ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[作品]
1959年発表。
アメリカSF界の大御所 ロバート・A・ハインライン 著
1960年ヒューゴ賞受賞。
1967年出版。 早川書房。
矢野 徹 訳
[内容・あらすじ]
人類が惑星を行き来できるほどの技術を持つようになった少し遠い未来。人類は昆虫型の異星人と戦争状態にあった。本作は、その中で軍人であり機動歩兵と呼ばれる陸戦兵器の乗り手である主人公の活躍を描いた物語である。
本作で物語の中核の一つである機動歩兵は、国民的な人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する兵器モビルスーツの元ネタといわれている。また、ガンダムとは別に本作を原作にバンダイが製作したアニメが存在する。
[感想]
個人的には一人の青年の成長物語として終始わくわくしながら読んでいたが、読後にネットなどを覗いてみると、どうやら本作は設定の一つ一つが現実社会を比喩しているらしい。まったく気が付かなかったわけではなかったが、解説を流し読みするだけでもココもココもココもと次々と出てくるので、そのつどなるほどと感心してしまった。純粋な人間ドラマ、娯楽作品としての面白さを保障しつつ学問、哲学的な部分まで踏み込んでいるのだから作者はエライ人だ。 -
Posted by ブクログ
ハインラインを代表する本書は、ヒューゴー賞受賞の問題作。
問題作でも面白いんだ。
物語は、蜘蛛に似た宇宙生物との戦争下、地球連邦軍に入隊した主人公が徹底的な訓練と実戦を経て、一人前の機動歩兵に成長するというもの。
一見すると、異星人との熱いバトル小説なのかと思いきや、戦闘の描写はほんの一握りで、訓練や軍務を通じての主人公のモノローグが残りの中心です。
このモノローグによって、主人公がいかに一人前の軍人に成長していくかが解ります。そして、主人公の成長に一役買うのが、歴史哲学教師であるデュボア退役中佐。この教師自体は著者の代弁者とみるのが適当であって、その代弁者が軍国主義、戦争や暴力を肯定しまくるから、ややこしい。恐らく、本著が問題作と呼ばれた所以の大部分は、このデュボア退役中佐の発言にあったのだろう。
確かに過激。だけど、理解できる箇所もあったりして、正直楽しめました。
本書はヒューゴー賞を受賞したとのことですが、パワードスーツといったSF要素で点を稼いだのか、それとも著者の哲学が決め手になったのか気になるところですね。