柳美里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
公園に捨てられた生まれたばかりの子ねこは優しいおばあさんに拾われニーコと名付けられ幸せに暮らしていましたが、おばあさんが認知症になって家からいなくなりまた公園の野良ねこになってしまいます。そしてニーコは6匹の子ねこを公園で産みます。その子ねこたちを拾って育てることになった人達をめぐる物語。ねこを家族に迎えることで心の中にも、人と人の繋がりにも変化が訪れていきます。
人の都合で捨てられた小さな命が、かけがえのない人と人の絆を紡いでいく様が心に染みます。どうか世の中の猫たちが幸せでありますように。猫を取り巻く人達が幸せでありますように。そんな祈りにも近い思いが胸にふつふつと湧いてきました。 -
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Posted by ブクログ
柳美里の初の人生論です。
お断りしておきますが、自分はこの種の本を全くと言っていいほど読みません。
理由は3つ。
①その日その日で手一杯で、人生について考える余裕がないから
②人生なんて大テーマを本から学ぼうなんて了見がさもしいと思うから
③結局は著者の自慢話であることが多いから(いや、たぶん、推測)
ただ、柳美里のなら読みたい、と思って手に取った次第。
伝え聞いているだけでも、柳美里は波瀾万丈な半生を送ってきた方。
で、読んでわかったのは、想像していたより波瀾万丈な半生を送ってきたということ笑。
率直な感想は、「この世に〝ふつう〟なんてないのだ」ということです。
柳美里は、超の付くギャンブル -
Posted by ブクログ
死について考えることは悪いことなのか。なぜ生きるか、なぜ死ぬか。それを語り合うことが出来ない時代に生まれたことが辛い。
死に時を逃してしまったから死ねないし、生き直すほどの気力もない。幸せの絶頂で死にたいけれど、もう平凡な人生しか歩めない。
尊厳を守っていられるあいだに死にたかった。
以下引用
彼の死を知って、「人生の最も美しい贈り物は、好きなときにそこから抜け出させてくれる自由だ」といったそうです。(p22)
ひとが自殺をする理由は人が生きる理由ほどあるんです。けれどひとが死を選ぶ本質的な理由は、自己の尊厳を守るという強い動機に支えられている、といえます。自殺は尊厳死であるといっ