ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧

  • 月は無慈悲な夜の女王

    名作中の名作

    いかにもな月世界の描写で、まずどっぷりSF世界に入り込める。この作品の真の主人公との軽妙なやりとりにクスッと笑った後は、シリアスな革命運動が始まる。哀切なラストシーンまで、ストーリーとして十分以上に面白いのは当然だが、「常識」「正しい」はそれだけで終わらせていいのか、と自分の価値観をあらためて考え直...続きを読む
  • 夏への扉〔新版〕

    何時でも何回でも

    昔から好きで何度読み返したかわからない作品です。読むと言うこと自体が時間を超えてしまうかの様に、しばらくするとまた読みたくなる作品です。今回は実写映画化されたのと新版になった事で、確認の為?なのかな??
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕
    読んだのはスタジオぬえ表紙の旧版です。

    ガンダムの元ネタ的目的で読んだが、アメリカンなジョックス的ストーリーで中々面白かった。
  • 月は無慈悲な夜の女王
    『夏への扉』に続き、ハインライン二作目。私はこっちの方が断然好きだったな....!設定も、登場人物たちも、プロットもどれを取ってもワクワクさせてくれた。そして見え隠れする政治や体制へのスタンスの取り方について、宇宙空間でわちゃわちゃするだけではないのが好きだった。最後はある意味大団円なのだろうけど、...続きを読む
  • メトセラの子ら
    中3の時に読んだけれど、内容を殆ど忘れていたので再読した。
    1941年にこれが書かれているのに、今読んでも斬新なストーリー。やはりハインラインはSFの皇帝だなぁ。
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕
    映画「スターシップトゥルーパーズ」の原作。しかしあれと本作は別物だ。異星のバグどもとの派手な戦いを求めると肩透かしをくらう。メインは軍隊に入隊した少年の成長を描いた物語となる。が、これが意外に面白い。新人機動歩兵が訓練キャンプでしごかれ、やがて士官候補生となり…。と言った割と分かりやすい内容となって...続きを読む
  • 宇宙の戦士

    力の哲学

    一部ご紹介します。
    ・弱いために侮られる者に中立という特権はあり得ない。力を放棄すれば何も守れなくなる。
    ・軍隊生活とは理不尽を絵に描いたような世界。なぜなら戦争そのものが理不尽なものだから。戦争に行った人間ほど、戦争を憎む。最前線に行った人間ほど、戦争を嫌う。
    ・子供を知識に導くことはできる...続きを読む
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕
    やっと、読みました。機動戦士ガンダムのモビルスーツの元ネタになったパワードスーツが登場する、SF小説。
    哲学、政治、軍隊組織等についての濃厚な授業を受けているがごとく、作者が提示する社会と現代の社会との違いや、理想とするべき哲学はなにか等、深く考えさせられた作品だった。物語として、さらっと読んでも面...続きを読む
  • 自由未来
    夏のハインライン祭。

    米ソの戦争のさなか、ヒューの家族は空襲警報を受け、シェルターに逃げ込んだ。2階の衝撃のあと外に出てみると、爆撃前とは似つかわぬ、自然が広がっていた。自然の中でサバイバルをしていると、見たことのない乗り物に乗った未来人が現れる。未来では、人口をコントロールするため、不思議な風習...続きを読む
  • 宇宙の戦士

    礼讚か、無意味さを訴えるものか

    【2019/7/31】
    ハインラインものは何冊目かです。今、SFがとても読みたい時期で、その流れでとても楽しめました。空想科学的な設定を活かして、戦争と、それに巻き込まれる若者とが活写される作品です。1959年当時、刊行された後、ベトナム戦争礼賛だ、宗旨替えだとハインラインは避難されたそうですが、こ...続きを読む
  • ガニメデの少年

    出だしよさそうです!

    7月6日から読み始め、9日の未明に読み終えました。読み終えたのは旅の始まり、沖縄の空の下にて。
    SFですが、あまりファンタジックではなく、一人の少年が体験する開拓地での闘いの日々。最後、大団円に向けて急にジュブナイル的というか、ファンタジーになりますが、そこまでは「大草原の小さな家」。執筆された19...続きを読む
  • 月は無慈悲な夜の女王
    読みごたえ十分。読み味良し。
    文句なしに面白かった。

    本当に「人工知能」という言葉すらなかった時代に書かれたのか?と思えるくらいリアリティがあって、現代の私たちにも受け入れられる設定だった。

    そして革命の中心メンバーの3人がまた魅力的なキャラクターを持っている。
    強い信念、大胆な行動力、忍耐、仲...続きを読む
  • 地球の緑の丘 未来史2
    「面白かったよ、チャーリー。悪い点もいろいろあったが、素晴らしい、ロマンチックな世紀だったね。そして1年ごと素晴らしくなり、さらに興奮させられるものになってきたんだ。そう、わしは金持ちになりたかったことはない。長生きして、人間が星々に行くまで生きていたかっただけだ。神様に味方していただければ、自分も...続きを読む
  • デリラと宇宙野郎たち 未来史1
    再読
    人類はハインラインを得ながら未だルナシティを建設しえていない
    それは悲観主義者のせいか
    この文を書くひとのような
    「もっと何もかもが悪くならん限りは、人間なんて何とかしようなんて気持ちにはならないものさ」
  • 宇宙の戦士
    娯楽小説に止まらない、深い本だ。こういう本が不朽の名作と呼ばれるのだろうと思う。すごく面白いというだけでなく、読むたびに何かを考えさせられる。以前読んだときとは、全く違う部分に今の自分が感応するのだ。今回は、教育というものについて、改めて考えさせられるとともに、サラリーマンの在り方について、再考をさ...続きを読む
  • 夏への扉

    古典SFの名作!

    久しぶりに読みたくなって購入。
    何回も読んでいるんだけど、何度でも楽しめる作品です。
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕
    本気で入隊するつもりはなかった主人公が地球連邦軍に入隊し、機動歩兵部隊でパワードスーツ身を包みバグと呼ばれる異星人と戦っていくことになる、ジュブナイル。

    「ガンダムのルーツを新訳で」という安彦良和氏の帯が付いていた。
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕
     本書のキモはパワードスーツ。1977年の文庫化の際に宮武一貴のデザインで加藤直之がイラストを書いたのが『機動戦士ガンダム』を皮切りに日本のアニメに大きな影響を与えた。内田昌之による新訳ではその加藤直之がふたたび表紙絵を描き、さらには解説でそのころの思い出を語っている。
     よって、解説でハインライン...続きを読む
  • 動乱2100 未来史3
    とっつきにくいが後半はわかりやすい
    表紙   4点野中 昇
    展開   7点1967年著作
    文章   6点
    内容 760点
    合計 777点
  • デリラと宇宙野郎たち 未来史1
    未来史の流れで読むとよくわかる
    表紙   6点野中 昇
    展開   7点1967年著作
    文章   6点
    内容 750点
    合計 769点