ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ兄が最近読んで「結局、創作には想像力が大事」だとの結論を得たというので、読んだ。学生時代に読んだことがあるような気がするが、読み直してみてほぼ記憶になかったから、『夏の庭』か何かと間違えていたのだろう。
愛猫家で技術者のダンは、家事ロボット〈万能フランク〉を開発するが、婚約者のベルと、親友のマイルズの二人に騙されて、自分の発明と会社での職を奪われ、30年間の〈冷凍睡眠〉をさせられることになってしまう。〈冷凍睡眠〉から目覚め、1970年から2000年へ、半ばタイムスリップのような経験したダンは、未来のロサンゼルスを目の当たりにすることになる。そこは、自分が開発していた〈万能フランク〉に限りなく似 -
Posted by ブクログ
こういうSF大好き。主人公のへこたれなさ、技術者としての矜恃と発明家としての才、そして愛猫ピートへの愛と信頼。応援したくなる物語であり、こいつならなんとかするだろうという安心感もある。
コールドスリープとタイムトラベルを用いた前後両方への時間移動が登場する世界。とはいえそこまで超未来的な描写はなく、あくまで2000年代のアメリカなんだなあと思う部分もあったりして、不思議なバランス。それもそのはずでこの小説は70年ほど前に書かれているから、全て想像上の世界。作者が思い描いた程は科学技術は進歩していないような気がする2025年現在。あと100年後の未来はどんな感じなんだろう。
現実の2002年 -
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Posted by ブクログ
ネタバレピートという可愛い猫が登場する、タイムリープ系のSF小説。中盤以降、ピートが物語から離れてしまってからは、「ピートはどうなったんだろう」と気になって仕方がなかったが、最後には綺麗に伏線が回収されていて胸がすっとした。時間軸がぐるりぐるりと回りながら、一筆書きのように繋がっていく展開が読んでいて心地よかった。
SF小説を読むのは初めてだったが、「SF×動物(猫)」という組み合わせはあまり見ない気がした。ふとドラえもんを思い出したが、猫的な存在がいると、どこか人間味が増して、科学の世界にも温かみが生まれるように感じた。
また、作中で未来の機械として登場するものの中には、現代で実際に実現しているもの -
Posted by ブクログ
かつて知人にこう言われた。ハインラインはタカ派の作家である、と。確かに『宇宙の戦士』は好戦的な内容とも捉えられるし、本作で月世界植民地が地球政府に対して独立を挑む、という内容もそういう風に見て取れる部分はある。
ただ、だからと言って本作が戦争を賛美し、他国に攻め込んで逆らう奴ァ皆殺しにしてしまえ! と叫んでいるかと言うとそうでもない。
月世界の描写は圧倒的で様々な登場人物からなる群像劇になっているし、何と言っても一人の人間から見た「革命」の図がいい。壮大な物語でごちゃっとしそうだが、一人から見た図だから難解になっていないのだ。強大な地球政府とどう戦うのか? これには大変興味を惹かれた。 -