米原万里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
万里さんにハズレ無し!っと心の中で叫びながら大事に読みました。
読み終わってしまうのがもったいなかったです。
このエッセイにはロシア語通訳の仕事のことももちろん出てきますが、メインは美智子、無理、道理、ゲン、ノラ、ソーニャ、ターニャ、という万里さんの家族。順番に、ヒト(ていうか母)、猫、猫、犬、犬、猫、猫。それぞれの性質が生き生きと描かれているし、巻頭に写真も付いているので、読み進めるうちには猫たち犬たちを直接知っているような気になってきました。それと獣医さんや猫好き犬好きの友達知り合いなども、個性豊かにハツラツと描かれていて、面白いです。猫好きのヒトはもちろん、犬好きなヒトもべらぼうに楽し -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近お気に入りのひかり書店で発見した、
米原万里さん、
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」
実は先日、
月に一度の楽しみにしているコミュニティラジオ
「ビブリオラジオ」で紹介されていて気になっていた。
この本は、著者が1960年から1964年までの約5年間、在プラハのソビエト学校で過ごした少女時代の思い出をもとにした自分史的エッセイ。
当時のプラハには世界50カ国以上の共産圏の子どもたちが集まる国際学校があり、共通語はロシア語。
著者は日本共産党関係者の父親の駐在でそこに通い、多国籍の友人たちと過ごす。
本は3編の連作で、
それぞれにギリシャ人のリッツァ、
ルーマニア人のアーニャ、
ユーゴス -
Posted by ブクログ
「ああ神様!これぞ神様が与えて下さった天分でなくてなんだろう。長生きはしてみるもんだ。こんな才能ははじめてお目にかかるよ!あたしゃ嬉しくて嬉しくて嬉しくて狂い死にしそうだね!」
物語は在プラハ、ソビエト学校の教師オリガ・モリソヴナの強烈な反語法によるダンス指導シーンからはじまる。
彼女の教え子で日本人のシーマチカが卒業後?大人になってから、親友のカーチャとともに青春時代の謎を追い求める。ロシアに訪れ各所をたずね資料や証言を集めていく過程は、作者自身がオリガを調べている様子をイメージさせた。
さらに凄いところは、私自身も旧友と一緒になって歴史の謎を炙りだしていくような連帯感というか没入感。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ実体験をもとにしたノンフィクションで、すごく濃密な本だ。
チェコのプラハでソビエト学校に通う小学生のマリ。ここには50もの国からやってきた子供たちが通っている。マリの父親は、日本共産党から派遣されて、国際共産主義運動の理論誌の編集局に勤めており、そのため家族でプラハにやってきた。(この学校に通う子供たちは外交官や共産主義運動の幹部たちを親に持ち、それなりにブルジョアな暮らしぶりが散見される。しかし同時に社会主義国としての計画経済による、融通の効かなさみたいなところも描写され非常に興味深い)
米原万里がプラハで過ごした9〜14歳までの期間に出会った、3人のかけがえのない友人たち。リッツァ、アー