奥泉光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一家言ある者同士の対談は読みにくい、と感じる。小説家と政治学者、立場を異にするとはいえ、両名ともに近現代日本史に関する著作を書いている。また「天皇制」に対する考え方も、一致はしないが、遠いとも言い難い。
本書で目についたのは“皇后の強さ”。本書によれば、貞明皇后(大正天皇の皇后)、美智子上皇后、紀子皇嗣妃は、宮中祭祀に熱心であった/であるらしい(紀子皇嗣妃も“皇嗣妃”となったことから宮中三殿に上がることとなった)。「家父長制的イエのトップ」(p.184)として天皇家を捉えたとき、外から皇室に嫁いできた女性というのは、そのイエの中でのアイデンティティ確立のために、熱心になってしまうのではないか、