岩井志麻子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
本書は、これまできちんと語られることのなかった「40代」を中心とした「オバサンのセックス」について、現在45歳の著者が、自身のこと、同世代の友人、知人のこと、これまでに取材してきた事件の登場人物など、様々なケースを例にあげながら、真正面から斬り込んだ一冊。
昨今の草食男子現象による「年上ブーム」や「アラフォー・ブーム」、「熟女ブーム」、「人妻ブーム」など、中年女性に対しては幅広く注目が集まっているが、著者は、これらの女性たちをあえて「オバサン」と定義し、どこにでもいる中年女性たちのリアルな欲望を深く掘り下げた意欲作。
[ 目次 ]
あってはならないと思われているオバサンの性欲
-
Posted by ブクログ
じんわりと恐ろしさを感じる短編集。詰まるところの結論は……「中途半端な美人は不幸だ」ということなのでしょうか。つくづく美人でなくてよかった(笑)。
最も怖かったのは「恍惚の死の恋の町」。これはあまりに極端だけれど、この物語のヒロインが陥った美に関する「ある勘違い」ってのは、珍しいものじゃないですよね。それどころか大多数の人が思っていることであって。ただ、その限度を超えてしまったのに、それでもそこまで信じ込んでしまえるということは、本当に恐ろしく感じました。
「寒い絵の中の永遠の夏」はちょっとミステリっぽい要素もありますね。これも雰囲気が好きだなあ。 -
Posted by ブクログ
『魔羅節』 (岩井志麻子)
『ぼっけぇ、きょうてぇ』(※)で山本周五郎賞を受賞した岩井志麻子の新刊文庫。岩井志麻子は『ぼっけぇ』以来、岡山を舞台とした怪異小説を書き続けているが、いずれも読後感は怖いというよりひたすら暗い。岡山に行きたくなくなること間違いなしの逆村おこし小説家である。今回の短編集もその例に漏れないが、今まで「貧」「苦」「霊」「岡山」の4ワードで表現されていた世界観に今回は特に「淫」が加わった。最近流行の作劇上のタブーのためのタブーではなく、「もう勘弁してくれ」感漂う禁忌を描いている。
同作者は『岡山女』とか、どうもネーミングセンスに欠ける感があるが、何に開き直ったのか、