ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧

  • 宇宙の戦士

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    「ガンダム」の発想の元となった小説として名高いが、パワードスーツがどうのこうのというより、終始「愛国心」について説教され続けているといった印象。

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    2010年07月19日
  • 宇宙の戦士

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    非常に古典的な作品です。
    ボードゲームや映画にもなった機動歩兵兵器対宇宙生物の典型的なエピソードが満載。
    特に、敵が穴の中にいると言う状況は、うまく制限された視野内での小説としてはうまくできている。

    各兵器にも味付けがうまくできていて、ガンダム等の作品に影響を与えたのは確かでしょう。

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    2010年07月10日
  • 宇宙の戦士

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    ネタバレ

    TVアニメ『機動戦士ガンダム』のイメージ・ソースになったとの評判と、
    スタジオ・ぬえの挿絵のおかげで、ハインラインの作品中、
    日本で一番読まれたのがこの作品ではなかろうか?
    作中の地球対エイリアンの対決構図は、
    冷戦下のアメリカ対ソ連の構図そのものなのだろうが、
    マッカーシズム(いわゆる赤狩り)吹き荒れた時代に著された作品でもあるので、
    作中に語られた、危険なまでに先鋭化した思想は、
    マッカーシズムの結果、極端に右傾化した米国の行き着いた先を
    表しているようにも思う。

    それにしても、地中に潜り、機動歩兵の火炎放射器に焼かれる
    エイリアンのモデルはきっと、太平洋戦争中の日本軍兵士か
    朝鮮戦争時

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    2017年04月15日
  • 宇宙の戦士

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    素直に面白かったし読みやすかった…

    映画「スターシップトゥルーパース」が日本でだけやたら受けたせいでその原作として有名ですが、せめて翻案くらいにしといたほうが多分両ファンにとって幸せ。

    これをネタに困った富野御大に高千穂さんが紹介したら勝手に「ガンダム」が出来上がったので、高千穂さんがマジギレしたのは有名な話。
    が、両作品には「機動歩兵用外装骨格が活躍する」くらいしか共通点はないです。
    でもスタジオぬえの描くパワードスーツはどうみてもザク。

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    2010年06月21日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    マイクは魅力的。登場人物が多く誰が何を言ってるのかが把握できず字面を追ってるだけになってしまっていて難しく感じることが多かった。

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    2025年11月22日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    ページ数が多くて、文章が難しい部分もあって読み進めるのに少し苦労した。それでも、月社会の独自の価値観やマイクとの関係性には引き込まれた。

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    2025年11月22日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ネタバレ

    タイムトラベルやコールドスリープをテーマとしたSF小説の金字塔と言われる作品。
    SFの古典的名作と言われるだけあって、なかなか面白くはあったのだが、初出が1956年ということで致し方ない部分はあるものの、2000年の未来予測的な描写が全然当たっていないこともあり(ロボットなどが実際以上にきわめて高度に発展しているのに、インターネットや携帯電話はまったく想定されていないなど)、個人的には期待したほどではなかったかなという印象。

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    2025年11月09日
  • 夏への扉〔新版〕

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    前々から何かと目にする事の多かったタイトル。どこで見たのかはあんまり覚えてないけど、海外の有名な作品、という事だけは知っていた。

    いざ読む段になり、70年以上も前に書かれた作品ということに知った。日本で言えば筒井康隆以前の時代だ。翻訳が新しいからだろうか、文調はなんだか古臭い感じはしなかった。

    物語の密度が高い。回想も現実も、目まぐるしく、場面が入れ替わる。故に何がどうなるのか予想つかない。

    読み終えて思ったのは、「なるほど」という感想。というのは確かに何十年経った今でも時折目にすることがあるように、普遍的な面白さがあったから。いや、この当時には今の世界がこのように思われていたのか、とい

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    2025年10月15日
  • 夏への扉〔新版〕

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    もう70年近く前に書かれたSF小説。

    現代、つまり21世紀を未来の話として描写しており、やはり技術の進化は思い通りにはいかないなと感じます。この分だと22世紀もそこまで変わり映えはしないのかも。

    ストーリー自体は時間旅行がテーマであり、細かいことを気にしない自分にとっては気持ちのいい繋がり方で、終わり方もハッピーで良かったです。現在ではありふれた筋書きかもしれませんが、70年前の作品をこうして楽しめるのは時間旅行に通ずるものがあって面白いですね。

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    2025年10月12日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    兵士であり、市民であり、科学者でもある、アーサー・ジョージ・スミス軍曹に。そして、あらゆる時代において、少年たちを真の男に鍛え上げたすべての軍曹たちに。

    映画やアニメを知ってから見るとデジャビュなのですが、その逆であることを知ると、すごい。

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    2025年10月06日
  • 夏への扉〔新版〕

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    翻訳版なのでやはり私は少し読みにくさを感じた。

    友人と恋人に裏切られた何もかも失った男のタイムリープ反逆物語、少し東京リベンジャーズに似ているような設定。
    主人公は技術者で、どの時代でもどんな場所でもお金がなくても機械を設計することを考えていて、技術者として生きている。興味のあることを追い求める気持ちが彼のぶれない軸となってどこでもやっていけるのだ。すごいなと思う。
    最後はハッピーエンドでホッとした。

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    2025年09月07日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ネタバレ

    冷凍睡眠、タイムマシンが出てくるSF小説。発明家のダニエル・ブーン・デイヴィス(通称ダニー)が友人の裏切りで自ら興した会社を追われ、復讐を試みるも返り討ちに遭って意識を失い、30年間の冷凍睡眠に入れられる。目覚めた未来(2000年)でタイムマシンを使って30年前に戻り、過去を変えていく。よくわからなかったことが徐々に明らかになり、色々丸く収まったなと思いつつも後半は読むペースが早かった。1956年に描かれた作品だが古さを感じずに違和感なく読めた。SFはほぼ読んでこなかったけど、これを機に読んでみようかな。

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    2025年09月05日
  • 夏への扉〔新版〕

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    機械の説明などエンジニア的な部分はちっとも面白く読めず、またSF要素に薄い前半は苦戦した。読んでいて眠くなる本は個人的に珍しい。逆に後半はぐいぐい一気読み。物足りなさが残った。

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    2025年08月31日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    元々、想像していた内容と違っていた。旧ドラえもんの映画でいうところの『雲の王国』に近いような気がする。それまでの作品から趣向を変えてきたというべきか。著者の作品はこれが初めてだが、持った印象はおんなじ。

    面白いかどうかでいうと、第3章はまあ面白いかなと思えたが、それも4分の3を読み終えてやっとというところだったので、着火剤がなかなか見当たらなかった。劇的なものは少ない。今までだったら挫折してただろう。耐久力は上がったようだ。

    ガンダムの『宇宙世紀』がこれを参考にしていたと聞いていたので、勢い込んで読み始めたが、勢いだけで読める頁数ではなかった。コロニー落としのモデルといえば、そうかな。

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    2025年08月17日
  • 夏への扉〔新版〕

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    自分が生まれた年よりも前に書かれた本なのに、ワクワクしながら読んだ。確かに気になる箇所もあるけれども、それ以上に「今」を感じさせてくれた。50年以上も前に「タイムトラベル」や「コールドスリープ」を思いつくという発想力がうらやましい…。ただ、それは手塚さんや石森さんたち、小松さんや星さんたちもなのですね。欲を言うならばピートの出番がもう少し欲しかったかなあ。
    そして、私は、もう、70に近いのに、未だに、夏への扉を探しています…。

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    2025年09月14日
  • 夏への扉〔新版〕

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    不朽の名作といわれるだけに面白かった。
    古典的なSF作品。
    タイトルとは裏腹に夏っぽさは全くなかった。

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    2025年08月10日
  • 夏への扉〔新版〕

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    今となっては70年も2001年も遠い昔。56年に読めたら新鮮な驚きもあったろうなと思う。
    読後感は楽しい。

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    2025年07月31日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    ・革命の起こし方
    ・理想を実現するための組織と哲学

    この本が伝えたかったことはその2つだと思った。
    それらを、流刑地となった月の住民が地球植民地からの自由を得るための革命というストーリーで伝えている。

    この本は人工知能との協働という視点と、革命という非常時の視点から、SFはおもしろいと思わせてくれる!

    心に残った一節
    ・解けないことがあれば、解けることから始めて、また全体を考えろ
    ・敵を騙すにはまず仲間から
    ・3人が最も意思決定に適している。六人以上いれば何も決まらない。
    ・永続する政府組織とは十分な時間をかけ歴史から学びながら熟考せよ。
    ・伝統を疑え。明らかなことに反抗せよ。
    ・考えろ

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    2025年07月18日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    最初にやるべきことを、最初にやれるようにならなければ、何一つやり遂げられないぞ。
    これだけではなく、色々と示唆に富んだ言葉がある。
    軍隊はなるほど効果を最大限にすることを専らとする組織なのだと思わされる。
    入隊から士官となるまでの成長の物語。

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    2025年06月28日
  • 動乱2100 未来史3

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    [もしこのまま続けば If This Goes On...]★★★
     SFっぽい話ではないけど、ハインラインが書いたと思えばいかにもって感じ。インチキ予言者による独裁体制になってしまったアメリカと、それに対して革命をもくろむカバラ党という大枠はいいとしても、話が長いせいか焦点が定まってない感じで話が展開する。
     主人公が反体制側に寝返るきっかけとなった女性が、逃亡先であっさりと別の男に乗り換えるのもそうだけど、かといって主人公がそれを発奮材料に革命に没頭していくというわけでもない。中途半端な逃避行もあんまり意味がないような気がするし、長いだけの話?
     最後の戦闘であっさりと人が死んでいくあたり

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    2025年05月14日