柳美里のレビュー一覧

  • JR品川駅高輪口

    Posted by ブクログ

    女子高生ってこんな感じだったかなー…と思い返しながら、最後まで「つまらない」といった感想です。
    本がつまらないとか、内容がとかではなく、登場人物がそれぞれつまらないなと。
    あと、読みにくいと感じました。感情移入がしにくいなと。

    0
    2025年08月15日
  • 人生にはやらなくていいことがある

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どこでこの新書を知ったのかが記憶にない。
    どこかのワンフレーズが紹介されていたのか何かで、名前を知っていて、古本屋で見かけて買ってみた。
    タイトルも素敵だしね。

    あんまり内容知らずに読んだけれど、柳さんの人生のことが色々と書かれていた。
    小説しか読んだことがなかったから、こんな人生を歩んだこんな方なんだとちょっと不思議な感覚。

    0
    2025年07月24日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    光と影。光り輝くほど、影も濃くなる。
    世の中の影を描いた小説。
    久しぶりに柳美里さんの本を読んで、あぁ、柳美里さんワールドだ、と思った。
    読後感があまり良くないけれど、世の中の課題提起されたように感じる。
    東京の発展に寄与した多くの無名の人々の人生に思いを馳せた。

    0
    2025年07月13日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    常磐線鹿島駅とJR上野駅との(地理的)間でふたつの東京オリンピックの(時間的)時代をたどるなかで、主人公と天皇陛下とでの出来事があった。

    0
    2025年07月11日
  • 女学生の友

    Posted by ブクログ

    くらいくらい高齢者小説
     のわりには通俗。老人を書いてゐるのだが、データを並べただけのやうで実在感はうすく、孫の不良的な女子の方がなまなましい。

    0
    2025年04月28日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    難しかった… 語り手のおじさんが最後ホームから飛び込んでしまったのか。飛び込んでしまった後、魂となって自分の生きていた道筋を辿っているのか。私には理解しにくかったのですが、とても良い本だということだけはわかりました。

    0
    2025年03月03日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    不思議な感覚に陥る物語。
    上野駅前の公園に住むホームレスを通して生と死の狭間を描いているように思う。
    生きているとはどういうことなのか、死とは何なのか、ある意味辛抱強く読むことが必要な本だと思う。

    0
    2024年11月04日
  • 人生にはやらなくていいことがある

    Posted by ブクログ

    少し前にビートたけしさんとの対談を読んで、面白い人なのかなと感じ、まずこちらを読んでみました。

    さまざまな経験を経て、腹をくくって生きている人。
    他人事を自分事にし、自ら行動する人。
    印象に残ったお人柄です。
    やはり彼女の小説を読んでみたくたりました。

    本は、他者であると同時に自分自身なのです。
    本は読み終えても、消費されることはありません。
    ですから、本を読む人は「消費者」ではなく「読者」なのです。

    南相馬に書店を開いたのかな?

    0
    2024年08月25日
  • JR品川駅高輪口

    Posted by ブクログ

    『自殺の国』を改題して刊行された作品。
    山手線シリーズ。

    前作が全米図書賞受賞ということで読んでみたけれど、ちょっと難解で難しく感じられた。
    今作は身近に感じられた。

    自殺願望みたいなものは、私自身にもあって、別に今作みたいに掲示板とかで募集して…とかいうつもりは無いけれど、どこかぼんやりそんな気持ちがある。

    “わたしは、生きたい人は普通の人で、死にたい人は普通じゃない人だと思っていたのかもしれない。でも、死にたい人と生きたい人は実は同じ人で、生を突き飛ばして死にしがみつくか、死を突き飛ばして生にしがみつくか、だとしたら、生にも死にもしがみつかないで生きていける人が、普通じゃない人なのか

    0
    2024年08月25日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    上野公園のホームレスの男の生活を描いた作品。
    作者は上野公園での取材をもとに描いている為、限りなくノンフィクションに近いフィクションである。ホームレスって、なんで仕事からしないの?仕事しようと思えばできるんじゃないの?正直この本を読む前はそう思っていた。そのような考えが一気に覆った。

    この作品を通して「山狩り」という言葉を初めて知った。「山狩り」とは、天皇や皇族が訪れる際に特別清掃、いわばホームレスの排除をすることである。

    たしかに以前と比べると上野公園で最近ホームレスを見かけない。園内では大道芸や楽器を演奏するアーティストの活動が盛んになったり、外国人観光客がより一層賑わいを見せている。

    0
    2024年08月15日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以下の文章を見たときに、まさに自分のことだ、と思った(他にも共感者多いだろうけど)
    「慣れることができなかっただけだ。どんな仕事にだってなれることができたが、人生にだけは慣れることができなかった。人生の苦しみにも、悲しみにも・・・喜びにも・・・」

    0
    2024年07月28日
  • ねこのおうち

    Posted by ブクログ

    連作短編小説。

    ひかり公園で生まれた野良猫たちと関わる人々が織りなす「命」の物語が描かれていた。

    捨てられた猫から始まり、リアルな苦境や人間の葛藤が描かれる中、猫たちと人々の関わりから、命の尊さや責任を考えさせられる感動作。

    物語の細やかな描写が、共感力や思いやりを育み、豊かな人間関係や社会貢献に繋がる可能性を提示しているように感じた。

    猫好きな人もそうでない人も、心に深く響く感動や、考えさせられるテーマが充実した作品。

    初めのお話から気持ちが沈んでしまうような重いテーマが扱われていましたが、ラストには救われたような気持ちになれました。

    ※物語の内容に強い衝撃を受ける可能性があるの

    0
    2024年06月20日
  • JR品川駅高輪口

    Posted by ブクログ

    本書は、タイトルがコロコロ変わっているらしい。2012年に刊行されたときは『自殺の国』、2016年に文庫化されたときに『まちあわせ』と改題、そして2021年の新装版(本書)で『JR品川駅高輪口』という当初のタイトルに戻した、とのこと。

    また、本作は「山手線シリーズ」の第4作なのだそう。「あとがき」に詳しく書いてあるが自分のメモのためにまとめておくと、1作目から順に
    『山手線内回り』、
    『JR高田馬場駅戸山口』、
    『JR五反田駅東口』(『山手線内回り』所収)、
    『JR品川駅高輪口』(本書)、
    『JR上野駅公園口』(2020年12月に読んだ全米図書賞受賞作)、
    『JR五反田駅西口』(2024年5

    0
    2024年05月19日
  • JR品川駅高輪口

    Posted by ブクログ

    自分が生きる世界が全てで、そこから抜け出すことは決してできず、その世界で認められなかったら全て終わり。

    この感覚は苦しいくらいわかる。わたしも病気になり、何度も死にたいと思い、死に近づこうとした。今も終わった世界の延長線を生きている感覚。それでも、こんな自分でも他人や自分に対してどこかでわずかな期待を抱き、そしてそれが叶うことはないと感じてはしんどくなり、それでもとまた少し前を向き、でもやはり結局は死という形で全ては失われる、とまた無力感に襲われる。

    主人公は最後にクラスメイトの優しさにほんのわずかな生きる価値を見出した。

    それでも人生はその一つの経験だけで乗り越えていけるほど甘いもので

    0
    2024年04月07日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    ホームレスの男が歩んだ人生、上野公園を行き交う人たちの交わらない人生。描き方はとても自然で引き込まれるけど、内容はかなり重い。疲れた。

    0
    2024年03月20日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    上野駅で暮らす一人のホームレス男性の人生。
    上野駅で感じる光と影の対比がとてもよく描かれていて、心が苦しくなりました。
    生き方、物事の捉え方、感じ方、受け止め方、対処の仕方。
    人それぞれが、受け止めてひとつひとつ選択していって、人生の道をゴールに向かって進んでいっていることを感じさせる小説でした。

    0
    2024年03月11日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    難しい本でした。
    そして苦しくなるような本でした。
    作品を通して、人間とは何か、社会とは何かを深く考えざるを得ない状況に追い込まれました。
    「生きる」ことを深く考える機会を与えてもらえました。

    0
    2023年12月16日
  • 人生にはやらなくていいことがある

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    気に入った文。
    自分の人生、自分の過去を否定しなくてよい。後悔があったからこそ、こうしないようにと思える。そしてより良い今がある。実は後悔とはそういうものではないか。

    0
    2023年10月07日
  • フルハウス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すべからくみんなくるっています。
    狂気を超絶濃縮した
    やばさ1000%の作品ですね。

    表題作は父親がまず人間として
    狂っていらっしゃって
    その子たちもいろいろ狂っている、というか歪んでいる。

    すみ着いたホームレスの子も歪んでいる、
    やっぱり両親も…

    彼らは狂うべくして狂ったんだとも思っています。

    そしてサレ妻の狂気が襲う
    「もやし」

    もうサレたのに狂って
    ありもしない事実までも
    作ってしまったのだろうね。

    でも主人公もうかつだよ。
    なぜそこでお見合い相手と
    つながれて、カネの肩代わりができると
    思ったのだろう。

    ああいう家ってそういうの
    厳しいんだよな…

    0
    2023年09月24日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    上野公園のホームレスの人生を描いた小説。
    取材をされたというだけあり、リアルに感じる場面も多かったが、なかなか話の波に乗るのが個人的に難しかった。皇室との比較ながら、不幸な人生を送った男の話は重くて、でも一歩踏み外せば誰にでも待ち受けそうな話だった。フクシマの原発の話がどう絡んでくるのか、と思っていたが、最後は意外と静かな幕閉じだった。自分の親も東北出身なので、妙な親近感も湧いたが、人生に絶望しホームレスを選んだ主人公には、別の道もあったのではと、思わざるを得ない。

    0
    2023年09月21日