奥泉光のレビュー一覧
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将棋会館に持ち込まれた<魔の詰将棋>に端を発する元奨励会員の失踪事件を皮切りに、過去と現在が交錯する将棋ミステリー。北海道の鉱山町で栄えた<魔道将棋>など、荒唐無稽な設定が飛び出す特殊設定ミステリーだが、将棋ライターである主人公の一人称視点で紡がれる古風でルポルタージュの様な文体のおかげで不思議と地...続きを読むPosted by ブクログ
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小中の音楽の授業ってなんであんなにつまらないのでしょう?
漫画や映画や小説で取り上げられる音楽家達は皆さん個性的で興味深く、その音楽にもついつい聴き入ってしまいます。
今回はシューマンについて詳しくなりました。ありがとうございます。
でも残念ながら小説としては星3つかな。Posted by ブクログ -
相変わらずヘタレのクワコー。小学生にも教えを請う、プライドなんて余計なものがない所は、凄い。たらちね国際の女性たちは、学生も教授等もバイタリティーがあって、エネルギッシュ。男共を圧倒する。ドタバタとギャグの中に大学経営の現実に対する批判が混ざる。Posted by ブクログ
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趣味を人に合わせてコミュニケーションの手段にしてしまう、ご飯の為に適当に合わせる…つまり〇〇を見れば〇〇は興味を持てない人生を上手く生きるためのものかもしれません
自分の個性について考えさせられる作品でした。人が冷たくなるってこんな感じなんだと思いマス。Posted by ブクログ -
楽しいシリーズで、何も考えずに楽しめるかな。特に皮肉の効いたというかナンセンスギャグ的な文体がお気に入りのシリーズだ。まるっきりどうでもいい事件(事件といえるだろうか)と動機も可愛くていいよね。Posted by ブクログ
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こういう作風でもいけるのか、と作者の力量に感心。
楽しいユーモアミステリーってところなのかな。
でもこういう描写の仕方って、とっても世代を感じる気がする。人によっては古いと思うかも。Posted by ブクログ -
上巻に引き続き、漢字の多さと面白い事を堅苦しく言う表現は面白いと思う。
謎の所が解明されていくので惹き付けられるが、何となく読むペースが上がらなかった。
根幹の部分が少し飛躍し過ぎていると思う。Posted by ブクログ -
ミステリというより純文学?丁寧で繊細で美しい文だった。表現の仕方が好き。緩やかに繰り返し語られ日々の思い出も不穏さも、音楽に詳しくないからこそ魅力的に思えたし想いを馳せながら曲を聴いた。Posted by ブクログ
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もうクワコーかわいいよね、としか言えない。
行動はこれだけ気持ち悪いのに、かわいいって思えるのはなぜだろう。かわいいの際を攻めてくるスタイルがすごい。Posted by ブクログ -
中学生に向けた奥泉流漱石案内。
全部読まなくていい何なら書名を読むだけでも人と本の関係は始まるのだ、
物語だけでなく語り方も大事だ、
というまっとうだが結構忘れがちな教訓を再認識。
というよりそれは奥泉自身の文芸観でもある。
ところで。「猫」の次に「それから」が好きなのだが、
墓場から出てきた女が...続きを読むPosted by ブクログ