【感想・ネタバレ】時の門のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ハインラインの短編の面白さを
ギュっ、と詰め込んだ感じの本でした。

表題作はよく読んでいけばこれらの物語が
繰り返し、繰り返し起きていることを
容易に理解することができるはずです。
そして…繰り返されていく…本当に不思議です。

お気に入りなのは、一人の容姿にコンプレックスを
抱く女の子が主人公の「地球の脅威」でしょうか。
誰しも、容姿に惹かれるもの。
だけれども異性の中には容姿に惹かれたわけでなく
心に惹かれる人もいると言うこと。

ちなみに、諭す人は実は
俗に言う「美魔女」だったりします。
何気にハインラインさんすごくないですか?

それと終末を告げる作品の
「大当たりの年」も面白く読ませていただきました。

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2013年10月17日

Posted by ブクログ

時間SFで有名な作品、ぜひ読みたかった、読んでよかった、という作品。その他にも少し不気味な「血清大作戦」や「金魚鉢」など人間の無力感を感じる作品がなかなかです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

No.899
1. 目的
 ビブリオバトルを読んで、ふしぎちゃんが推薦した「フェッセンデンの宇宙」が読みたくなった
2. 得たこと
 短編でここまでワクワクさせるSFは初めて。
 時の門のタイムパラドックスもすごい。頭痛くなるくらい。複雑。

3. アイデア
 なんかの例えに使いたい。

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2016年12月11日

Posted by ブクログ

正直読んだ記憶がない
表紙   5点野中 昇
展開   5点1959年著作
文章   5点
内容 575点
合計 590点

0
2016年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★★★☆☆

短篇集というのはどれかひとつでも面白いものがあれば「当たり」といえる。

本書においてそれは『金魚鉢』という短編だ。

あとがきなどを読むにつけ、どうやら世間的には表題作である『時の門』が高い評価を受けているらしいけれど、僕はあんまりぴんとこなかった。

『金魚鉢』で僕が気に入ったのは、ひとつのことをきっかけとしてその前と後ではものを見る目が変わるという話だからだ。

この物語の世界では、海の真ん中に水柱と呼ばれる巨大な水の柱があったり、火の玉で人が行方不明になったりと人智を超えた事象や怪事件が起きている。

年老いた学者と若い学者はその水柱と火の玉には関連があり、しかもそれらが知性を持っているのではないかと考え、軍の協力のもとである突飛な調査に乗り出すというもの。

この世には我々人類の理解の及ばないものがある、というテーマは、例えばアーサー・C・クラークの傑作『宇宙のランデヴー』などにも共通する、SFでは非常に好まれるものだ。

『金魚鉢』は最終的にそれを非常に身近なもので感じさせてくれる作品で、僕はこういうの大好物。

と、ここまで書いてきてふと思ったのは、物の見え方がかわる、という意味では、ぴんとこなかったと書いた『時の門』も同じじゃないか。

それなのになぜ『金魚鉢』は面白く読めて、『時の門』はそうでもなかったのだろう。

うーん、つらつら考えるにたぶんこれは高畑勲と宮﨑駿の違いかなと思う。

『時の門』は高畑勲的なんだな。

岡田斗司夫の言葉を借りるなら「脳みそだけで作ってる感じがする」。

SFは思考実験だから脳みそだけで作ってる感があるのは当然といえば当然なんだけど、でも『金魚鉢』はそれだけじゃなく人間味がある。

そこが宮崎駿的なんだ。

思えば僕がハインラインを特に好きなのも、他のSF作家に比べて文体やキャラクター造形に心地よい体温を感じるからだ。

『時の門』と『金魚鉢』をいっしょに読むことでそれに気づけたのは嬉しい不意打ちだ。

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2013年12月26日

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