文も秀逸で、歳を重ねてもちん×が大好きだと公言できる女性は良いなと思った。彼女によれば、「この世に捨てるちん×なし」と

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    2025年06月22日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    岡山の方言で客に語りかける女郎の身の上話は、その悲惨さを忘れさせるほどのリズムの良さで、このまま聞いていたいなと思わされた。
    『密告函』で見せられた女の怖さは、誰しもが持っている一面のような気がして、最も共感できる。厳密に言うとトミは悪くないし怖くもない。当然のことをしたまでだ。
    『あまぞわい』が好みだった。時代が昔であれば男の一存で何もかもが決まっていくものだったと思うので、不安定に生きているユミの苦しみが切なかった。運命付けられたような人生に悲哀を感じて印象深い。
    『依って件の如し』は別のアンソロジーで読んだことがある。すべてが繋がったときの衝撃は忘れられない。
    4篇すべて濃厚な空気が流れ

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    2025年06月15日
  • 憑き狂い 現代怪談アンソロジー

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    憑かれたとして。
    恍惚のまま魅入られたり。
    憑かれた状態が本来の自分だと錯覚したり。
    いつ自分に起こっても、おかしくない現象だから怖い。
    何がきっかけで憑かれるかなんて分からないし。
    ここに書いてある憑かれた人たちの姿は、明日の自分自身かも知れないと思うと本当に怖い。

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    2025年06月05日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    8篇のホラーアンソロジー。
    どの作品もすんなりとその世界に連れて行ってくれてとても楽しめた。
    「よけいなものが」(井上雅彦)では、短い会話文の中に違和感をするっと埋め込んできていて凄かった。気づいたときには役割がひとつズレて堂々巡り。抜け出せるきっかけが見つからない。
    「依って件の如し」(岩井志麻子)はバラバラに思えた話がひとつに繋がってゾッとさせられ、読後に余韻を残す話だった。
    「ゾフィーの手袋」(小池真理子)は主人公が何ひとつ悪くないのでひたすら気の毒だったのだが、あっさりした文章が好みだった。

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    2025年05月16日
  • 夜啼きの森

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    排他的で、閉鎖的。夜這いの横行で、村人達に流れる凝縮された血液。満月の夜、その村は生温かい鮮血で染まり切る。小さな集落特有の偏見と差別。淫猥な欲望。その犠牲となった一人の男が、一夜にして村人三十人を殺め歴史に名を残す殺人鬼として覚醒する。あの事件に思いを馳せると、何ともやるせない気分になる。

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    2025年04月15日
  • 湯女の櫛 備前風呂屋怪談

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    つまらんほんまの話より、面白い嘘がええ。

    天女と言われるほどの美貌を持ち、歌に舞等の芸事、そしてあらゆる教養の豊かさ。才色兼備の権化のような主人公お藤さんと、その周囲に集まる人間が語る怪異譚。

    深い因果を感じさせる摩訶不思議で、悍ましい怪談の数々は嘘か誠か。…なんてそんな野暮な問い掛け、そっと心の中に閉まっておいてつかぁさい。とお藤さんに、叱られそうではあるが、彼女のその絶妙な語り口は、文字を介しても伝わってくるようで、どんどん虚実の測れぬ物語の世界へと引き込まれてしまう。

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    2025年04月13日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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     明治時代の岡山が舞台の怪奇文学が四編収録された短編集で、終始陰鬱な雰囲気と閉鎖された村に住む人間の生々しい悪意とおぞましい真相が岡山弁の語り口と相まって独特な怖さを醸し出していた。確かにこれは「ぼっけえ、きょうてえ(とても、怖い)。」

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    2025年02月15日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    じっとりとした気持ち悪さを感じる恐怖の短編集。岡山出身なのでさらに共感。ちなみに「きょうてえ」使ってる人は見たことねぇ。

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    2025年01月02日
  • 楽園(ラック・ヴィエン)

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    嫌いじゃない。ホラー小説というよりは詩に近い。エロくて俗な三島由紀夫みたいな質感。もうちょっとエグみがほしかった。

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    2024年11月02日
  • でえれえ、やっちもねえ

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    幻想的。
    岡山弁って、たぶん、岩井先生のおかげで、私の中ではホラーなイメージになってしまっている。
    でも、嫌いではなくて、むしろ好き。

    以前、夢野久作の感想で、この人を超える作家はいないと書いたけど、岩井先生は近い空気感があって、「いなか、の、じけん」を読んでいるみたい。

    読んでいる間だけ、違う世界に行けて楽しかった。

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    2024年09月30日
  • 煉獄蝶々

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    志麻子先生のフィクションかつ長編は久し振りではないでしょうか。(書き下ろしでの発行は2年前です。私が気が付かんかっただけでそれでも間が空いてた)
    この作品は金子光晴リスペクトですね。
    妻を連れて南洋、巴里へと放浪する作家。
    怪奇と汚濁、退廃と幻覚と。
    作中を通じて足許もあやうい螺旋階段を昇っているのか降りているのか。最後の1行になっても何も終わっていずどこかにまだ続いている。
    志麻子ワールド復活の1作でした。読み応えあり。

    私はほんとうに影響を受けやすいので東南アジアへの旅費を調べ始めた。現在のシンガポールは作中のとイメージ違うけどマレーシアは金子はどういうふうに滞在してたっけ?調べ直そう

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    2024年08月14日
  • ふるさとは岡山にありて怖きもの 岩井志麻子怪談掌編集

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    岩井志麻子先生の【ぼっけぇ、きょうてぇ】が出たのが25年前の1999年だったと記憶してるけど。
    とにかく、でたばかりの頃に読んで。
    ホントに怖くて鮮烈だったことを記憶しているし、たまに読み返したりすることもある。
    そしてメディアに出る先生も鮮烈で、なんか全部好き!
    …って、気持ちは、ずっと変わってなくて。
    さっそく買って読んだ。

    今回の短編集は私がいつも読み漁っている怪談とはちょっと(いや、かなり?)違っていて。
    実話怪談なんだろうけど、ホラー小説と時代小説と純文学とエッセイの狭間みたいで。。。
    とにかく、好き!ってなった。

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    2024年08月07日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    子供の頃うちにこの本があって、読んでみたかったけど母親曰く「岡山弁が読みづらい」とのことだったので敬遠していた作品。最初は少し読みづらいなぁと感じたものの、すぐに没入できたし土地の匂いを感じることができてよかった。

    どの作品も暗く生臭く、気持ち悪い。

    最後の「依って件の如し」がいちばんすき。
    子供の頃見た光景をふと思い出すシズ。誰も知らなかったシズ自身の生い立ちが明らかになった時、思わず「うわぁ...」と言っちゃった。冷酷で残酷な結末だ。

    岩井志麻子の作品は初めて読んだけど、文章が好みなので他作品も読んでみたい。

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    2024年07月21日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    どの話も怖かったです。
    綾辻行人さんの話は別で読んでましたが、再読しても怖かった。澤村伊智さんの話はあのシリーズですね。面白かったです。

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    2024年07月15日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    人生で初めて読んだホラー小説。明治時代あたりの話が好きだったため、読むことができて嬉しかった。
    調べると映画化もされているらしかったが、思いのほかきょうてえ話だったから、視聴を躊躇っている。
    読み進めていけばいくほど斜め上の展開が待っている。

    色恋に妬み恨みが付随した話が主だった。
    登場人物は周りから聞いた怖い話に恐怖し、事件に遭遇又は事件を起こし、化けて出た幽霊などを目撃するが、結局怖いのは人間であった。
    明治時代の岡山あたりの背景もあり、今では考えられない生々しい世界があった。

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    2024年05月21日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    これ、なんといっても題名がいいですね。岡山県人でないとまず分からないけど、色々想像力をかきたてられます。

    純然たるホラーというより、土俗的で人間の業を描いた短編が四つ。どれも雰囲気は似ており、貧しく因習に縛られながらも必死に生きる女性が描かれている。読んでいてなんとも切なくなるが、日本人のイヤラシしさもよく描かれていると思う。

    こういう作品を読んでいると、岡山が津山三十三人殺しが起きた地であるのも、横溝正史が傑作を産んだ地の舞台が岡山が多いのもうなづける。

    一度瀬戸内の岡山でなく、北部の岡山をゆっくりおとづれてみたい。

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    2025年06月20日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    小林泰三さんと宮部みゆきさんは、このアンソロジーでなく読んでいたのですが、改めて、う! (ーー;)

    岩井志麻子さんは日本らしい、湿気たっぷりのホラーで、やはりうまいですよね。

    去年から読みはじめて、ようやく完読。
    ことしは去年よりも読みたい本がたくさんあるので、出だしは順調でうれしいかも。

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    2024年01月02日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    ネタバレ

    岡山地方の方言が出てくるので少しわかりにくいが、四つのホラー短編共に楽しく読めた。読んでいて夢に出てくるかと思うくらい怖い苦笑。

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    2023年12月09日