米原万里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1984~85年にかけて、TBS取材班はソビエト連邦のヤクート自治共和国(現在はロシア連邦のサハ共和国)を訪れた。本書はこの取材班に同行したロシア語通訳・米原万里さんによる酷寒のシベリア紀行文である。
「世界一寒い国」と言われるヤクートに降り立った朝、外気温はマイナス39℃。鼻の中の水分がたちまち凍って痛みが走り、自分の吐く息が空気中で凍って眉毛やまつ毛に真っ白になって張りつく。
首都ヤクーツクではマイナス40℃以下になると人間や動物の吐く息や車の排ガス、家庭から出る湯気などが全て凍って街中が霧に覆われる。日照時間は一日4時間足らず。バスは停車するとエンジンが凍ってしまうため絶えず動いてい -
Posted by ブクログ
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を先に読んでおいて良かった
こちら同様にソビエト学校体験を時代的背景としながら、スターリン時代の闇にまでせまっていこうとさらに深く掘り下げた内容になる
物語は1960年頃、ソビエト学校在学中に舞踊教師オリガ・モリソヴナの影響を受け、ダンサーを志した過去を持つ主人公が、30年後に元同級生らと、少女時代に垣間見たオリガの謎を解き明かしていくという展開である
ある意味、ミステリーとしてもグイグイ引き込まれる
その過程でロシア革命からスターリンの粛清、死後の批判という激動の時代が描き出されている
タイトルからは想像もつかない深い内容であった
ノンフィクションとい -
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Posted by ブクログ
この本は齋藤孝さんの『超速読術』という本を読んでいたら、速読な方の例として『打ちのめされるようなすごい本』を書かれた米原万里さんは1日に7~8冊読まれるそうです。と書いてあり、たまたま私はこの本を積んで手元に置いていたので、すぐに読みました。
でも、この本すごいです。この本にこそ打ちのめされます。
私がレビューなどするのは10年、いえ100年早いといわれそうな気がします。感想文だと思ってください。
米原さんはロシア語通訳者であり、作家です。惜しくも2006年に亡くなられています。
この本は二部構成で、第一部が私の読書日記(目次をよんでいるだけで楽しくなります)第二部が書評です。日記は200 -
Posted by ブクログ
一体どこが違うのかね? ここで幼稚な感想文を書いてる自分と米原さんは。小学生と大学教授位の差があるから我ながら参ってしまう。
本文にもあったが、書評と言うのは基本的に良いことしか書かれない。モノや人を評する時、貶す場合は舌鋒鋭くて大して中身がなくてもそれなりに迫力ある批評が書けるが、誉めるのはなかなか難しいものである。それにも関わらずこんなに多彩な表現で正確にその価値を伝えられる書評がこれでもかと言うほど読めるなんて幸せだ。まさに書評の活きた教科書。やっぱり圧倒的な読書量の差から来るのかな。
惜しむらくは米原さんの亡くなる前年の2005年で終わっていること。もっと読みたかったよ。残念だ。 -
Posted by ブクログ
良い本は、否、良心的な本は索引がついている。
浅い経験から、僭越ながら申し上げると、本を手にする度にそう思います。
索引のある本がどれほど便利で助かるかー
学校の教科書には必ず索引がついている、筈だ?
デジタル化された現代、原稿はデジタルでスキャン出来るはずです。
小難しい学術本や評論集などはぜひそうあるべきだと
ついつい、ないものねだりをしてしまいます。
いや、小説といえども、人名の索引は簡単に出来るはずだとも思っています。
特に、登場人物が多い作品にはぜひそうして欲しい。
今、読んでいる米原万里「打ちのめされようなすごい本」(文春文庫)
という文庫本には、何と索引が2種類ある。
書名と