ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧
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(一部の?)アメリカ人が「自由」というものを
どう捉えているのかの一端を知る。
本当に自由というのは誰かの庇護のもとにはなく
自分の裁量で最良をえらぶのかという信念を。
なんの実用性もない動物にもかかわらず
人類のパートナーとして2度猫を選ぶところは
自由の意味を表す象徴か。(愛玩動物だけど)
そして、人間のしぶとさを絡めて、
飼いならされた人間には、そういう信念が
時にどれほど鬱陶しく、時に妥協や甘受を
できない人のガムシャラさが愚直に感じるかを。
それから、ちょっと「常識」を別の角度からみたら
どんなに突っ込みどころがあるかも。
核戦争をシェルターでしのいだ一家が
荒野でサバイバルかと思い -
Posted by ブクログ
ネタバレ2007年、いままでに何度も噂のあった宇宙船の着陸がアメリカ、アイオワ州で確認された。”機関”のエージェント、サムはおやじと呼ぶボスと赤毛のメアリとともに宇宙船の調査に向かう。そこには偽装された宇宙船が見つかり、すでに何者かの手で本物の宇宙船は撤去されたものと思われた。メアリの不思議な力により正体を見破り一人の男を殺す。その死体の背中には奇妙な盛り上がりが見える。調べてみるとなめくじ状の生物が背中に取り付いていた。宇宙船に乗ってやって来たなめくじ状の生物が人間に寄生しあやつっていた。
この事実を大統領に知らせ早急に対策を取ろうとしたが信じてもらえなかった。寄生された人間を映像で大統領に見せ信 -
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Posted by ブクログ
[作品]
1959年発表。
アメリカSF界の大御所 ロバート・A・ハインライン 著
1960年ヒューゴ賞受賞。
1967年出版。 早川書房。
矢野 徹 訳
[内容・あらすじ]
人類が惑星を行き来できるほどの技術を持つようになった少し遠い未来。人類は昆虫型の異星人と戦争状態にあった。本作は、その中で軍人であり機動歩兵と呼ばれる陸戦兵器の乗り手である主人公の活躍を描いた物語である。
本作で物語の中核の一つである機動歩兵は、国民的な人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する兵器モビルスーツの元ネタといわれている。また、ガンダムとは別に本作を原作にバンダイが製作したアニメが存在する。
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Posted by ブクログ
ハインラインを代表する本書は、ヒューゴー賞受賞の問題作。
問題作でも面白いんだ。
物語は、蜘蛛に似た宇宙生物との戦争下、地球連邦軍に入隊した主人公が徹底的な訓練と実戦を経て、一人前の機動歩兵に成長するというもの。
一見すると、異星人との熱いバトル小説なのかと思いきや、戦闘の描写はほんの一握りで、訓練や軍務を通じての主人公のモノローグが残りの中心です。
このモノローグによって、主人公がいかに一人前の軍人に成長していくかが解ります。そして、主人公の成長に一役買うのが、歴史哲学教師であるデュボア退役中佐。この教師自体は著者の代弁者とみるのが適当であって、その代弁者が軍国主義、戦争や暴力を肯定しまく