【感想・ネタバレ】ガニメデの少年のレビュー

あらすじ

食糧危機にあえぐ地球をあとに、太陽系最大の衛星である木星の衛星ガニメデめざして植民がはじまる。宇宙船メイフラワ一号に植民団の一員として乗船したビル・ラーマーは、期待と興奮で胸おどった。だが六千人もの人類の植民団を一度に受け入れるには、ガニメデは小さすぎた。ビルの期待に反してガニメデでの生活は、まず土地を開拓して「農場」を作っていくことからはじまった……ガニメデの厳しい自然環境を舞台に、多感な少年の成長を描きあげるハインラインの名作SF。

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出だしよさそうです!

7月6日から読み始め、9日の未明に読み終えました。読み終えたのは旅の始まり、沖縄の空の下にて。
SFですが、あまりファンタジックではなく、一人の少年が体験する開拓地での闘いの日々。最後、大団円に向けて急にジュブナイル的というか、ファンタジーになりますが、そこまでは「大草原の小さな家」。執筆された1950年という時期を考えると、政府組織への怒り(政府は適当にしか考えていない!)、独立独歩の精神(これぞアメリカ!)、隣人愛(世界はもっと汚いものにも思えますが・・・)などを透かして見てしまいます。
原題は A farmer in the sky.
アメリカという国の若々しさも反映したものに感じます。邦題は「ガニメデの“少年”」です。原題が既に独立した個としての主人公を匂わせるところ、邦題は自他分離整い始める時期の主人公を匂わせて面白いです。クロージング、主人公が我々に向かって言い放つ感じで終わりますが、ニュアンスが大分異なってきます。皆さんはどちらでとられるでしょうか?

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2019年07月09日

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