あらすじ
死期の迫った大富豪ヨハン・セバスチャン・バッハ・スミスは、勝てる見込みが皆無に近いいちかばちかの賭け、若者の肉体への脳移植を試みた。手術は無事成功。だが驚いたことに、彼が手に入れたあらたな肉体は、なんと若く美しい女性の体だった!異様な設定によって大胆に愛と性と死とに肉薄する問題長篇!
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Posted by ブクログ
ハインライン晩年の作品。多分80過ぎてから書いたんじゃないでしょうか?
金持ちの爺さんが若い美人秘書の身体に脳移植して第二の人生を生きる・・・という。
ちょと醜悪な話・・・・・とおもいきや、この爺ちゃんが可愛くて可愛くて!
ハインライン本人なんじゃないの?!と思いながら読んだ(笑)
登場人物皆が愛しくてたまらなくなるっていうハインラインマジック♪
女性としての生活、セックス、そして出産と、本当に男の勝手な夢と妄想を描いてるんだけど・・・・面白い!
これを死ぬ間際の爺ちゃんが書いてるとは・・・・
本当にまったくもう!!と笑ってしまった。ハインライン爺ちゃん!・・・・好き!
Posted by ブクログ
一番好きというわけもなく一番面白いわけでもないけど
何故か今まで読んだ長編小説で一番多く読み返した本
ラブアンドピース(いやバトルか?)でアートでSFです
Posted by ブクログ
ハイラインの背徳感あふれる一冊。
夏への旅に感銘を受けて読み始めただけに、
『老富豪の脳を、若い人の身体に移植する』とか、、、もう彼の料理の振れ幅が大き過ぎます。
ただ、彼の作品のいいところは、一つのテーマー夏への扉で時間旅行、悪徳なんかで、性の統合、を取り上げて、後は私たちの感性に任せてくれることです。
よく他の方の書評でSFらしくない!と書かれていますが、的を得ているなーと思います。ほんのちょっと、今の技術で叶わない事を混ぜつつ、その本質は今と変わらない。
男女の関係や、人の欲望、大衆の愚かさ、老いの恐怖。
だからSF初心者の私でもずっぷり楽しめるのだと思います。
ところで、この本はSF好きの義父から借り受けました。
半世紀前、私が生まれる以前から、同じく義父も楽しんでいたのかと思うと、古典ならではの親近感を感じます。
今度は実父に聞いてみようかな(なぜあの世代はSFオタクが多いのか)