柳美里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分で入れといて何ですが・・・カテゴリ、エッセイか微妙^^;正確には主に対談集です。
元々、柳さんが好きなので、他の著作はだいたい読んだことがあるんですが、自殺だけはあまりにもものすごいタイトルなもので(笑)、なんとなく読まずにいたんですけど、読んでみたら思ってたのと全然違って、単純に共感できたりしました。
この本は、自殺がテーマと言うよりも、生における死の位置付けと言うのかな?そー言うことがテーマなんですね。
本の最後は「その人の生が美しければ、死も美しい」と締めくくられています。
驕れるものも久しからず、と言います。けれど、明けない夜も、止まない雨もありません。
時には運を天に任せて、 -
Posted by ブクログ
最初はあんまり刺さらないなと思いながら読んだけど、最後まで読み終えて、あとがきや解説を読んで解像度がグッと引き上がったように感じる。
上野公園という自分が知っている風景だからこそ、描写の一つ一つが想像しやすく読めた。
また上野行きたいなって思った。
山狩りって言葉は知らなかったけど、時代と共に無くなったイベントなのだなということがわかった。ホームレスでも日本国民の一部であるのに、天皇行脚の際には目に触れないように隠すっていうのはまさに「市井の人びと」から排除して無いもののような存在にしていたっていうことにちょっとゾッとする。
また、池袋が埼玉県民の玄関ってイメージはあるけど、上野が東北人の -
Posted by ブクログ
ネタバレ柳氏による2016年の作品。「ひかり公園」を舞台に、捨て猫とそれを囲む人物とが紡ぐ連篇4編。
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まあこれ、タイトルにある通り、捨て猫がもらわれてゆき、それぞれの家での生活を綴るみたいな雰囲気ですね。
とはいえ、話はもうちょっと深い。
ペットとして扱っていたものを簡単に粗末にするなとか、それはそれで主張としては含意はありましょうが、むしろそれを生み出す人間のドラマをより鮮明に描き切ります。
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例えば「ニーコのおうち」の、ニーコを育てるおばあさん。捨て猫を貰った彼女は残念ながらボケてしまいます。
その後子ども達によって土地建物は売却され、猫は再び人の世話の枠外に放り出されます -
Posted by ブクログ
ネタバレ1933年、天皇と同じ日に生まれた主人公・カズ(森一夫)の人生を通じて、日本の栄光の影にスポットを当てる作品。
家族を養うために1964年東京五輪の建設現場等、カズはひたすらに出稼ぎを続け、家族と離れ離れの生活を続けていた。そんな矢先、息子が21歳で急死し、妻にも先立たれ、絶望の淵に追い込まれてホームレスとなる。
物語終盤で、すでにカズ自身も鉄道自殺を遂げていることが明かされ、幽霊となって上野駅を行き交う人々を見守っていることが明かされる。ラストでは、東日本大震災の津波で孫娘も亡くすという、逃れようのない不幸の連鎖が描かれて幕を閉じる。
とにかく台詞が多く、カズが生きている人々の声を断片的 -
Posted by ブクログ
ネタバレホームレスになってしまった男の回想を彼と共に巡る話であった。彼の母の言葉であった「おめぇは運がねぇ」の言葉通り、彼の人生は一生を通してなかなか不運な人生であったと思う。
しかし一生を通してずっと不幸であったわけではない。両親がいて妻がいて、子も孫もいた時期もあるのだから、人並みに幸せだった時期もあるのだ。だから身近な人々が早逝して結果ホームレスになってしまっても可哀想な人生だったねとまとめることはできない。
彼は人が長い年月をかけて経験する幸と不幸を早送りのように経験してしまったのだ。ただそのダメージは大きく、彼は未来に向かって生きることを忘れて過去にとらわれる人生を送るようになってしま