岩井志麻子のレビュー一覧

  • 魔羅節

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    『魔羅節』 (岩井志麻子)

    『ぼっけぇ、きょうてぇ』(※)で山本周五郎賞を受賞した岩井志麻子の新刊文庫。岩井志麻子は『ぼっけぇ』以来、岡山を舞台とした怪異小説を書き続けているが、いずれも読後感は怖いというよりひたすら暗い。岡山に行きたくなくなること間違いなしの逆村おこし小説家である。今回の短編集もその例に漏れないが、今まで「貧」「苦」「霊」「岡山」の4ワードで表現されていた世界観に今回は特に「淫」が加わった。最近流行の作劇上のタブーのためのタブーではなく、「もう勘弁してくれ」感漂う禁忌を描いている。



    同作者は『岡山女』とか、どうもネーミングセンスに欠ける感があるが、何に開き直ったのか、

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    2009年10月04日
  • 恋愛詐欺師

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    短編集。

    下腹の突き出たデリヘル嬢を糾弾する
    自称幸せ主婦の腹の内等々

    もうね、この人は、女をよく見てる!!
    かなりシニカルに見てる。そこが好き。

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    2009年10月04日
  • 夜啼きの森

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    2007.8.18 岩井さんらしく、ねっとりした作品。題材の激しさにはじめはひるんだけど、とても丁寧に人物など描かれておりよかった。

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    2009年10月04日
  • 夜啼きの森

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    これは、岩井志麻子さんを知って読んだ3冊目の本です。

    津山の三十二人殺し事件がモチーフになっている作品。

    この話は5人の主人公からなるオムニバスみたいなもので、主人公…後に殺人鬼となる辰男の話が、とても印象に残っている。

    彼がどうして、その事件を起こすに至ったのかは、やっぱり、周りの環境もあっただろうけど、辰男自身が、リセットしたかったんじゃないかなと、私は思う。

     辰男は肺病を患っていて、村の人たちが構ってくれないから…。
    寂しかったんだろうなぁ…と思う。
    姉ちゃんは嫁に行っちゃうし。

    …読んで見てほしい一冊ですね。

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    2009年10月04日
  • 黒焦げ美人

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    これで卒論を書きたかったけど、断念しました(笑)
    時代背景を考えると思考のめぐり方が一層興味深いものとなります。
    装飾された文章と生々しさを感じさせるテクニックはさすが。
    現代作品も読んでみたいです。

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    2009年10月04日
  • 魔羅節

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    『ぼっけい、きょうてい』で岡山を舞台にした、陰鬱で、どこか夢物語のようでもある世界を確立した岩井志麻子による、同じく岡山に纏わる短編集。俗世から見放されたような村に根付いた、時代錯誤な土着の風習に翻弄されながらも、それに抗うことをしない登場人物の残酷な生と性が悲しい。『anan』でエッセイを持っている人物の小説とはとても思えないほど、陰惨な気持ちになれましょう。さっと本を開いて『乞食柱』、『淫売監獄』、『きちがい日和』などの題を見ただけですっかり憂鬱な気分です。中身を読むと少なくともその日は再起不能になるでしょう

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    2009年10月04日
  • 黒い朝、白い夜

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    寂しい人、、、 読んでいる間、ずっと感じ続けました。チャイコイ以降、志麻子さんの私小説を読んできましたが、これは今までで1番寂しく感じました。今までの私小説と同じく、異国の男性との情愛を綴った内容。小説らしい硬い言葉を散りばめているせいで、余計、寂しさを感じさせます。
    息子の、娘のぬくもりと匂い、存在を求め続ける母親。その寂しさは、異国の男性では埋められない、、、

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    2009年10月04日
  • 夜啼きの森

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    昭和の初め、岡山の寒村で起こった未曾有の事件『津山30人殺し』を題材にして描かれた小説。以前、事件記録を読んだことがあり、興味があったので読んでみました。岡山北部にある寒村の(現代から見れば異様で乱れた)土着的な風習や、犯人都井が事件を起こすまでの精神が歪み壊れていく様子が、村人の視点で語られてゆきます。岩井さんが描く村人たちの心理描写は、鬼並に汚いんだけど、実はいい線いってるんじゃないかな。人の闇の部分をこれでもかというほど見せつけられる作品でした。

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    2009年10月04日
  • 魔羅節

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    岩井志麻子さん、スゴすぎ。これは特にエロでグロな短編を集めてるのかな。どの作品も貧乏で陰鬱で悲惨で底なしの闇。津山30人殺し事件をモチーフにしたといわれる岩井さんの著書『夜啼きの森』も読んでみたい。次はそれかな。

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    2009年10月04日
  • 夜啼きの森

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    いわゆる"津山三十人殺し"を題材にした話。村の人間達が怖い。小さな山奥の村という閉鎖空間では、しがらみとか愛憎、肉体関係、とにかく人間関係が歪んでいる。ちょっと色々考えさせられた。

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    2009年10月04日
  • 楽園(ラック・ヴィエン)

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    岩井志麻子の楽園(ラック・ヴィエン)を読みました。チャイ・コイと同じようなベトナムを舞台にした官能小説でした。最後にホラーの味付けがしてありますが、ほとんどは日本の女性とベトナムの若い男性が愛し合うという物語でした。ちょっと、食傷してしまいます。

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    2011年07月18日
  • 合意情死(がふいしんぢゆう)

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    岩井志麻子の合意情死(がふいしんぢゆう)を読みました。明治時代を舞台としたちょっと愚かな小市民たちが主人公の物語でした。狭い範囲でちっぽけな権力を振り回す人。自分は正しいと思いこんで行ったことが、実は他人を陥れることになってしまう人。岩井志麻子の他の小説のようなおどろおどろしいところはありませんでしたが、楽しめました。

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    2011年07月18日
  • 夜啼きの森

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    津山三十人殺し事件をモチーフにした小説は「八墓村」や「丑三つの村」などいろいろ出ているが、村人側の視点から書かれたものは珍しい。
    「ぼっけぇきょうてえ」岩井志麻子の因業深い岡山田舎村の雰囲気描写は「怖い」というより「惨い」です。

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    2009年11月08日
  • 魔羅節

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    短編集。ねっとりとした闇と血と汗がどの作品からも匂ってきます。
    朝の通勤に読むとさわやかさが一気に生臭さに変わること請け合い。(2003.3.4)

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    2009年10月04日
  • 夜啼きの森

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    ネタバレ

    「津山三十三人殺傷事件」——昭和13年、岡山の寒村で惨劇は実際に起こった。子供の頃は村で一番の秀才と言われた筈の男が、長じてからは挫折してしまった。進学も出来ず、徴兵検査にも落ちた自分を馬鹿にした村人達への私怨をはらすため、老若男女の区別なく村人三十三人を一晩で惨殺したのだ。この実際に起きた事件を題材としているのが本書「夜啼きの森」である。

    そもそも題材としているものが非常に衝撃的なものなのだ。ただ普通に描くだけでも充分興味深い話となる筈のものである。これを、ストレートに事件をとらえるのではなく事件の側面を描くことにより、ただ猟奇的な事件の物語とはならず、さらに深い人間の心理の物語となってい

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    2011年02月27日
  • 魔羅節

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    岩井志麻子の魔羅節を読みました。放送禁止用語の言葉狩りをしている人たちが目をむきそうな小説でした。使われている言葉は確かに過激ですが、私たちが小さい頃は普通に使われていた言葉なので違和感なく物語の世界に入っていくことが出来ます。ぼっけえ、きょうてえと雰囲気は同じですが、この短編集のほうが血のにおいがぷんぷんと匂ってくる感じがします。

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    2011年07月18日
  • あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖

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    高野秀行さんと平山夢明さんの対談が面白くて、高野さんの本を読みたくなりました。
    この何とも言えない実録なのかそうじゃないのかのホラー具合は好き。

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    2026年01月10日
  • あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖

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    大使館職員も参加する娯楽としての殺人ショー。70越えの元立ちんぼが若い子に語る身の上話。ドリンクバーを飲みながら追及する夫の不倫相手。戸建て賃貸の大広間に潜む、人ならぬ隣人。縊死体の靴下に挟まれた切符サイズの遺書。梱包体となった殺された少女に欲望を向ける男。推し活する野球選手を射止めるヒゲのおばさん。タクシーの乗客となった巨大な足を持つ妖怪女。死んだはずなのに電話をくれた霊能者。トンネルで願いを叶えてくれると噂される轢断死した女子中生。……真冬に味わうホラー。生き残れるのは、恐怖を感じる力があるから。

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    2025年12月29日
  • サイバラ志麻子 悪友交換日記

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    5時に夢中の木曜日から下ネタだけ集めたような本。いつの間にか、電車の中でも読めるようになった自分の図太さにどん引く。(タイトル次第)

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    2025年09月21日
  • べっぴんぢごく

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    ネタバレ

    「美しい」とは幸福ばかりを招くものではない。
    人は美しさに魅せられるが近づくことで破滅する。
    凡庸な人間は宝石、金、貌、知恵、承認、求めれば求めるほどに足りなくて、身を焦がして翻弄されるのかもしれない。
    しかし、「美しいもの」の視点は台風の目のような凪があるのではないか。

    本作はそれを痛々しいほどに文章であらわにしている。
    美女と醜女が交互に生まれる家系、その一人称視点の文章の切り替えは何度も読み返したくなるほど巧みだった。

    自然と時代だけが自分だけを置き去りにしていくような風景描写の文はいつも誰にでも平等で、とても美しく退廃的で好きだった。

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    2025年09月08日