柳美里のレビュー一覧
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下巻は上巻にもまして、重たく感じられました。まずは、下巻の冒頭で、雨哲が30歳前にして目をみはる成績と最高のコンディションでむかえるはずだった東京オリンピックが戦争の影響により中止となった場面から彼の人生がはげしく転がり落ちていきます。一方、血を分けた弟の李雨根(イ ウグン)は、抗日を叫ぶ義烈団に参...続きを読むPosted by ブクログ
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同時代を生きている人は、宇宙のスケールから考えれば、みな同世代。
という考えにひかれました。
余生、老後なんてものはない。人生に「余り」なんてない。 「老年を 死に向かって 暗く閉ざされていく時間だとも思わない」Posted by ブクログ -
どんなに嫌で恥ずかしくて不本意な過去でも、それらの出来事の堆積の上に今の自分がある。。 #柳美里 は初めてだけど壮絶過ぎる過去で、他の作品も読んでみたい。Posted by ブクログ
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柳さん自身がすこし浪費癖がありさう
山登りのはなしとかおもしろいものもそれなりにある。後半の創出版未払ひをめぐるやりとりも珍しかった。しかし金銭感覚について申し上げると、柳さんの感覚は私とはすこし離れてゐるやうだ。Posted by ブクログ