中島義道のレビュー一覧

  • 私の嫌いな10の人びと
    中島義道の本で初めて手に取ったのがこちら。
    とにかく目次で爆笑してしまった。

    1.笑顔の絶えない人
    2.常に感謝の気持ちを忘れない人
    3.みんなの喜ぶ顔が見たい人
    4.いつも前向きに生きている人
    5.自分の仕事に「誇り」をもっている人
    6.「けじめ」を大切にする人
    7.喧嘩が起こるとすぐ止めようと...続きを読む
  • 「哲学実技」のすすめ そして誰もいなくなった・・・・・・。
    本には二種類ある。ひとつが、知識となり、教養となり、自分の血肉となるもの。もう一方が、自分の目の前にその知識の前提をひっくり返すような「問い」と突き付けて、自ら考えなくてはならないようなもの。
    本書は後者にあたり、対話編を、読みながら、「ああでもない」「こうでもない」と、本当にしっくりくる「真理」...続きを読む
  • ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白
    途中、読みながら森岡正博のことを思い出していて、そしたら解説が森岡正博で凄くビビったし適任だと思った。
  • ぐれる!
    「みなさん。もうじき死んでしまうのだし、人生何をしてもおもしろくないんですから、ぐれて生きましょう。徹底的にぐれることこそ、『正しい』生き方なのです。」

    「ぐれ」について、様々な内容でぐれを推奨しております。
    ぐれはなにも若者に限ったことではない。

    ただ、後半になるとぶっとびすぎです。
    老人に対...続きを読む
  • 人生に生きる価値はない
    鬱病チェックにかならず入っている項目が、「人生に生きる価値はないと思える」であり、それにマルをつけると、すぐに「精神科受診」となるのですが、私としては「そう考えるのは異常なことなのだろうか?」と。
    中島義道氏は、自分という存在(錯覚)も含めて、世界のすべてがいずれ確実に消滅してしまう中で、世の中の「...続きを読む
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―
    親や世間の常識に従って「いい子」として生きることしかできなかったK君に著者が
    「親を棄てろ、精神的に殺せ」と力強く言う。
    「常識などマジョリティのエゴにしかすぎない」と。

    僕は、「そうだそうだ」と頷き、「あぁ、なんて力強く言いたいことを堂々と語っている本なのだろうか」と感動さえ覚えた。


    そこま...続きを読む
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの
    「空気」に従わないこと、自己主張をするということの大切さです。

    私語が続くと、教室を出ていく中島先生。
    しゃべらない学生に対して「いいかげん黙るのはやめなさい!」という中島先生。
    カンニングをした学生と徹底的に対話をした話にはうるりときた。
    意味のないきれい事の標語に対して怒りを覚え、
    放置自転車...続きを読む
  • 私の嫌いな10の言葉
    当たり前に言われている言葉を痛烈に批判する。天邪鬼と思ってしまう部分にもなるほどと思い、とても面白かった。自分の常識のおしつけが、嫌いな言葉につながってるんだと思った。
    バッサリ多数派をきっているのが爽快だ。
    かなりのクレーマーであるだろう
  • どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?
    死を深く考えることが、今を生きるにつながると思います。こういう本を手にし、死について自問し、そして他の誰かと意見を交わすことが大事だと思う。ついつい、タイトルに惹かれて手にしてしまいました。

    現時点での僕の死への解
    「いつ生まれてくるかを、自分で選択できないように
    いつ死ぬかも、自分では選択できな...続きを読む
  • 女の好きな10の言葉
    「私に何でも言って」「私に心配かけないで」この相矛盾する言葉は男が女を純粋真摯に愛することよって止揚する。ゆえにそれはいつまでも矛盾である。だがこの矛盾を受容できる体質を持つことが女性の強みであり、男より長生きできる秘訣なのだと思う。
  • 哲学の教科書
    タイトルのまんま、『哲学』とは?と云う問いから、あらゆる『哲学的』な事柄が書かれている作品。
    筆者の中島義道氏は、かなり虚無的なタイプの人間だと随所に感じられる。
    個人的に、大好きな作品。
    哲学が哲学たらしめるひとつのコタエを示してると思います。

    また、読み返す時が来そう。
  • 私の嫌いな10の人びと
    さすがの論理構成。

    とうあえずの体面や人の見る目ばかり気にしている人間は読むべきです。

    でもそういう人がこの本を読んでも「変わり者」の一言で済ませちゃいそうですね。
  • 人生に生きる価値はない
    とある本のコラムを読み、著者に惹かれ本書を購入したのだがますます彼の魅力にハマった。彼の「自分勝手」な生き方は本当にカッコいいと思う。

    本書は「五目ご飯」のような様々なテーマを混ぜ合わせた日記のまとめみたいなものだが、その中でも哲学の専門的な話も日常のいらっとした話も含め中島節が見えてきて面白い。...続きを読む
  • 哲学の教科書
    哲学に対する姿勢について考えさせられる.哲学者と哲学思想家との違いは言われてみればその通りである.
    哲学的中身の取り扱いについては単純に賛同できないところもあるものの,この本の最も重要なところは「読者に哲学的思索を想起させようとしている」ところかと思う.
  • 人生に生きる価値はない
    これまで本を読んでほぉほぉと納得して読むことはあったが、この本は読んでいて「やっぱりそう思うよねぇ」と共感した箇所が多かった。哲学的な話については、あまり私に教養がないのでよく理解できなかったが、普段のものの感じ方などがあまりにも私と似ていて驚いた。哲学に興味をもつのがもっと早くて、大学で哲学を専攻...続きを読む
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学
    ニーチェの思想を人間学を通して理解でき、有意な読書行為であった。

    「弱者」となり、被害者を装い怠惰な生活を送るよりは、他者の批判を恐れず戦いの人生を過ごしたい。
  • 哲学の教科書
    初めての「哲学」の本だったが、予想以上にのめりこめた。哲学は、おもしろい反面「深入りは危険」という狂気を孕んだ領域だということが少しながら感じた。
    本書では、死とは、存在とは、言語とは、心とは・・・etcという哲学の命題を著者の経験を踏まえながら伝えているし、多くの示唆を与えてはくれるが、いかんせん...続きを読む
  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室
    中学生に向けて授業形式に書かれた哲学入門書。
    とても分かりやすいです。
    哲学書に余り触れないで年齢を重ねてしまったので、今からでも読んでいこうと思います!
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの
    もはや常識となった「空気を読む」という行為を始め、人間関係や社会現象などを「対話(対立)」という視点から見て書かれた本。

    本書を通して、「もっと対話をすべきだ」と言われているように感じた。
    「対話」の定義を、「自分の意見を主張することで人と対立した場合に会話によってお互いの意見を理解しようとする行...続きを読む
  • 「人間嫌い」のルール
    自分も人間嫌いだと思ってたけど、これを読んでみたら全然そんなことなかったことに気づかされました。
    人助けをして見返りを求めてしまう心理にはとても共感。他者に期待してしまうことによる弊害もあるので、他者になにも期待を抱かないのが、じつは賢い生き方かもしれないと思います。