奥泉光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレクワコーシリーズ3作目。桑潟准教授(助教授時代あり)含めて4冊あるって、継続は大事やね。
相変わらず、スタイリッシュというより、サバイバーな生き方をするクワコーと周囲の個性あふれてこぼれてしまってるキャラクターたちの愛すべきドタバタ劇。深そうで実はそうそう深くない小説で、純文学的読みづらさを抱えつつも、結構読み流せるギャップが面白い。
しかし、Fランと言われる大学では学生よりも先生連中が大変なんだろうなぁ。授業よりも研究よりも営業活動ってのは、この作品ほど大げさじゃなくても現実世界でもある話なんだと思う。
野蛮な政治って文化や教育をないがしろにするからなぁ。科博の維持費がクラファンで万博 -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象的には昭和の文学のような地の文の雰囲気がある。
ご友人のピアニストの方の協力もあったからか
かなりの分量が挟み込まれている音楽談義が
非常に重く、クラシック音楽を知らない人には特に難解で
その割にミステリ要素の部分には意外とそこまで
関わってこない。
シューマンの人となりが主なポイントになってくると思う。
元々ある程度の知識がある方、ピアノを習っていたことがあるとかシューマンが好きであるとか
そういった方はかなり楽しめるのではなかろうか。
このシューマンに関する記述が出典があるのか
オリジナルの創作なのか疑問に思う部分があった。
ソースを検索してみたが見つけられなかった。
ネタバレに -
Posted by ブクログ
芥川賞を獲った「純文学」の作家が、ミステリに転向した、なんて騒がれた作品だったような。
正直、ミステリーは苦手で、その楽しみ方もいまひとつわかっていない。
同じ事件についての解釈が何通りも語られていくのだけれど、結局、最後に出てくるのが「正解」でいいの?と当惑しているありさまだ。
だから、というわけでもないけれど、この作品は文体を楽しむ作品だ、と思って読んだ。
主人公、里橋優の高校時代の友人堅一郎が優に宛てた手紙、優自身の手記、そして最後は優の妹恵子が、優の高校時代の美術教師吾妻先生に宛てた手紙で構成される。
謎めいた美少年で、天才ピアニストである長嶺修人に導かれ、音楽の道に進んだ優の手記