ロバート・A・ハインラインのレビュー一覧
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購入済み
風化しない名作!
ハインラインの代表作と言われるものの一つ。流刑地であり搾取される生産地である月世界の革命の物語です。
半世紀前の作品ですが、まったく風化していない!間違いなく名作です。
3章構成になっていて、盛り上がるのは最終章ですが、そこまでがちょっと長いかも。
でもいろいろな要素が詰まっていて面白いです。
革命の組織論が延々語られるのはアレなんだけど、
月の中央コンピュータ「マイク」の万能ぶりは、当時のコンピュータへの夢が詰まっている感じです。
そして定番だけどやっぱり邦訳タイトルがかっこいい。
原題[The Moon Is a Harsh Mistress]
のMistressを -
Posted by ブクログ
ネタバレハインラインの短編の面白さを
ギュっ、と詰め込んだ感じの本でした。
表題作はよく読んでいけばこれらの物語が
繰り返し、繰り返し起きていることを
容易に理解することができるはずです。
そして…繰り返されていく…本当に不思議です。
お気に入りなのは、一人の容姿にコンプレックスを
抱く女の子が主人公の「地球の脅威」でしょうか。
誰しも、容姿に惹かれるもの。
だけれども異性の中には容姿に惹かれたわけでなく
心に惹かれる人もいると言うこと。
ちなみに、諭す人は実は
俗に言う「美魔女」だったりします。
何気にハインラインさんすごくないですか?
それと終末を告げる作品の
「大当たりの年」も面白く読ま -
Posted by ブクログ
日本人にはどうしてもビッグスリーでは
ハインラインは合いづらいと思います。
なんというか、感覚が私たちとはいささか
異なるから。
アシモフはバランスがいいからそうは感じないけれども。
これで未来史は終わりとなります。
シリーズとは言いましてもこれらは
ほぼ、独立したものとして読めますので
あまりシリーズと言った感はありませんでした。
彼の作品はやはり醍醐味は人物描写にあるんだと思います。
特にその緻密さに。
だけれどもそれが長く続くので
私たちには冗長に感じてしまうのです。
特に一番長い「もしこのまま続けば」の進み方が
最たるものでしょうね。
だけれども人のさまざまなエッセンスをきちんと -
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学校の頃から、かれこれ30年近く読んでる本。今持ってるのはたぶん4冊目くらい。
年齢や立場が変わるにつれて、好きな部分が変わっていきます。
小学校のころはもちろんパワードスーツの出てくるシーン。
大学生や社会人になりたてのころはジョニーの新兵訓練のシーン。
子供ができた最近では、デュボア先生の講義のシーンが好きですね。
特に仔犬の飼い方から青少年の道徳についてのパート(185ページから)が気に入っています。
とっかかりは表紙のパワードスーツでしたが、人間としての成長や、現代社会がかかえる社会的な問題も提起している、良書だと思っています。 -
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Posted by ブクログ
ハインライン晩年の作品。多分80過ぎてから書いたんじゃないでしょうか?
金持ちの爺さんが若い美人秘書の身体に脳移植して第二の人生を生きる・・・という。
ちょと醜悪な話・・・・・とおもいきや、この爺ちゃんが可愛くて可愛くて!
ハインライン本人なんじゃないの?!と思いながら読んだ(笑)
登場人物皆が愛しくてたまらなくなるっていうハインラインマジック♪
女性としての生活、セックス、そして出産と、本当に男の勝手な夢と妄想を描いてるんだけど・・・・面白い!
これを死ぬ間際の爺ちゃんが書いてるとは・・・・
本当にまったくもう!!と笑ってしまった。ハインライン爺ちゃん!・・・・好き!