岩井志麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
凄い。もうタイトルからして凄い。ジャンルが何かは分からないけれど、独断でホラーとします。いやもうこれはホラー以外の何ものでもないでしょ!
表面的には、よくあるかもしれない一人の女性の転落人生。劣等感を隠して見栄を張って、自分に都合のいいことだけを味方につける。それ自体は誰でも多少はやっていることなのだけれど。
どんどん膨らむ、常識外れの嘘。嘘に飲み込まれて狂っていく自分と周りの温度差。こんな人が身近にもしいたら、あまりに怖すぎます。
だけど一番気になったのは。果たして彼女は不幸なのか幸せなのか。おそらく客観的には不幸。おそらく主観的には幸せ。どちらが正しいのか、その答えはないのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
岩井志麻子の作品が好きだというと「えっ」って顔されますけど、「えっ」って言っちゃう人はメディアに露出してる岩井女史のイメージが先行してそう言ってしまうんだと思います。
『ぼっけえ、きょうてえ』以降、色々読んでみましたが、とても面白いです。
先入観で撥ね退けるのは良くないな。実に良くない。
自分の生地の方言を活かして書いてるという点がまず好き。
音にしても違和感がないほど自然な文体と、岡山(おそらく、備前?)の方言が心地いいです。
舞台にする明治〜大正〜昭和初期という時代も、これは個人的な意味でとても好き。
あとは淫靡な雰囲気をまとう設定や、感情の揺れ動く様などが文体にとても合ってる。
私も