岩井志麻子のレビュー一覧

  • ぼっけえ、きょうてえ

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    登録しているとばかり思っていたけど、
    登録してなかったのか、これ。

    …と、いう事で再読。

    何年ぶりだろう、TwitterのTLに甲斐荘楠音の絵が流れてきたのをきっかけに、夏だし再読するか!と本棚から出してきた。

    話のスジをほとんど忘れていたけど、
    これって今ならイヤミスとも評されそうな作品。
    表題の「ぼっけえ、きょうてぇ」もだけど、他の3作品も本当に極上のイヤミスだと思った。

    どの作品も明治時代の岡山、北の方の貧しい農村だったり、あるいはあけっぴろげながらも排他的な漁村が舞台で、全編で岡山弁がとても効果的に使われている。

    「ぼっけえきょうてぇ」のみ、遊女の独り語りで話は進行するんだが

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    2023年07月18日
  • 夜啼きの森

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    「三十三人殺傷事件」津山事件をモチーフに描かれた作品

    貧しく息苦しく閉鎖的な田舎の集落
    結核、徴兵検査、夜這い
    現代にはもうあまり馴染みのないワード

    都井睦雄の背景もそうだけど
    今作の糸井辰夫も切ない部分があって
    何とも言えない悲しい心の叫びが聞こえてくる。

    ねっとりとした岡山弁がまた湿り気を感じさせ、
    これまた「きょうてえ…」と思わせてくる。

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    2023年05月17日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    本作は言い伝えが強く伝えられている土地を舞台とした部落ホラー(?)である。言い伝えや登場人物の生い立ちが異なる4つの物語で構成されている。

    ※以下ネタバレ注意※

    特に好きだったのは「密告箱」でした。平穏な暮らしに満足ができない男が破滅的な女と出会い、堕ちてゆく。そして、しまいには連れ添っていた女の怨念自体が密告箱となって男を陥れる様は男が根本的に悪いのだが、可哀想でした。他の物語はあまり響かなかったので星3つです。

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    2023年05月16日
  • あの女(オンナ)

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    一時期熱心に読んでいた「怪談実話系」。
    毎号載っていた岩井志麻子の「あの女」が一冊にまとまって、さらに書き下ろしに解説は工藤美代子さん。
    一冊にまとまると、「あの女」の輪郭がはっきり見える。
    都会にしか現れない(と思いたい)怪現象のような人物。
    巻末の文庫通信で伊藤三巳華さんたちによって情報が補完されているのもいい。
    工藤美代子さんの解説に「夫の収入をあてにして」と自称していたのは意外だった。

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    2023年04月19日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    そっか、怖い話だと…

    怖い話だとこういう表現も出てきますよね、そりゃ。
    1話目の途中で断念しました…。
    この手の表現は苦手なのですが、別の作品の怖い話を見た時にも出てきたので和ホラーと言えばのような所はあるのでしょう。

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    2022年12月19日
  • 堕ちてゆく

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    登場人物はみなどこにでもいるような女性だ。とびきり美人でもなく、すごく頭がいいわけでもない。そして多くの女性がそう思うように自分はそこそこイケてると思っている。
    そんな女性たちを待っているのは意外なエンディングだ。
    なのに、読んでいて少しスッキリしてしまうのは岩井マジックか?私が彼女たちを嘲笑しているから「まぁ可哀想に・・・」と思わず、「だよね」と納得してしまう。
    自分も彼女側に回るかも知れないのに、平然と上から目線でバカにしてしまう黒い心が湧き起こる。やっぱり女って怖いなぁ・・・。

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    2022年09月09日
  • 現代百物語

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    ●ホラーかと思いきや、エロネタが多くてびっくり笑
    特にAVネタ、風俗ネタは中々のきつさだった…
    ●東アジア某国ネタも多く、なんとなく欧州とは違ってべったりした、ちょっと気味悪い感じ…
    ●著者の文体はそんなに自分には合わないんだけど、それでもこれは結構読めた。何より見開き1ページに納める技術がすごいよね。

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    2022年08月31日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    色々なテイストのホラーを楽しめる1冊。
    何話かは読んだことがあったけれど
    再読も良き。

    井上雅彦 「よけいなものが」
    短い話だけれど、私的にはゾワゾワ度高し。

    福澤徹三 「五月の陥穽」
    これは生理的な恐怖。
    思わず叫び出したくなる。

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    2022年07月09日
  • でえれえ、やっちもねえ

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    ネタバレ

    以下、チラシの裏。
    岩井志麻子を数作、集中的に読んだのは2017年。
    その後は深追いすることなく、豹柄タイツでハッスルする姿やワイドショーで発言が炎上したりする様を、ネット記事で見知っていたが、実は心の奥底で、結構尊敬していた。
    その根拠を思い出すと、2014年大晦日から2015年元日にかけて放送された「ツキたい人グランプリ〜ゆく年つく年〜」に行き着く。
    岩井氏の動く姿を見たのはその一度きりだが、まずべろべろに酔って除夜の鐘を撞くときに「50歳になって生理が上がったから中出しし放題だぞー!!」と叫んでいた。oh……
    この番組自体は、フジテレビで、坂上忍がとにかくその年に流行った人物を呼ぶだけの

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    2022年06月08日
  • でえれえ、やっちもねえ

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    ネタバレ

    ある男のせいで獄中に放り込まれてしまった女。しかし、女は男を恨むことなく、慕い続け牢の中で男に向けた書をしたため続けていた。やがて、恩赦のおかげで出所できた女は、同じように男に向けて手紙を書き続ける。男を想う一途な心を込めながら……。

    ***

    前回絶賛した、「ぼっけえ、きょうてえ」の正式な後継作とされる「でえれえ、やっちもねえ」をさっそく読んでみた。第一話目は腐った花の香りをかぐようなくらくらした気持ちになりながら読んだ。
    ただ、前作は全編がなんとも言い難い妖艶な雰囲気を常に湛えていたのと比べて、こちらはなんとなく生々しい。

    前回は幽霊の様なものが登場人物の前に現れて、惑わし、狂わせ、翻

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    2022年05月02日
  • でえれえ、やっちもねえ

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     じっとりとした

    陰惨な暗さがあります

    どれも 悪夢のような

    暗く哀しい話です



    怖さは ぼっけえ~のほうが

    どぎつい怖さがありましたね

    完成度も 高いです

    でも これはこれで

    やっぱり独特の 気持ち悪さは

    さすが 岩井先生だな と



    「穴掘酒」の男の手紙が

    女をはめる気まんまんで

    気持ち悪くって 

    ぞわぞわしました

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    2022年03月04日
  • 現代百物語 終焉

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    見開きの2ページごとに終わる単話です。
    裏表紙に寒気を覚えずにはいられないと書いていたのでホラーかと思ったんですがブラックジョークに近いような軽いお話でした。
    人怖と霊も一応出てきますが内容もありがちで怖くありません。

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    2021年12月23日
  • 忌まわ昔

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    タイトルとあらすじ書きでホラーだと思い込んでしまいましたが不思議な風味の混じったサスペンスみたいです。
    それぞれの昔話をモチーフに短編のお話が展開されます。でもあんまり昔話に掛かってないしうまいのはタイトルだけと感じた…
    売春やら麻薬やら未成年飲酒喫煙だらけな輩系のドロドロでちょっと苦手でした。

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    2021年12月21日
  • でえれえ、やっちもねえ

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    ネタバレ

    岩井志麻子の明治から昭和初期を舞台にした貧困と土俗の信仰、迷信、伝説が入り交じった郷愁的で恐ろしい作品群、つまり「岡山モノ」の起源にして頂点「ぼっけぇ、きょうてぇ」の正統な続編ということで期待した一冊。
    結果からすると「ぼっけぇ、きょうてぇ」の続編と名乗るには少々足りないながらも「穴堀酒」のようなトリッキーな作品や「大彗星…」のようにファンタジックな作品もあり岩井志麻子の作品の中でもふわっとした入門編といった感じである。
    しかしながらやはり物足りない。もっと濃厚な岡山の闇を描いてきた作者の作品にしてはとにかく薄く広いのである。
    とにかく物足りない一冊。

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    2021年09月28日
  • 「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)

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    ネタバレ

    タイトルから想像してた内容とは少し違った。『魔性』ではない登場人物もちらほら。男女関係にまつわるゴシップオムニバス。

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    2021年06月27日
  • でえれえ、やっちもねえ

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    ネタバレ

    岡山の田舎の闇再び。
    『ぼっけえ、きょうてえ』より艶めかしさは少し薄まった印象だけど、作中の「ハレー彗星なんぞ、きょうてえものじゃあないで。ほんまにきょうてえものは、飢えじゃ。病気じゃ。戦争じゃ。そいから、人の心の中にあるものじゃ」を存分に体感できる。
    一話目の「穴堀酒」は元女囚の書簡という形で話が進み、これがどう怖くなるのかと好奇心が膨らんだ果てに一気に目の前が暗転。悲しみとヒヤリの余韻を残す表題作、摩訶不思議な印象の「大彗星愈々接近」…でえれえ、やっちもねええぐみととろける甘露の融合にほろ酔い。

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    2021年06月23日
  • ぼっけえ、きょうてえ

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    一話目はとてもよくできている 一話目は物語の展開がシンプルで、映像が眼に浮かぶようだったのでかなりすっと入ってくるが、全体的には作者の世界観が独特すぎて、何度か読まないと完全には飲み込めなそう、

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    2026年01月12日
  • 痴情小説

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    泥のようなぬめっとしたものがぐちゃぐちゃ底に溜まっている空気…官能と死と、近いところにある世界でした。
    岡山は日本一晴れの日が多い、みたいに書かれてあったのですが、何故出身の作家さんはじめじめしたものを書かれるのか不思議です。
    岡山弁、なんだか寂しくて良いです。

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    2020年10月11日
  • 夜啼きの森

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    昭和の初め、第二次大戦の少し前。岡山の山奥に閉じ込められた集落。深い森は呪われており、入るとろくでもないことが起きると信じられ、村民は村の中で近親婚を繰り返す。そんな中、両親に先立たれ、自らも肺病に侵された辰男は、村人から病人と疎まれていた…。

    夏の角川ホラー祭。もう手持ちが殆どないけど、ワンシーズンはいけるかな。ハインラインも読むよ。

    短編集かなと思ったら、章ごとに切れているだけで、村の異常さや村民の異常さを視点を変えてネチネチと描かれる。ホラーではないのだが、それほど最初の章のインパクトは大きい。

    その後も同様ではあるものの、この人の一部の作風に感じる、読んでも読んでも霧の中といった

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    2020年07月27日
  • ここに、挿れるんよ 先生。わし、頑張る

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    いまどき…

    岡山の古き慣習を現代に伝承。
    いくらなんでも今時これは無しでしょう。
    個人的にはこのような短編小説を期待しており楽しませていただきましたが抜けませんでした。

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    2020年07月14日