米原万里のレビュー一覧

  • 真昼の星空

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    鋭い舌鋒ながらユーモアたっぷり。博識がイヤミでなく楽しい。「真昼の星空」とは子どもの頃の強烈な思い出による。チェコの林間学校で先生が読んでくれた本「昼の星」。
    眼に見える現実の裏に控える、まぎれもないもうひとつの現実の意味だ。

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    2009年10月07日
  • 真夜中の太陽

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    短時間しか乗らない通勤電車のお供に丁度良かった。どこからでも読めてどこでも中断できる、1話あたり数頁のエッセイ集。
    小咄に慣れていないと、ノリというかパターンというか、その繰り返しに飽きてくる部分がないわけではない。(まとめ読みするものではないのかもしれない)
    でもなかなか面白かった。
    20世紀末から今世紀に入ってすぐの頃に書かれた文章だが、この国の政治経済の出鱈目ぶりは相変わらずだな…。

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    2009年10月07日
  • ヒトのオスは飼わないの?

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    私は生まれ変わったら猫がいいと思ってるけど、出来るなら、我が家か、それでなかったら米原さんちの子になりたいw

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    2009年10月04日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    さくっと読めてしまいます。でも、なるほどなぁと思います。男の人はこれをどう読むのか?「〜ですけれど」が気になってしまいました。

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    2011年09月29日
  • 必笑小咄のテクニック

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    単なる優越感ゆえに笑うのではなく、騙される側にいながら、騙されていた事実と意外な騙しの手口を知らされた瞬間に笑ってしまう

    ミスリードによって生まれる点線と実線との落差がオチを可能にするわけで、オチそのものが必ずしも面白かったり可笑しかったりする必要はない
    オチをオチ足らしめるミスリード部分こそ作者の腕の見せ所

    平凡な台詞が非凡なオチに聞こえるように、前提条件のほうを非凡にしてしまう
    オチとは、前提部分によって聞き手や読み手の頭の中に生まれるだろう予想と、実際の結末との間の落差によって生まれる。この落差を設けるためにこそ心血を注ぐべき

    オチはゼロから創造するというよりも、見いだして演出する

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    2010年12月01日
  • ヒトのオスは飼わないの?

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    米原万理さんの動物関係エッセイ。私はとにかくゲンちゃんのファン。ああ、本当に犬格がすばらしい! 米原さん亡き今、猫たちはどうしているのだろう・・・。

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    2009年10月04日
  • 真昼の星空

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    亡くなってしまった米原さん。すごく残念で著書を探し求めて見つけたのがこのエッセイ集。機知と皮肉に飛んでいてとてもおもしろい。あぁ、なるほどこういう違う視点もあったのか、そんな日本人から少し離れた視点をバシバシ披露してくれる。本当に、亡くなられたのが惜しい。

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    2009年10月07日
  • 必笑小咄のテクニック

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    日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、その明晰な頭脳で世の中の笑いを分析、解説。窮地に立った時こそ、お笑いだー!!

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    2009年10月04日
  • 真夜中の太陽

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    自分たちの生活、食、安全、平和を守るために、今の自分にできることって何だろう、と真剣に考えなければと思いました。[2004/12/4]

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    2009年10月04日
  • 真昼の星空

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     米原万里の本は笑える!が、今回は前半部分のみかな。後半はちょっと批判が多くて、しかもその批判が自分に当てはまるのでとてつも痛かったのでした。「高齢化と少子化は、一つのコインの裏表のようにセットになっているのではないか。人知を超えた種の存続を至上命題とする人口調整機能が働いているのではないだろうか。今の先進国のような資源大量消費型のしかも長生き人間が増え続けては、地球は食い尽くされて人類のみならず生き物全体の寿命を縮めることになるからだ。」

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    2009年10月04日
  • 必笑小咄のテクニック

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    日本人離れしたユーモアセンスの持ち主で、ロシア語通訳者にして作家、エッセイストの著者が、様々な小咄を紹介しながら、笑いの法則をしたためた本。
    その中のひとつふたつ。
    「光源氏には、その生涯を通じてたった一人、抗えない女がいたってこと。彼の心と身体を好き放題に弄んで、彼の運命をいかようにも狂わせることのできたおんながいたこと。あれ、気付かなかった?その女の名前、紫式部ってんだけど」
    「結婚したばかりの男が仲間に打ち明ける。『結婚ごときでこんなに世界観が変わるとは思ってもいなかったよ』『どういうこと?』『結婚前は、僕は世の中のあらゆる女性が好きだった』『それで?』『今は、好きな女性が一人少なくなっ

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    2025年12月03日
  • 他諺の空似 ことわざ人類学

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    言い方は違えど、意味を同じくする諺が世界に沢山あることを知った。住環境や文化、言語など違うところだらけなのに、人生の教訓的なものが共通しているところはやっぱり同じ人間なのだなあとつくづく感じた。

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    2025年09月27日
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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    面白かった。そして自分がいかに世界で起こっている事を知らないか思い知らされた。
    寒く暗く食べ物が不味く、人々は貧しい。これが漠然と抱いていた東欧のイメージ。それ以上を知りもしないし、知ろうともしなかった。本書では良い面、よくない面織り交ぜながらその時の空気感を伝えてくれる。
    祖国への愛。宗教、民族、国籍が異なるクラスでの学び。社会主義を信じる気持ち。
    学びになった。

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    2025年11月24日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    ネタバレ

    まだ3冊(「必笑 小噺テクニック」「不実な美女か、貞淑な醜女か」「他諺の空似」)しか読んでいないが、米原万里には人間としてのスケールの大きさを感じる。
    惜しくも56歳という若さで亡くなったが、卵巣がんが見つかった53歳(2003年)から始まった闘病生活中に行われた高校生向けの講演会から二本(「愛の法則」「国際化とグローバリゼーションのあいだ」)と1998年と2002年の計4本の講演が収録されている。
    特に、2002年「通訳と翻訳の違い」は中学校の教科書に掲載すべき名文(読み物)です。
    また、高校生への講演「愛の法則」ではセックスについての考察(男女の性役割)が大胆に展開されますが、おそらく講演

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    2025年07月20日
  • 旅行者の朝食

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    食にまつわるエッセイ集。3ページほどの短いものもあり、すきま時間で読める。一番印象に残ったのは神戸の食の旅。さまざまな異人館を訪れる目的も、結局「よく食べるため」になっていくのが面白い。あとはやはり不思議な食べ物「トルコ蜜飴」が気になる。

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    2025年05月03日
  • 旅行者の朝食

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    日本人心をくすぐる食べ物のあれこれ。
    読んでいるとおむすびが食べたくなる。
    そんな中、ものすごく食べてみたくなったのが「ハルヴァ」!!
    製法的に私が生きてる間に出逢えそうもない夢のようなお菓子…!!食べてみたい!!!

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    2025年04月16日
  • オリガ・モリソヴナの反語法

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    書評で薦めがあり。
    通訳者ならではの視点。痛快な人物。
    だからこそ、暗く過酷な時代をより鮮明に映し出す。

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    2025年04月05日
  • 旅行者の朝食

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    ロシアや東欧にかけて、また日本食について子供の時の思い出をふりかえり、ときには歴史書、研究書をひっくり返しながらただひたすらに食べ物の話が続く。
    トルコの蜜飴には興味がそそられるし、この食べ物にはこんな歴史や逸話があるの!?と作者の食べ物についての蘊蓄は止まらない。読み終えたときに白米が食べたい、そんな気持ちになってしまうのは自分が日本人だからだろうか。
    ロシアから東欧の文化圏に馴染みがなく想像しにくい食べ物もあったので、これからの人生で出会える期待をこめての星3つ。私も食いしん坊だ。

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    2025年03月10日
  • 真昼の星空

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    一エピソード三ページほどで完結するエッセイ。
    世紀をまたいだ頃に書かれたもの。あれからだいぶ経ったのに古臭さがあまり感じられず読みやすい。

    他の作品も気になって(イデオロギーや下ネタには今作ではあえて触れていないので、どれくらいのクセ強なのか不明だけども)検索してみた。たくさんあるにはあった。けどもう新作を拝むことはない。約二十年前に他界していたから。
    杉浦日向子を知ったときも、同じように残念でがっかりし切ない思いをしたな。そういえば。

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    2025年01月07日
  • 打ちのめされるようなすごい本

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    米原万里さんの書評集。

    「インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。」で、時間は有限だから良質な情報だけをインプットしよう。とあって、この本が紹介されていた。

    読みながら気になる本を片っ端から買っていっているけれど、今のところ打ちのめされるほどではない。もしかしたら、良質でも私とは合わないのかもしれない…

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    2025年01月03日