【感想・ネタバレ】悪徳なんかこわくない 下のレビュー

770円 (税込)
385円 (税込) 12月18日まで

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あらすじ

死期の迫った大富豪ヨハン・セバスチャン・バッハ・スミスは、勝てる見込みが皆無に近いいちかばちかの賭け、若者の肉体への脳移植を試みた。手術は無事成功。だが驚いたことに、彼が手に入れたあらたな肉体は、なんと若く美しい女性の体だった!異様な設定によって大胆に愛と性と死とに肉薄する問題長篇!

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Posted by ブクログ

読んできたハインラインの作品の中でも一番長編でした。

上巻の終わりにとんでもない事始めたヨハン(ジョアン)がそのまま下巻の最後まで走り切ります。

通読するなかで、悪徳と銘打ったタイトルに含まれる『悪』とは何だろう?という気持ちがずっと残りました。
本当に悪い事なんでしょうか?

正直、出てくる人たちの倫理感がぶっ壊れています。少なくとも現代日本に生きる者としては真似しようとも思えない。

脳移植から始まり、
不倫、浮気、輪姦、強姦、乱交、幼児性癖(のような描写)まで。

しかし、これだけ書き連ねても、作品の底流に流れるものは、愛情と幸福を追求する雰囲気です。

一般的に守るべきとされる倫理と、幸福は、必ずしも一致しない。
そんなメッセージを感じてしまう、物語でした。


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2025年05月07日

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