【感想・ネタバレ】発明マニアのレビュー

あらすじ

通訳界の「エ勝手リーナ」として君臨した(?)米原さんが、亡くなる直前まで週刊誌に連載していたのがこのエッセイです。妹のユリさんによると、米原さんは小さい頃からの発明好き、工夫好き。この連載のコンセプトを「せこい発明でこの世の大問題を解決するっていうしかけ」とおっしゃっていたそうです。「国家機密の隠し方」「情緒安定なでなで装置」「無敵の性欲増進法」「日本人男性の誇りと自信向上計画」などなど、ユーモアあふれる119のアイデアを満載した、米原テイストが横溢する“発明ブック”です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

米原万里がガンを患いながらも継続した仕事2つのうちのひとつが本書だという。真剣に怒り、憂い、考えた数多の発明。これらが実際的に発明可能かはさておき、真剣だからこそ、驚きがある。こんなのあればいいなと、こちらも真剣に思う。
20年近く前から、政権が抱える問題も、環境破壊の問題も何ひとつ変わっていない。この頃からずっと言われてきた問題なのだと感じる。もし米原万里が今の世にいたら何を発明したのか、是非見てみたい。

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2022年07月14日

Posted by ブクログ

米原さんが最後まで続けていた連載をまとめたもの。大事に大事に読んだけれど読み終わってしまった。あら、いやよ(ARAIYAYO)のペンネームで描かれたイラストも楽しい。

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2010年09月04日

Posted by ブクログ

物凄く面白い。
小泉政権をメッタ切り。
その他、ここまで言って命を狙われたりしない?とも心配になってしまうほどいろんな分野にズバズバ切り込む。

惜しい人を亡くしてしまった。
今更ですが、ご冥福をお祈りします。

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2010年08月09日

Posted by ブクログ

☆3.5 ときどきおもしろい
 単行本で。
 米原万里は共産党幹部の娘で、ソ聯で通訳をし、妹が井上ひさしと結婚した。井上も米原も左翼である。
 これを読むと、政治的毒が横溢してゐる。当時のイラク戦争を非難して、ブッシュだの小泉純一郎だの、ビンラディンだのが頻出。左翼だなあと。ムーアを思ひ出した。凡庸だらう。

 しかし、なかにはアイデアが光ったエッセーがあり、そちらはすなほにおもしろい。たとへば、「寿命倍増プログラム」「ビルの高さの測り方」や「卓抜なる節税法」等。
 さういふエッセーを読むと、こちらも自然にインスピレーションがわいてきた。

 サンデー毎日の週刊連載だったから、書くネタに困ったらう内容もあるが、どこからネタを蒐集したのか、よく書けたものだ。

 挿絵は米原自身のもので、味がある。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

"ロシア語の同時通訳者であり、多くの書物を世に出したユニークな思想を持つ才女米原さん。
彼女の本を読むと、いかに自分の知らない事柄が多いかを思いさらされる。
犬や猫をこよなく愛した人柄がうかがえる発明もあったり、
政治的な風刺をこめたものであったりする。
あじのあるイラストもあり、楽しめること間違いない本"

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2018年11月23日

Posted by ブクログ

つくづく惜しい方が亡くなったと思う。
発明と言うより、改革案的な。
そして、10年前の出来事が思い起こされる。

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2015年07月10日

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ネタバレ

ロシア通訳の米原万里さん著。
実際に米原さんが何か発明するわけではないですが、世相にひとくさりした後(本書が描かれた時節柄、ブッシュ元大統領や、小泉元首相に対するものが多いですが)、それを解決するアイデア・発明を全部で119紹介。実現性よりはむしろ(ブラック)ユーモアととったほうがよいものばかりではありますが。

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2013年08月11日

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米原さんの考える便利でくだらない発明品の数々。
その風刺の効いた文体と、添えられたイラストが良い味を出している。

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2012年12月17日

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「せこい発明でこの世の大問題を解決するしかけ」
といっているが、そのアイデアには ほっと するものが多い。

ほかのエッセイが 文化の違いをうまくとらえて、
そのギャップに 米原万理節が さえるのだが、
この本は 全く違った 視点で 組み立てている。
興味 というものの 広がりや アンテナの感度がいい。

ブッシュの好戦性に、すがりつく小泉の関係を
ブラックユーモアで 釘を刺す。
よく、そのエッセイが 掲載されたなと思うほどである。

死の直前まで、書かれていることに
米原万理の 情熱を 感じるのである。

同居者である イヌやネコに対する愛情も注ぎ込まれている。

この『せこい発明』が 実用化されたら おもしろいかも。 

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2015年07月06日

Posted by ブクログ

小さいころから発明好き、工夫好きだった著者が最後に残した119の「せこい発明でこの世の大問題を解決するしかけ」。
内容はとんでもないものから実現可能そうなものまで様々だが、米原さんのアイデア集大成という感じ。相変わらず面白くてふふっと笑えたり、ちょっと深刻な事態に顔をしかめたりと、読者は忙しいのだけれど、「発明マニア」というタイトルにはうーん・・・納得いかないというか。確かに発明は詰まってるけど、それに惹かれて読む人には足りないかも。他人の笑えるアイデアとかも幅占めてるし。個人的に好きだったのは「持ち込み原稿の断り方」「天国行きの片道切符」「ノンストップ超特急を実現する方法」「『創造的な』判決を下す裁判官の判例」。

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2010年08月21日

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