米原万里のレビュー一覧

  • 打ちのめされるようなすごい本

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    米原万里は優れたエッセイストだと思っていたが、この本を読むと、よくいるエビデンスなく印象論であれこれ述べるタイプの知識人という部分も強かったのだなあと思うし、このような人を良しとしているから近藤誠を信じてしまったのだなあと心が痛む。

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    2018年01月14日
  • ガセネッタ&シモネッタ

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    通訳の話も興味深かったが、ロシア文学者についての文章も面白かった。
    もてる作家は作品も短い。
    日本文学に置き換えても、結構当てはまるかも。

    それから、鉄のカーテンの話。
    本来は劇場の防火幕という意味。
    日本の辞書には、東西冷戦の際の分断の比喩で、チャーチルの演説で有名になったことしか触れていない。(小学館の『大百科事典』では初出がゲッペルスだったということまで乗っているらしい。)
    それに対して、ロシアの辞典やフランスの辞典では、ちゃんと原義が載っているとのこと。
    いろいろな言語ができたら、こんな引き比べもできるんだなあ、と羨ましく思った。
    まあ、煩わしいかもしれないが。
    そrrから、この話、この間放送が終了した柴原智幸さんの「攻略英語リスニング」でも取り上げられていた話題だった。
    柴原さんも、そういえば同時通訳者。
    その道では有名な話なのかも、と思う。

    米原さんも、亡くなって、もう十年以上ってしまったのか。
    この本で対談している柳瀬尚紀さんも、昨年だったか、亡くなった。
    グローバリズムという名前のアメリカ化が、この間さらに進んできた。
    米原さんなら現状をどう見ただろう。

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    2017年06月18日
  • ガセネッタ&シモネッタ

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    言葉について考えるには良い本。英語習得が子供を国際人にすると勘違いしている親に読ませたい。こういう人を本当の文化人と言うのではないか。それにしても惜しい人を無くした。

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    2017年06月08日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    万里さんがトランプがアメリカの政権握っていること知ったら何ていうかなぁ。
    各国政治からシモネタ、小咄、守備範囲が広すぎる。
    徳永氏のエピローグもさすが万里さんの師匠...男だったとは。

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    2017年06月02日
  • ガセネッタ&シモネッタ

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    米原さんの文章はホントにおもしろい。そしてう〜んなるほどぉと納得させられること多々あり。賢い人だなあとつくづく思う。

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    2017年03月12日
  • ヒトのオスは飼わないの?

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    ヒトのオスに対する辛辣なエッセイかと思って手にしたのだが、全編、ご自分が飼われた犬と猫に関する、物語のようなエッセイ。
    ペットには全く興味ないが、早く先を読みたくなるような本だった。

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    2016年11月27日
  • 偉くない「私」が一番自由

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    米原万里さんの多才さを 1冊に 凝縮した本。軽快なエッセイから始まり、原点としてのロシア文学研究、翻訳者や小説家のプロとしての考え方など


    出版社の編集者だったら、人気のある 楽しいエッセイを集めて、営利優先となるのでしょうが、佐藤優さんは 米原さん そのままを 本にまとめたかったのかなーと感じました

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    2016年11月20日
  • ロシアは今日も荒れ模様

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    ロストロポーヴィチ、ゴルバチョフ、エリツィンはじめ、ロシアのこと、ロシア人の国民性が著者の経験した出来事を通しておもしろく書かれている。

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    2016年11月06日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    目次からたいへん興味深い。


    「無知の傲慢。経験主義の狭量」


    メモ
    「努力しだいで改善が見込める分野にはどんどん理想パターンを取り入れ、容貌とか年齢とか努力の余地のない分野にはゆめゆめ理想パターンを描かないこと。これが幸せになるコツ。」

    「弱みとは、その人間が弱みと思いこんだ時点から弱みとなる」

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    2016年11月20日
  • 他諺の空似 ことわざ人類学

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    各国の諺の羅列よりも、差し込まれている小話やジョーク、湾岸戦争等社会に関する話の方が面白かった。
    米原万里が生きていたら今の社会に対してどう語るだろう。返す返すも彼女の死が残念でならない。

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    2016年10月09日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    文化違えば、立場違えば、考え方次第で、物事の捉え方はこんなにも違う。それを面白がれる余裕があれば人生楽しくなりそう。

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    2016年08月28日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    ネタバレ

    「相手の気持ちになって考える」はよく聞くが、国際交流には「第三者視点で考える」という事も大切だと分かりました。
    『人類の半分の価値』に大爆笑。

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    2016年08月14日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    下ネタから高度な異文化理解、マスコミ批判まで、なんとも振れ幅の大きな内容。
    とっつきやすい一面、「経験主義の狭量、無知の傲慢」とか、はっとさせられる言葉がたくさんある。
    もう二十年も前に出た本だそうだが、今読んでも価値のある一冊ではないだろうか。
    グローバリズムの名のもとに、特定の価値観が、無根拠に「常識」化している今、この人がいてくれたら...と思う。

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    2016年03月06日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    これは…米原さんが書くからこそ許されるし、説得力もあるということなのだろう。
    例えば、男女の生物学的な性差の意味づけとか、英語は孤立語とか、そのあたりは目をつぶるとして。
    日本人にとっては国際化は国際基準(往々にしてアメリカ基準、のことだったりする)に合わせていく動きとなるのに対して、アメリカ人にとっての国際化(グローバリゼーション)は、自分は変わらず、自分の基準を普遍化する動きとなるといった指摘は面白かった。

    乱暴な議論ともいえるけれど、本書の大部分の講演は米原さんが癌で闘病していた時期に重なる。
    そのことを思うと、そこまでして伝えたかったこととして受け止めなければと思えてくる。

    小学三年生でプラハのソヴィエト学校へ入れられ、一言も分からないのに登校しなければならないつらさ。
    少しわかるようになっても、言いたいことが言えないもどかしさ。
    母語の環境でぬくぬく育った身には想像を絶する経験だ。
    そこで培ったアメリカに偏しない「国際」感覚は、私たちの社会にとって、どれだけ貴重であったことか

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    2016年02月16日
  • 心臓に毛が生えている理由

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    ロシアや中欧の人たち文化や通訳のあるある話がとても新鮮で興味深い。米原さんの文章も読みやすいし、おもしろい。

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    2016年01月03日
  • 発明マニア

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    つくづく惜しい方が亡くなったと思う。
    発明と言うより、改革案的な。
    そして、10年前の出来事が思い起こされる。

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    2015年07月10日
  • 心臓に毛が生えている理由

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    太平洋にテンションあがって泳いでしまうロシアの学者の方達
    プーキシン美術館に私財も労力も惜しまない人達
    真冬に無帽の日本人を心配してくれるご夫人のその訳
    などちょっとしたエピソードのようだが語りが面白く、薀蓄があって賢くなった気にもしてくれる

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    2015年05月09日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    ロシア語の翻訳者でエッセイストとしても有名な米原万里による一冊。
    タイトルから恋愛論を想像するが、実際は比較文化論。
    後半は翻訳の魅力と難しさについて語ってる。

    トリリンガルらしく、知識の豊富さと頭の柔らかさを感じた。

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    2015年04月11日
  • マイナス50℃の世界

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    マイナス50度の世界ってどんな感じなのだろうと漠然と読み始めたところ、私にとっては目新しいことでいっぱいだった。米原さんが適切な解説をつけてくれているので読めば成る程と納得する(そして自らの想像力と科学的帰結能力の無さに愕然とする)のだが、まだまだ世界は私にとって未知でいっぱいなんだなと新鮮な気持ちになれた。

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    2015年03月10日
  • ガセネッタ&シモネッタ

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    ガセネッタ ダジャーレと シモネッタ ドッジ。
    簡単に訳せない その国の特有な言葉を
    うまくどうやって 通訳するのか?

    失楽園 といっても 日本では 渡辺淳一であり
    西洋では ミルトンとなる。
    その綾を 表現する能力は 幅広い知識がいるモノだ。
    異文化をこえて、表現力は さらに広がる。

    わずかなエッセイの中に 
    思わず、考えさせられたり、にやにやしたり
    文章の編集法が 実に巧みなのである。

    金正日総書記の 好物は サンドイッチ。
    ハムハサムニダ。

    小咄が じつに いいのだ。
    三つの願いなどは 貧しいがゆえに 
    慎ましやかに笑うことができる。

    通訳の神は、ギリシャ神話のヘルメスで 人間と神々との交信の役割をしていた。

    黒人が 『白くなりたい、オンナたちの話題の的でありたい、股ぐらにいたい』
    と言う願いをかけたら タンポンになっていたとか。

    クソ と言うのは、万国共通らしい。
    パンツとふんどしは どこが違うのか?
    『他人のふんどしで 相撲を取る』をどう訳すのか?
    カレーライスとライスカレーの違いを 
    どうやって カレーライスを知らない人に 説明するのか?

    常用語的 くどき文句について、
    訳すのは 『おはよう』って言う程度なのだろうか。
    訳す人によって、その人柄は 大きく変わってしまう。

    グレアムグリーンは言う
    『作家としての才能と通訳者としての技能は基本的に同じ根っこのものだ。
    大量の情報に接しながら、瞬時にその中から本質をつかみ、言葉でもって伝えるチカラだ。』

    フロイトは言う
    『愛の反対語は憎悪ではない、無関心だ。』

    比喩力が 創造性を発揮する。
    『目くそ鼻くそを笑う。』をどう訳すのか?
    通訳が 透明人間になれるのだろうか?

    『米原さんは、最近はもっぱら通訳業の産業廃棄物をチョコチョコっとリサイクルして出版部門へ流し、甘い汁を吸っているという評判』

    謝罪会見の言葉は なぜ届かないのか?

    英語が 軸になって 展開するのが、
    ロシア語通訳は 数が少ないので 質が下がって 料金が上がる。

    ロストロポービッチ。

    ら抜きの疑惑。永井愛との対談。
    男性用語と女性用語が日本語にはある。
    ノミを殺すにはネコも殺してしまう愚は避けたい。

    とにかく、気軽に読めるが 奥は深そうで
    底なし沼の脅威を感じてしまう。

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    2015年03月02日