ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧

  • 夏への扉〔新版〕

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    SF御三家の一角であるハインラインの作品の中で、日本で特に評価が高いのが本作だという。
    SFにしては強めの恋愛要素や俺TUEEE・ざまぁ的展開、そして猫。「SF初心者向けのSF小説」として本作が紹介される理由はよくわかる。

    しかしSF好きのぼくとしては、その辺りにはあまり萌えない。好みという点では、前に読んだ『月は無慈悲な夜の女王』には遠く及ばないはずだ。
    それにも関わらず、今回も徹夜してほとんど一息に読むくらいにはこの小説に夢中になった理由は、ひとえにハインラインの描く主人公のパーソナリティにある。

    本作の主人公・ダンはエンジニア。仕事人間で独立心が強く、自分のこだわりについては決して他

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    2025年09月10日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ネタバレ

    夏に読めてよかった〜

    思ったよりエンタメ作品で読みやすかった。
    主人公の性格が良くも悪くも内向的でちょっとムズムズしながら、だからこそ共感もできた。

    コールドスリープものかと思いきやタイムスリップもしてガッツリSFしながら、いちばん楽しかったのは、1956年から見た1980年代、2000年代が垣間見れたこと。実際とは全然違うけどむしろ新鮮で面白かった。早く家政婦ロボットとかでてきてくれないかなあ

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    2025年08月31日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    何度も読みかけて、途中で、挫折していた長編SFをやっと完読できた。巻末の解説には、「結構、ボリュームがあるけれど、すんなりと読み進められる。」なんて書いてあるけど、歳とると、そんなすんなりとは読めないんだよ。
    でも、いろんな読むべきSFリストに取り上げられてるだけの事はあって、実に面白かった。それ以上の中身の説明はしないでおきたい。

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    2025年08月30日
  • 夏への扉〔新版〕

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    大好き。夏を感じた、!!
    常に軽やかで爽やかな文体で、結末も前向きですごく良かった。
    なぜか最後の方読んでる時に涙出てきた。今の自分のメンタルに優しく寄り添ってくれた本。
    毎年夏に読み返したい。

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    2025年08月20日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ネタバレ

    ⭐️4.5
    とてもおもしろかった
    後半の伏線回収には思わず度肝を抜かれた。
    勝手に装丁から少年と猫がひょんなことから時間旅行する物語だと思っていたが、なかなか骨太なsfだった。
    主人公の言動に共感する部分は少なかったが、諧謔的なそのキャラクターはとても魅力的で、同著者の「月は無慈悲な夜の女王」のマニーを彷彿とさせた。
    ラストの主人公ちょっと気持ち悪いと思いました。

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    2025年08月15日
  • 夏への扉〔新版〕

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    なにこれ最高 今までSF作品かぁ、、と読まず嫌いしていた自分反省します! そりゃ名作とみなさんが評価するわけですよ。 
    物語が進むにつれて、序盤で主人公が何気なく口にしていたことや、不可解だった出来事の真相が明らかになっていくのがたまりませんね。 
    SFなんだけど冒険小説的なワクワク感で読み進めることができました。 
    最後ほんとよかったฅ(=✧ω✧=)ฅニャニャーン✧

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    2025年08月14日
  • 夏への扉〔新版〕

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    まるで青春小説のようなタッチで綴られる文章のため読みやすく、SFならではの要素もあり、名作と言われるのがよくわかりました。

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    2025年08月11日
  • 夏への扉〔新版〕

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    この作品が書かれたのは1956年、著者が想い描いた未来への希望が物語にふんだんに詰め込まれていて読み進めるのが楽しかった。どこか抜けてる主人公が猫のピートと共に「夏への扉」を探す時空を超えた旅に出る。夏への扉が何を意味するのか理解できたとき、この本と出会えて良かったと思いました。猫が活躍するSF小説なので猫好きにもおすすめです。

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    2025年08月10日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ひいい、おもしろすぎた!
    設定や展開にくわえて、登場人物同士のやりとりがなんともよい。
    個人的には、めちゃくちゃ別世界の話なんだけど人間模様はすごく身近で味わい深いところが、十二国記と通ずるものがあるように感じた。

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    2025年08月03日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    ネタバレ

    地球連邦軍に志願した主人公ジョニーは、宇宙最強の部隊に配属される。本作では戦闘シーンはいくつかあるが、それだけでなく、ジョニーを含めた志願者の過酷な訓練や、兵士として、戦争、武力行使の意味とは何かを考えるなど、一人前の兵士の姿を本作は教えてくれる。

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    2025年06月21日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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     早川文庫で読んだSF第一号(のはず)。まだ小学生だったよな。機動歩兵(パワードスーツ)に興味があって読んだら、あとがきで右翼の話が出てきてびっくりしたっけ。けどそういうテーマがこういう完璧なエンターテインメントになっちゃうんだから、やっぱハインラインは最高のストーリーテラーだなあ。ハインラインの最高傑作はやっぱりこれでしょう。エースとのからみやデュボア中佐のとこなんていい話だ。”ハート・ブレイク・リッジ”とかもそうだけど、自分でやるのはやなくせに、こういう話に弱いんだよな俺。

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    2025年05月14日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    絶対に読んだ方がいい小説です。とにかく読みましょう。決して損はしませんから。そう言える小説です。
    月世界の生活のディティールや、胸踊る未来技術の数々。
    このかっこうよくて、そして刺激的な物語に出会えた事は人生を大きく変える可能性があります。あなたも人生を変えてみませんか。

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    2025年04月16日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    もしぼくに革命家の友人がいたなら、ぼくは少しも躊躇うことなく、かれにこの本を読むよう薦めるだろう。

    この本はさながら革命の教科書なのだ。情報管理の方法、大衆を扇動する方法、口うるさい自称・知識人たちを黙らせる方法、そして自分たちの真の目的を隠しながら交渉を進める方法。革命の計画から遂行に至るまでに必要な、考えうる限りすべてのことが記されている。

    そしてそれ以上に大事なことは、この本が娯楽として楽しむために書かれた、極上のエンターテインメントだということだ。
    この本を読む時の感覚は、よく出来たアニメを夜更かしして一気観しているときの感覚とほとんど変わらない。というのは、この本自体がとにかくア

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    2025年03月10日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    ハインラインにハマって3冊目。
    これは面白い!

    セントラルコンピューター、マイクとの掛け合い。月の独立の障害となる行政府、地球との応酬。
    そして、そのために活用される技術的な手腕手管が、どれも現代に通じるものがあって、半世紀前の作品とは思えません。

    熱中しすぎて、銀英伝以来、久々に通勤電車を降り過ごしました。。。

    他の方が書いているように、独立とか、反旗を翻すとか、反骨モノが好きな人にはピッタリかもしれません。

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    2025年02月03日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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     本作は、アニメ監督の富野由悠季が『機動戦士ガンダム』を構想する際に、本作の「パワードスーツ」に着想を得たことであまりにも有名である。しかし本作は、裕福な家庭で育ち、成績優秀だが特段将来について考えてもいない高校生の主人公ジュアン・リコ(ジョニー)が、出来心で軍隊に志願し、入隊後兵士として成長していく姿を描いた青春小説であることを忘れてはならないと思う。そうでないと、本作で示される社会観・国家観を含む、本作の白眉とも言える思想的・哲学的要素を十分に味わうことができないからだ。

     作中で主人公ジョニーが通う高校の歴史・道徳哲学の教師デュボアは、女生徒からの「わたしの母は暴力ではなにも解決しない

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    2024年11月29日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    面白かったあああー
    生成AIが大流行している今この瞬間ならではの味わいもあるけれど、なんと言っても60年前に書かれた作品だとは信じられないクオリティで、本当に驚愕した。SF作家とはここまで別世界を作り上げることができるのかというスケールのデカさでも驚かされた。
    読んでる時に知ったんだけど、イーロンマスクも好きな作品らしいです。
    なるほど!って思いました。
    ぜひ皆さんにも読んでほしいな。

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    2024年09月22日
  • 宇宙の戦士

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    アーサー・ジョージ・スミス軍曹に捧げる
    兵士、市民、科学者のあなたに
    ――そして、いつの時代であろうと
    子供たちを真の男に鍛え上げてくれた
    すべての軍曹に(前文より)

    はい、R.A.ハインラインの名作にして問題作『宇宙の戦士』です

    思想的なところは一旦置いておいてSFとしてまず面白かったです
    SF的なところ少なくない?って意見もあるでしょうけど

    とりあえず1個確実に言えることは『夏への扉』が大好き!でハインラインに興味を持ったって人は迂闊に足を踏み入れない方が良いです
    間違いなく同姓同名の別人が書いてます(嘘しか言わない)
    わいはどっちも好きだけどね

    はい、じゃあどのへんが問題作なのか

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    2024年08月17日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    ネタバレ

    やっと、読みました。ロバート・A・ハインラインさんの代表作の一つです。『夏への扉』が彼の作品中一番すきなものですが、大好きな作品の趣とは違ったものでした。
    本作は、『宇宙の戦士』で語られたノブリスオブリージュ的な思想とは、逆の思想が語られています。2076年では、月は罪を犯した人たちが暮らす巨大な刑務所としての利用が始まり、それなりの月日がたった世界です。月を地球の植民地的な状態から、独立を図る物語です。現在の社会システムを壊し、闘争により新たな社会基盤を構築する「革命」の話です。政府なんて必要ないし、税金を納める仕組みもいらないという思想のもと、着々と革命を起こしていく物語です。自由主義的な

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    2024年08月10日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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     地球の植民地として搾取されていた月の人々が革命を起こす、という物語の大枠はよく知られているが、本作の魅力は月社会の細密な描写にこそある、というのが率直な感想であった。人類が月に住むことができるほどにテクノロジーが進化した社会では、経済活動や結婚などに関する人々の価値観・意識がどのように変わるのか、ということが克明に描写されており、まさにSFの王道を体験させてもらったと感じている。
     多くの人が指摘しているとおり翻訳に難があると思われるため、物語に没入するのが少々手間ではあるが、マヌエルやマイクをはじめとした魅力的なキャラクターたちの立ち回りや、革命を実行するために必要な準備段階を緻密に描写し

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    2024年06月08日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    マイクと話してみたいな…。あたいも。
    ガンダム…って、これと…。
    本当に月に人が住むのは近い未来だよね。1966年にこれを書いたとは、驚きだよ。

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    2024年05月15日