あらすじ
医学がどれほど発達しようと、人間にとって決して逃れられぬ運命--死をまぬがれた人々がいた。しかも、その不死性は何ら意図的なものではない。死をもたらすと同じように運命が彼らから死をとりあげ、不死の遺伝子を与えたのだ。だが、ひとたびそうした長命族の存在が普通人に知られたとき、全世界はねたみと憎悪のるつぼと化した。そして、長命族は対立を避ける唯一の道、大宇宙への恒星間飛行へと旅立った!
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Posted by ブクログ
中3の時に読んだけれど、内容を殆ど忘れていたので再読した。
1941年にこれが書かれているのに、今読んでも斬新なストーリー。やはりハインラインはSFの皇帝だなぁ。
Posted by ブクログ
ハインラインらしい前向きというか、能天気というか、でも、結構好きだったりする。でも、この話が1941年に発表されたというのは、驚き。コンピュータじゃなくて、計算尺がでてくるところがご愛嬌。
Posted by ブクログ
だいぶ間を空けながら読んでたから前半部分は正直印象に残ってないかな。
中盤あたりまではダラダラとあんまり話が進まずに動きがなかったから、ちょっと読んでて辛かった。
後半の宇宙に出てからようやく面白くなってきた感じだったので、辛抱強く読んでいく必要あり。
違う惑星を見つけてからが本番。でも前半もしっかりと読んでないと、ただ宇宙を冒険しただけの話で終わってしまうから、前半も大事ではある。
Posted by ブクログ
ハインラインの夏。7月に逃げ切りできなかった1冊。
200歳を超える長い寿命を持つ一族が、世にその存在を知られてしまう。政府は彼らを生け捕りにして、長寿の秘密を知ろうとするが、それが皆殺しにするという意味であると知ったラザルスらは、地球からの脱出を試みる。脱出した彼らを待っていたのは、異星人が住む星だった。
なんていうか、大盛りてんこ盛りのSF作品で、でもまあハードSFってほどでもないので読みやすいがお腹いっぱいの作品である。特に前半の逃走劇、ジョッカイラの蜂人たちに会ってからは理解しやすいのだが、その間の大事な宇宙船内でのやり取りや駆け引きが、なんか頭に入ってこなくて苦労した。
ただ、その読みづらい部分や、不必要とも思える2つ目の地球型惑星の話など、ちゃんと前振りや伏線になっているのはわかるんだけど、もうちょっとコンパクトにならなかったかなあ。
ところで、いつものナニですが、この本(矢野徹訳)、誤訳が多くない?特に会話文で、もとの英文が何となく分かるんだけど、なぜそう訳すの?というのが多すぎて、理解しにくいと感じる人も多かろう。「自動で」で済むところを「オートメ工場」とか、「スクリーンが」を「スターリンが」とか、訳のおかしさにツッコミが止まらない部分があり。
今の版は少しはまともになっているんでしょうかね。
「タップダンスから、つづれ織りの技術まで.」
好きだよね。
Posted by ブクログ
第一部は自ら存在を明かした長命族が大多数の普通の人間にねたまれて迫害され地球を去る。
第二部は新技術の恒星間飛行により長命族が住める星を探し放浪する。やっと見つけた星には先住民がおり、そこでも受け入れられず強制的に他の惑星に退去させられる。その惑星の先住民は一見友好的だが、そこでの生活は何もする必要のないものだった。そのため、真に生きようとする人たちはここを離れ地球に戻ろうと決心する。この惑星に残る少数を残し地球に戻った長命族は、地球の人々が独自に長命を手に入れていたのを発見する。長命により人口が増えすぎた地球は長命族の持つ恒星間飛行の技術により他の惑星に移住することにした。
Posted by ブクログ
2015年はハインラインを読もうかな第2弾。
長命という、他とは異なる特質を持った人たちが、
自分たちの存在を危うくする普通の人類の
妬みや猜疑心から逃げ出し、可能性の宇宙へ。
出会う宇宙人たちからはこの上なく歓迎されて
自分たちが生きられる世界を見つけた!と思いきや、
やっぱり違いがもとで亀裂がうまれ、
さりとて原住民の地を奪うわけにもいかず
離れざるを得なくなり、たどり着いた先は・・・
長老が経験から先頭で仲間を導くのではなく(導くが)
一番の自由人として精力的に動き回るのを読んで、
フロンティア精神、チョッとアウトローで
肉体派ヒーローモノなアメリカイメージ。
期待していたほど面白くなかったが、
1941年に書かれたとは思えないほど、
舞台や根底は今でも使える。