米原万里のレビュー一覧
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ロシア語通訳者で才色兼備の万里さんと、犬猫たちのドラマチックすぎる日々。
最後の方は、内田百閒の『ノラや』を思い出しました。
犬猫たちのキャラクター描写が素晴しい。
そして、行くたびに病院名が変わる獣医の荒川先生もいいキャラクター。Posted by ブクログ -
言葉ってやっぱり奥が深くて、どうしようもない。
世界の名作と呼ばれる作品のことなんかも、本当にそのとおりだと思ったし、触れた言語を絶対化していくのなんかもさもありなんと。Posted by ブクログ -
アダムとイブの「葉っぱ」から力士のマワシまで、人類が腰につけるものについて、実体験と資料とタレコミを元にまじめに考察した一冊。ネタがネタだけに、米原さん本領発揮の安定の面白さです。
東欧・ロシアの、パンツは自分で作るもの、あるいはそもそも着けない、というのも驚きですが、かつての日本人のフンドシ...続きを読む -
ロシア語通訳者の著者が,通訳というお仕事について,自分や先輩後輩の経験をもとに軽妙に語るエッセイ。
いろいろ面白いなーと思うところがありましたが,とくに印象に残ったのは,やはり言葉は文化に強く紐づいているんだなということ。ただ単純に逐語訳するだけではだめで,通訳する元の言語と通訳する先の言語,それ...続きを読むPosted by ブクログ -
台湾と中国で、通訳を通じて仕事をしている。
通訳の程度をいろいろ感じて、
おもしろく思っていた。
通訳という業務は実に難しい業務であると思う。
両者の間に立って通訳し、
利害をどのように反映するかである。
通訳は、
「コミュニケーションを成立させることを使命としている」
「不実な美女」と「貞淑な...続きを読むPosted by ブクログ -
読みながら、学生時代に「縫い目が肌にあたるのがイヤだから」と、ぱんつを裏返してはいてる同級生がいたのを思い出しました。
今頃きっと結婚して子どももいるだろうけど、こどもにも裏返しでぱんつをはかせたかどうか、とても気になってきました。
そこまで親しくしてなかったので、聞けないのが残念(笑)
亡くなっ...続きを読むPosted by ブクログ -
中国が不思議な国であるが、
ロシアもやはりもっと不思議な国らしい。
ロシアという国は、
トルストイ、ツルゲーネフ、チェーホフ、
ゴーリキー、ドストエフスキーなど、
実に文学の分野では多彩な文化を創り出した。
しかし、それ以降、ソビエトの文学は、
まるで死に絶えたようである。
その文化の残映の中で、...続きを読むPosted by ブクログ -
バナナで釘が打てます。濡れタオルを振り回すと凍る……。自分の”寒い冬”の概念がことごとく覆されました。
滑って転ぶ、しもやけになる、車がスリップ等が、寒い国では日常茶飯事。
子どもは、かまくらを作って、雪合戦や雪だるまを作って遊ぶのだろうと、この本を読むまで思い込んでいました。
んがっ!全然違うの...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルが目に留まってネタのつもりで衝動買いしたが、なんの、大真面目に面白かった。下着にまつわる各国の文化、変遷の歴史、人々の意識……。さまざまな人々の体験談を述べ、あるいは文献をひも解いて、幅広い切り口から論じた珠玉のエッセイ。オススメ。Posted by ブクログ
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制作の勉強に。
笑いについて、方法論的に整理して考えることの必要性は感じていた。
・予想していた展開と実際のオチとの落差が、笑いになる。
(そこを大きくする努力をしないと笑えない)
→落とすために、先に持ち上げておく。
→動物、子どもなどの存在が、急に理性的なことを言い出す。
→弱者、被害...続きを読むPosted by ブクログ -
祝!電子化。米原さんの作品を電書で読める日が来るなんて考えもしなかった。60年代のプラハ、そしてその後の東欧の波乱を3人の旧友との再会の物語として描くノンフィクション。友達の消息を探しに、内戦下の旧ユーゴスラビアに飛び込んでいく第3話が特に素晴らしい!Posted by 読むコレ
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寒い場所好きのワタクシとしては、著者の睫が凍っている表紙を見ているだけでもたまりません(変態(何
通訳者であり、作家・米原万里氏の処女作。200年前にシベリアに漂着した日本人の足跡をたどるTBSのドキュメンタリー番組に同行した際の滞在レポート。
いきいき楽しく読めます。Posted by ブクログ -
80年代~90年代にかけての、「そりゃもう、荒れ放題でしょうよ!!(笑」としか言いようがないエピソードがいっぱいです。ニヤニヤ笑いたいときにどうぞ。Posted by ブクログ
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ロシア。
バックパッカーでこの国を訪れたという話はあまり聞かない。
観光目的として、訪れるにはVIZAが必要で、更に滞在期間全行程のバウチャを提示しないといけないという。
そんな行為、バックパッカーには到底無理というもの。
しかし最近とても気になる。
ので、ロシアとはなんぞやということで、まずは...続きを読むPosted by ブクログ -
エッセイ。
単に見識が広いというだけではない内容の豊かさ、知識の泉から流れるものがわたしを満たしてくれる。
そして解説が良かった。解説で思い出し泣きするなんて。
「オリガ・モリソヴナの反語法」「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」再読したいけど、心の準備ができないままだ。Posted by ブクログ