ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読み終わってとても凄い本だと感じた
理由として大きく2つある
1つ目はコールドスリープ及びタイムマシーンを用いて時間を行ったり来たりするアイデア
2つ目は、これは良訳が原因かもしれないがこの本が1957年に発売された本という点だ
1つ目のアイデアについては、時間遡行ものであるため読み進めて行くうちに「あの時こうだったのはこれのせいか!」と伏線が綺麗に回収されていき全体的に綺麗にまとまっていた
2つ目の発売時期に関しては、話がSFの王道と言っても過言ではないかのような内容でとても読みやすく、1957年発売であることが、発明家の主人公が作る発明が想像の斜め上をいくものである、その部分にこの本は本当に50年以上前に書かれたものだと気づかされるのである
このシンプルで画期的な発想が50年以上前に書かれたことがここまで有名で多くの人に読まれた理由であると私は思った。
ここまで固く感想書いたけど、相棒の猫のピートが結局可愛い❤️ -
Posted by ブクログ
夏なので読んでみた。
タイムトラベルものの古典の一つだが、今はこういうお話が溢れているのでおそらくあまり現代の読者には新鮮に感じられないかも?
コールドスリープに入るまでの日常が痴話喧嘩などを含めて長く、SFなのを忘れそうになる。とはいえ文体のテンポやリズムは上手い。
タイトルはシーズン的な夏ではなく、おそらく「人生の青春期」「人生の最も幸福な時期」への扉を探す旅…という意味だろうと思う。
主人公はロボット制作の技術力がすごいんだけど、何故かそれを家事ロボット制作に全振りしていて、個人的にめちゃくちゃありがたい存在だなと思った笑(家事ロボットで会社運営しひと財産築くぐらい)
一方で、恋人にこっぴどく振られた主人公の身近にいた女性がずっと自分を待ってくれていたロマン観あたりはやっぱり古いかな〜。
お話的にはロマンチックなのだろうけど、女性の身としては都合良過ぎない?と思ってしまうのが正直なところ。 -
Posted by ブクログ
愛する人を、そして自分を救う物語!
私たちは自分たちの手によって、より良い未来を作っていく
失敗したって、絶望的な状況になったって、よく目を凝らし考え時機を待ち行動することで希望に満ちた扉を開くことができるんだ
しかし最初はまさかこんな展開になるとは思わなかったよ
1956年から見た1970年、そして21世紀はこんな感じかあ
便利なものはずいぶん増えたけど、これに出てくる発明品はビデオ通話くらいかな
でもお手伝いロボットや無人化は進んでるよね
今から15年後、30年後はどうなっているんだろうね?
まだ車は空を飛んでいない気がするよ
でもきっと変わらず人は猫を愛していると思うし、より良い世界、人類の幸福のために科学は進歩し続けるだろうな -
Posted by ブクログ
ロバート・A・ハイラインと言えば『夏への扉』、そして猫
この本の邦題は『月は無慈悲な夜の女王』
ネーミングの勝利だ。
650ページを越えるこの本は、本国では『夏への扉』より読まれているという。1965年の作品で、人類初の宇宙有人飛行は4年前、まだアポロ11号は月面着陸していない。当時の最新技術はテレビジョン。
いわば古典
月世界を舞台とした独立運動のシミュレーション物語といったところか……読みにくく苦労しながらもところどころ飛ばしながら読んだ。
そして、その先に『夏への扉』同様にスピーディーで少しセンチメンタルな物語が、待っていた。
「無料の昼飯はない!」
読書だって例外は無い。 -
Posted by ブクログ
ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』は奇跡的なほど凄い小説だ。しかし一方で、致命的な弱点も抱えている。
本作の凄さは二つある。
一つ目は、人間社会の本質を鋭く描いている点だ。現代にも通じる「覇権国家の交代と新しい秩序の誕生」が物語の根底にある。イギリスの植民地支配から脱却し、超大国への道を歩み始めたアメリカの独立をモチーフにしながら、覇権国家がどのように衰退し、新たな勢力が台頭するのかを見事に描いている。皮肉なことに、長らく世界のリーダーとして君臨してきたアメリカ自身が、その影響力を徐々に失いつつある現在の姿さえ、この物語から読み取ることができる。
もう一つは、驚異的な先見性で描かれる生成AIを思わせる計算機の存在である。本作の出版当時は、AIどころかインターネットすら存在していなかった。それにもかかわらず、作中の超高性能計算機は現代の生成AIを彷彿とさせる。「ハインラインは未来を見てきたのではないか」と思わせるほど、その想像力と創造力には圧倒される。
ただし、本作には大きな欠点もある。日本語訳にどうしても馴染めず、とにかく読みにくい。独特の文体を再現しようとした結果なのかもしれないが、商業作品としてはかなり厳しい。また、700ページ近い長編でありながら、全体的に展開が遅い点も好みが分かれるのではないか。SF好きなら忍耐強く楽しめると思うが、そうでない読者は途中で挫折する可能性もある。
SF史に残る古典として高く評価されるのも納得の一冊だが、個人的な評価はやや辛めの星4つである。 -
Posted by ブクログ
ずんだ文芸部さんのYouTubeチャンネルでオススメされていて気になっていた一冊。
非常に面白かった。
物語としては、序盤はドライな印象だけれども、
読後感は暖かみを感じられる。
特に中盤から終盤にかけて、物語のテンポと密度が一気に上がり、全てが繋がる感覚を味わえる。
時代が違っても、技術者としての生き様がブレないところも良い。
あの時のこれはそういうことだったのね…!という感覚を味わえつつ、全てを語らない余白も効いていて、
構成が上手いと感じられた。
また、キーキャラクターとしての猫が愛らしく、
そして猫を愛す主人公(というか作者)もまた、
猫のことをよく理解していて良い。
タイトルからは想像つかない、SF作品の傑作。
映画のバック・トゥ・ザ・フューチャーなどが好きな人には特にオススメ。
1950年頃に書かれた作品とは思えない、
時代を超えて紡いでいきたい作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても素敵なお話でした!
私はこの本を読む前に紹介動画でちょっとした内容を聞いていて、タイムトラベルとかコールドスリープとかの色々なSF要素があって面白いよって言葉と、題名にある扉って言葉から、扉を開けていってトラベルしまくる話なのかと思ってましたが、違いましたw
更に少し言うと、最初にはコールドスリープする展開なんだ!って見てたらやっぱしないと言い出したりして、あれ?SFの言葉は出るけど、どれも言葉だけで大してSF的な展開にはならないのか?
って思いましたが、ちゃんとしっかりとSFでしたw
作者さんが愛猫家でこの本にもピートって猫ちゃんが出てきましたが、彼の鳴き声の意味する所がわかってしまうのは、猫を飼った事がある人は頷ける部分もあったのではないでしょうか。
話の内容と出てくる言葉は難しいものが殆どなくてとても読みやすくて、SF初心者にもとてもオススメしたい本でした!(私も初心者)
いつもの余談ですが、今回の本の中に「子供が瓶で産まれる未来云々」とかいう文言があって、あ、すばらしい新世界の事言ってるのかな?って思って、前に仲良くなった友達(本)が顔を見せに来たみたいで嬉しくなりました!
あと無彩限のファントム・ワールドっていうアニメをつい先週見たばかりで、アルブレヒトっていう登場人物がこっちでも出てきてこの偶然も嬉しかったです(笑) -
Posted by ブクログ
SFの古典的名作『月は無慈悲な夜の女王』です
まず邦題がえらくかっこいいよねというミーハーな感想から入る
原題は『The Moon Is a Harsh Mistress』なのでかっこよさ3割増しの邦題ということになる
物語は流刑地となっていた月に住む人々が超高性能AI「マイク」と共に独立を目指すという革命の物語
正直、中盤ちょっとタルいんだが、さすがのハインライン
いろいろ詰まってるんだけど、やっぱりまずは1966年の作品とは思えない予見感
SF作家って凄いな〜月に住む日が来るのもそう遠くないな〜と思わせる
わいはでも月に住むのはやっぱちょっと怖いな〜
だってまず水も空気もないんだからね
特に日本に住んでると美味しい水が普通に水道から出てくるからね
ありがたいこってすね
あ、でも東京の水道水は不味い
あれは飲めたもんじゃない
そして月世界では当然のことながら、水と空気は貴重でお金がかかる
地球では水は多少お金かかるけど空気は完全に無料だよね
そのへんのことがなんとなく月の人々や革命の意志の根底に感じられて、いやぁハインラインエグい
なんか革命の物語なのに、最終的に茨城の水美味しい!水道関係に関わる皆さんに感謝!という着地
ハインラインには申し訳ないそこは