柳美里のレビュー一覧

  • 貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記

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    柳美里はほとんど読んだけど、大概私小説なので何を読んでもまたこれか…という…
    なのに、稿料の不払いの事件で、これでもかと同じ文章で掲載され、出版する側も側だけども、読んでる方もこれでお金がもらえるのか…と。まさに身を切り売りして、何を書いたかではなく柳美里が柳美里であるための行為なんだなぁと思う。
    小さい頃から子供のたけを登場させているけど、どんな大人になるのか心配でしょうがない。どんなになっても柳美里はそれをネタに書くのだろう。

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    2015年07月01日
  • 貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記

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    内容はタイトル通りになりますが、それも読んでみるまでは「どうなの?」という疑問を持っていました。

    有名作家はそれなりに裕福な暮らしだろうと、勝手な想像。その内容は、著書を読んで頂ければわかります。興味本位で購入した一冊ですが、意外に面白く?読めました。

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    2015年06月11日
  • 貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記

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    とても素直な人なんだと思う。でも、敵を作ってしまい、敵が多くなってしまうことも事実、わかる気がする。

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    2015年05月23日
  • 水辺のゆりかご

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    彼女はまさに同年代なのだが、あまりにも濃く詰まった人生で、何ともやるせない。だからこそ、多くの傑作を発表できたのだろうし、作家としては、与えられたものは多いんだろう。彼女に見つめられたら、私の薄っぺらさを見透かされそうで怖い。でも、心安らぐことはあるんだろうか。闘わずに生きて欲しい、破綻せずに、と思ったりもする。

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    2014年03月22日
  • 水辺のゆりかご

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     柳美里、著。在日韓国人として生まれた著者の自伝的小説。幼少時代から大人になるまでの彼女の生活が語られる。
     壮絶と言うべきか、数奇と言うのべきか。いや、在日という環境を踏まえ、複雑というべきだろう。しかし話自体は思ったよりも在日の感傷に頼っているわけではなく、あくまで一日本人、一女の子としての陰鬱な生活をあっさりとした文体で淡々と語っている。だから自殺の場面も迫力には欠けるが、「無駄に感傷的にならない」ということならこういう描写もありなのだろう。
     ただ、これは近年の日本の私小説全般に言えることだと思うが、特異な題材であれ日常的な題材であれ、特別変わった視点をとるわけでもなく淡々と物事を描写

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    2014年01月22日
  • オンエア 下

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    ネタバレ

    あとがき、解説から、テレビに携わる多くの取材先に基づいて執筆されている事が分かると、モデルになっている登場人物のリアルがぐんぐん迫ってくるようです。特に一般リスナーが受信出来ない、刑務所の中でのみ流れるラジオ番組があることも初めて知りましたが、この仕事に携わることになる望月由香の6年間に女子アナならではの人生が凝縮されているようで目が離せません。

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    2012年12月23日
  • オンエア 上

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    ネタバレ

    イチ会社員でありながら、マルチな活躍が求められる『女子アナ』。何千倍の倍率をくぐり抜けた後には、30代定年説を乗り越えるべく懸命に戦略を張り巡らせながら働く姿は、そこらの草食男子よりよほど逞しくアグレッシブ。

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    2012年12月23日
  • オンエア 上

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    アナウンサーの世界という設定が結構興味深かったです。柳先生は私小説に近い作品が多いですが、これはフィクションで珍しいし。独特の語りの文章ですが、読みやすいし展開早いのでワクワクしました。

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    2012年12月03日
  • 水辺のゆりかご

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    自分の人生を切り売りするような、読んでいて苦しくなる本。それだけ書くということに懸けているのかな、と思います。最近では、重いテーマを扱ったおはなしも淡々と書く小説家が多い中、この小説はドラマチックだなーと思いました。この人の作風か、時代か。

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    2012年11月21日
  • タイル

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    柳美里の本は初めて読んだけれど、なんていうか、すごく、自己陶酔型の本だとおもった。いっそここまでいくと突き抜けている。案外常識人の方が狂人を書くのが上手い、みたいな。分かっていながら狙って気持ちの悪いことを書いている感覚。わたし女なのに、こんなに生々しく男の性欲について書けますよ、みたいな。
    ホラー純文学というワードに惹かれて読んでしまったがホラーとしても純文学としてもわたしの好きな方面ではなかった。でも総合してこういう自己陶酔型の本、嫌いじゃない。なんで女流作家があんな目に合わなければならなかったかについては結局よくわからなかったけれども。

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    2012年03月26日
  • 自殺

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    前半ちらほら見受けられた自殺を神聖化する感じには違和感を受けたものの、最後まで読み進めてみると「なるほど」と思うこともしばしば。「生きたいというのと死にたいというのはまったくイコール」という一節には目からウロコでした。

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    2012年03月05日
  • 自殺

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    ネタバレ

    前半は何か宗教っぽいっていうか、視野狭窄というわけでないけど、ひとつの価値観を盲信しているような気持ち悪さがあった。でも後半(おそらく文庫版の大幅加筆部分)は、一般論かと思えばそうではない。しっかりとした社会的背景を取り入れた作者の信条の変化が感じられた。

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    2011年11月04日
  • 女学生の友

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     角田光代と比べてみる。壊れそうな家族をテーマした小説では柳美里の方が大味だ。大味だからこそ、強烈に伝わるものがある。それは痛いとも表現できる。角田光代の小説はありそうで安心できる。柳美里の真骨頂は、振幅が激しく超えてはいけないラインを超えたところににある。より過激で非日常を味わいたい人におすすめだ。長編『ゴールドラッシュ』は無駄に長いだけだったが、この作家の短編は期待できる。

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    2012年10月12日
  • フルハウス

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    『笑いと恐怖は同じ狂気の裏表でしかない。怖がってる目の、どこかが笑っている。もしくは笑ってる目のどこかで恐怖におびえている。』(p.189)

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    2010年02月16日
  • タイル

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    『タイルが完成してしまうと、男にはそのあとの物語がなかった。行き止まりのトンネルが口を開いて待っているだけだ。トンネルの入り口には外光が射しこんでいるが真っ暗闇だ。男はトンネルに足を踏み入れ目を凝らしている。』 (p.139)

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    2010年02月16日
  • フルハウス

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    こわい話だった
    登場人物全員おっかないが、とりわけ女の人がぞっとするほど怖い

    肉のにおいというか、血のドロドロというか・・
    全員ちょっと病んでるかんじ

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    2009年11月26日
  • タイル

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    柳美里らしい狂気に満ちている。調子の悪い時に読むものではない気がするけど、何となく嫌いな内容ではない。狂気染みたタイル貼り。

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    2009年10月04日
  • 水辺のゆりかご

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    たいてい自伝小説には、自分の半生を皮肉に見つめる作者の視線が垣間見えるものだけども、柳美里の場合は、視点をぶらすことなく、淡々と自分の苦しみの半生を語っている。不安定な自己のルーツと家庭に翻弄されながら、生命を燃やす人間像は、正直読んでいて胸が苦しくなったがなぜか読むのをとめられず、2限分の授業をムダにして読んだ


    どんな思い出にも結局は自分の主観による書き換えがなされていて、真実はどこにもない。といったふれーずが印象的

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    2009年10月04日
  • 自殺

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    若い子の自殺のほとんどは、親の育児放棄が原因と言われる。
    子供に関して、そこまで深く考えてはいなくても、親の勝手な自我だけは押し付ける、そんな背景を、人事とは思えなく、だけど、親は親で、何かに失望しているのではないかとも思う。
    この本の中で、親に見捨てられている子供は4割に達しているとの考えには、思わずため息が漏れた。
    やはり、自殺には、さまざまな理由があるのだろうが、自分を親身に思ってくれている人がいたなら、死ぬ事を思いとどまる事ができるのではないのだろうか。

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    2009年10月07日
  • 自殺

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    30/03/2008

    わかりやすいのはいいが、学生との対談で彼女はまず結論ありきで語っているような気がしてそれがつまらなかった。

    生きるために死と向き合うというのはほんとわかりやすくいい考え方だと思うけど。

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    2009年10月04日