【感想・ネタバレ】落日の彼方に向けて 下のレビュー

あらすじ

『メトセラの子ら』で登場し『愛に時間を』『獣の数字』『ウロボロス・サークル』でも活躍する、ハインラインの作品中もっとも魅力的なキャラクターであるラザルス・ロング。本書はこのラザルス・ロングの母であり、共同妻のひとりでもあるモーリンを主人公とし、その生い立ちからいまに至るまでを綴ることで、「未来史」シリーズにふくまれるすべての作品を、見事に結合させた。SF界の巨匠、ハインライン最後の長篇。

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Posted by ブクログ

著者に続き、2004年10月に、訳者の矢野さんも亡くなられました。そのニュースを知って、わたくしはこの作品を読み返してみました。原題は「To Sail Beyond the Sunset」。人生は旅である、という言葉はよく耳にしますが、人生の終わりもまた、船出である、ということのなだと思いました。でも、そういった背景など考えなくても、この作品は充分におもしろいし、最高です。自分の祖父も、けっこう無茶苦茶な人物だなぁと思っていたこともあったけれど、これほどまでじゃなかったなぁ。わたくしも、歳をとっても、こんな素敵さを忘れずにいたいです。

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2009年10月04日

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