岩井志麻子のレビュー一覧
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読みやすいホラー短編で読みやすかった!
個人的に好きな作品は
●綾川行人の「再生」
テレビでタレントが、「切れ味の良すぎる包丁で自分の指の一部を切り落としてしまって、しばらく経ったらその切り落とした部分が生えてきたんですよ!」って話してたのを思い出した。
人間の再生力の限界ってどこなんやろう?ってこの話を読んでまた思った(^^)不気味なお話です。
●福澤徹三の「五月の陥穽」
窓際族の影の薄いサラリーマンが屋上で昼休憩してて落としそうになったタバコを拾おうとしたらビルとビルの隙間に落ちてしまって、その隙間に挟まってしまってさぁどうしよう!ってお話。
サラリーマンとしても夫としても影が薄い主人公が気の毒でしたが、臨場感あって、しかも実際に起こりそうな話で面白かった! -
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ネタバレホラー四作品。
『ぼっけぇ、きょうてえ』
岡山の方言で「とても、怖い」という意味の「ぼっけぇ、きょうてえ」。
遊郭の女郎が客の男に語る過去。
生々しさと怖さが同時に来る。おばけ的なホラーではなくて人間の怖さ。
興味津々に彼女の過去について聞きすぎた男が怖いと思う。
『密告函』
虎烈刺の疑いがある人の名前を匿名で書いて入れる密告函を確認することになった男の物語。
お咲はお咲で怖い女性だったけど1番はトミが怖かった。
それでもお咲に浮気しトミに暴力をふるっていた弘三がいちばん悪いからしょうがない。
虎烈刺患者が出た川の近くで魚を取って弘三に食べさせていたトミの怖さと言ったらない。
『あまぞわい』
「あまぞわい」という言い伝え。尼と海女とでふたつの関連した話がある。
女の悲しみか憎しみか。
ユミは身請けしてくれた漁師錦蔵のつまとなったけど村の人々には疎まれ錦蔵自身からは暴力を受けていてただただ可哀想だった。
せっかく恵二郎という優しい人物に会うもすぐに錦蔵にばれ、錦蔵が絞め殺してしまう。さらには海に捨てた錦蔵の死体が打ち上がり、尼と海女と恵二郎とでユミを連れに来るという。 -
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ネタバレオーディブル。
読み手のお姉さんがエロっぽくて猫撫で声なのでどうしようかと思ったが慣れるとそれはそれで癖になってきた。低くてドスの効いたお姉さんが読んだらまた印象は変わるかもしれない。
岡山弁がよい。
ホラーと身構えて聞き始めたものの、
そういう要素はあるが、大部分は人間の醜悪。
好奇心だけで見てはならんような目の背けたくなるような世界を、遊女自身の身の上が、悲哀もなく淡々と客に語られる。つらいときにはつらいことを思い出すことで心を保っているといった類のセリフが印象的だった。冒頭の方は、赤子の生々しい死が語られるので臨月の妊婦の身で聞くにはやや刺激が強かった。
語られれば語られるほど女郎のエピソードに救いはなく、それ以上の地獄はないだろうとおもわれるのに、より深い地獄が、次から次へと淡々と掘り起こされていく。
地獄の果てに、ちょこっとだけホラー要素がある。
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ネタバレこの本、家族で旅行に行くときに持ってったが、西原さんの描くイラストのほとんどがちん×で、ちょっと隠れるようにしながら読んだ(笑)
西原さんの夫が高須クリニックの院長だとは知らなかった。西原さんが書く院長のイラストがそっくり。読み終えた今、私も高須院長の全裸を想像できるようになってしまった。(ちなみにキューピーちゃんのようなつるつるぷっくりのお肌らしい。)全面的に高須院長LOVE感が出ていて、好ましい。互いを大事に思っていることを胸を張って言える夫婦って素敵だ。…
志麻子さんの文も秀逸で、歳を重ねてもちん×が大好きだと公言できる女性は良いなと思った。彼女によれば、「この世に捨てるちん×なし」とのことで、博愛精神があるというか、もったいない精神が高いというか(段々自分で何書いてるのか分からなくなってきた)。彼女が
エロの教祖的存在なのは、すべてのちん×に愛を注ぐからなのだと思った。
その一方、クンニをしない宣言をした新人を妄想でクンニ地獄に堕としたりと激しい一面もある。志麻子さんは生きとし生けるすべてのちん×に優しいが、プレイの際、クンニを疎かにする輩には厳しかった。
ここまであけすけにエロを語ってくれるとは思わなくて読んでいて楽しかった。皆、エロが本当は好きなはずなのに、公共の場で大っぴらにエロを出す人はほとんどいない。昔は職場の飲み会でもエロトークで盛り上がっていたが、今は色々うるさいし面倒くさいので何だかする気にもなれない。何だかつまらなくなったな、日本…と思ったときには、本書をそっと開こうと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ岡山の方言で客に語りかける女郎の身の上話は、その悲惨さを忘れさせるほどのリズムの良さで、このまま聞いていたいなと思わされた。
『密告函』で見せられた女の怖さは、誰しもが持っている一面のような気がして、最も共感できる。厳密に言うとトミは悪くないし怖くもない。当然のことをしたまでだ。
『あまぞわい』が好みだった。時代が昔であれば男の一存で何もかもが決まっていくものだったと思うので、不安定に生きているユミの苦しみが切なかった。運命付けられたような人生に悲哀を感じて印象深い。
『依って件の如し』は別のアンソロジーで読んだことがある。すべてが繋がったときの衝撃は忘れられない。
4篇すべて濃厚な空気が流れていて楽しめた。