岩井志麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
凄い。もうタイトルからして凄い。ジャンルが何かは分からないけれど、独断でホラーとします。いやもうこれはホラー以外の何ものでもないでしょ!
表面的には、よくあるかもしれない一人の女性の転落人生。劣等感を隠して見栄を張って、自分に都合のいいことだけを味方につける。それ自体は誰でも多少はやっていることなのだけれど。
どんどん膨らむ、常識外れの嘘。嘘に飲み込まれて狂っていく自分と周りの温度差。こんな人が身近にもしいたら、あまりに怖すぎます。
だけど一番気になったのは。果たして彼女は不幸なのか幸せなのか。おそらく客観的には不幸。おそらく主観的には幸せ。どちらが正しいのか、その答えはないのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
岩井志麻子の作品が好きだというと「えっ」って顔されますけど、「えっ」って言っちゃう人はメディアに露出してる岩井女史のイメージが先行してそう言ってしまうんだと思います。
『ぼっけえ、きょうてえ』以降、色々読んでみましたが、とても面白いです。
先入観で撥ね退けるのは良くないな。実に良くない。
自分の生地の方言を活かして書いてるという点がまず好き。
音にしても違和感がないほど自然な文体と、岡山(おそらく、備前?)の方言が心地いいです。
舞台にする明治〜大正〜昭和初期という時代も、これは個人的な意味でとても好き。
あとは淫靡な雰囲気をまとう設定や、感情の揺れ動く様などが文体にとても合ってる。
私も -
Posted by ブクログ
ネタバレホラー四作品。
『ぼっけぇ、きょうてえ』
岡山の方言で「とても、怖い」という意味の「ぼっけぇ、きょうてえ」。
遊郭の女郎が客の男に語る過去。
生々しさと怖さが同時に来る。おばけ的なホラーではなくて人間の怖さ。
興味津々に彼女の過去について聞きすぎた男が怖いと思う。
『密告函』
虎烈刺の疑いがある人の名前を匿名で書いて入れる密告函を確認することになった男の物語。
お咲はお咲で怖い女性だったけど1番はトミが怖かった。
それでもお咲に浮気しトミに暴力をふるっていた弘三がいちばん悪いからしょうがない。
虎烈刺患者が出た川の近くで魚を取って弘三に食べさせていたトミの怖さと言ったらない。
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