【感想・ネタバレ】湯女の櫛 備前風呂屋怪談のレビュー

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Posted by ブクログ

面白かったです。
湯女のお藤の語る、不思議なお話の数々。
怪異の怖さも、人の心の怖さもとりどりでした。
「当人らには大いなる不幸でも、他人からはありふれた悲しみだ」という視点、冷たいようで、でもそうだよな、と思いました。その人にしかわからないし、外からいろいろ言われるのが、助けにもなるし辛いときもあります。
全てを包み込むお藤が魅力的でした。

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2019年08月10日

Posted by ブクログ

ミステリアスな湯女のお藤が客と様々な話を語り、また語られる話。

何が本当で何が嘘なのか、はたまたどれも本当でどれも嘘なのか。
お藤が食えない女だなーという印象が強い。

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2015年04月12日

Posted by ブクログ

昔話の短編集を読むような書き出しの説明の繰り返しが、単調だからこそすんなり入り込み、差異に敏感になる。
真ん中である湯女は、感情や記憶の集合体であり、そのためどこよりも違うものになる。
もし登場人物達に印象を聞けば、みな大まかには同じ印象をいい、気にする細部は同じてばないだろうか。例えば櫛の意味とか。だが、細かい部分を尋ねれば、皆あやふやで違うことをいうのではないか。
それがこの湯女である。
誰に向かっての話かわからないが、中の二人だけがわかっている会話。だからこそ滓のようにのこって恐れるのではと思う。

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2013年06月06日

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