柳美里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ女子アナウンサーの世界を描く、結構珍しい作品。
帯のニュース番組を担当する3人の女子アナの浮き沈みの激しい世界を綴っている。
他の方のレビューにもあったが、冒頭、3人の性描写のシーンから描かれているので、かなりセンセーショナルだけれど、読んでいくとそれぞれの苦悩がきちんと描かれており、本当にシビアな世界なんだと実感する。
話の主点が章ごとに変わって、若干読み難い部分もあるが、第2章で描かれる女子アナの自殺がとてつもなく衝撃的だった。自殺する女子アナが多いけれど、画面で映っていない部分も葛藤が物凄いんだなぁ、と少し女子アナを見る目が変わりそうな気がする。 -
Posted by ブクログ
柳美里、著。在日韓国人として生まれた著者の自伝的小説。幼少時代から大人になるまでの彼女の生活が語られる。
壮絶と言うべきか、数奇と言うのべきか。いや、在日という環境を踏まえ、複雑というべきだろう。しかし話自体は思ったよりも在日の感傷に頼っているわけではなく、あくまで一日本人、一女の子としての陰鬱な生活をあっさりとした文体で淡々と語っている。だから自殺の場面も迫力には欠けるが、「無駄に感傷的にならない」ということならこういう描写もありなのだろう。
ただ、これは近年の日本の私小説全般に言えることだと思うが、特異な題材であれ日常的な題材であれ、特別変わった視点をとるわけでもなく淡々と物事を描写 -
Posted by ブクログ
柳美里の本は初めて読んだけれど、なんていうか、すごく、自己陶酔型の本だとおもった。いっそここまでいくと突き抜けている。案外常識人の方が狂人を書くのが上手い、みたいな。分かっていながら狙って気持ちの悪いことを書いている感覚。わたし女なのに、こんなに生々しく男の性欲について書けますよ、みたいな。
ホラー純文学というワードに惹かれて読んでしまったがホラーとしても純文学としてもわたしの好きな方面ではなかった。でも総合してこういう自己陶酔型の本、嫌いじゃない。なんで女流作家があんな目に合わなければならなかったかについては結局よくわからなかったけれども。