米原万里のレビュー一覧

  • 心臓に毛が生えている理由
    米原さんの本は面白い。時々無償に読みたくなる。小咄でありながらウィットが効いていて知らない世界が覗ける。
    2014.10.18
  • 打ちのめされるようなすごい本
    米原万里さんの読書日記。この人の知識欲はすごいと思う。
    この本は私の永久保存本。

    米原さんが亡くなったのは本当に残念です。
  • ヒトのオスは飼わないの?
    ロシア語通訳者で才色兼備の万里さんと、犬猫たちのドラマチックすぎる日々。
    最後の方は、内田百閒の『ノラや』を思い出しました。
    犬猫たちのキャラクター描写が素晴しい。
    そして、行くたびに病院名が変わる獣医の荒川先生もいいキャラクター。
  • 不実な美女か貞淑な醜女か
    この本を購入するとき、書名を一瞥した書店の女性店員の表情が険しくなりましたが、笑える本でありながら、内容はとても深い一冊です。
  • ガセネッタ&シモネッタ
    言葉ってやっぱり奥が深くて、どうしようもない。
    世界の名作と呼ばれる作品のことなんかも、本当にそのとおりだと思ったし、触れた言語を絶対化していくのなんかもさもありなんと。
  • パンツの面目ふんどしの沽券

    シモネタなのに深い

    アダムとイブの「葉っぱ」から力士のマワシまで、人類が腰につけるものについて、実体験と資料とタレコミを元にまじめに考察した一冊。ネタがネタだけに、米原さん本領発揮の安定の面白さです。

    東欧・ロシアの、パンツは自分で作るもの、あるいはそもそも着けない、というのも驚きですが、かつての日本人のフンドシ...続きを読む
  • 不実な美女か貞淑な醜女か
    ロシア語通訳者の著者が,通訳というお仕事について,自分や先輩後輩の経験をもとに軽妙に語るエッセイ。

    いろいろ面白いなーと思うところがありましたが,とくに印象に残ったのは,やはり言葉は文化に強く紐づいているんだなということ。ただ単純に逐語訳するだけではだめで,通訳する元の言語と通訳する先の言語,それ...続きを読む
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―
    すげーよくわかったw。
    別の視点から見ること。そして解説がうまくまとめられていて、これまたすごい(^^)
  • 不実な美女か貞淑な醜女か
    台湾と中国で、通訳を通じて仕事をしている。
    通訳の程度をいろいろ感じて、
    おもしろく思っていた。

    通訳という業務は実に難しい業務であると思う。
    両者の間に立って通訳し、
    利害をどのように反映するかである。
    通訳は、
    「コミュニケーションを成立させることを使命としている」

    「不実な美女」と「貞淑な...続きを読む
  • パンツの面目ふんどしの沽券
    読みながら、学生時代に「縫い目が肌にあたるのがイヤだから」と、ぱんつを裏返してはいてる同級生がいたのを思い出しました。
    今頃きっと結婚して子どももいるだろうけど、こどもにも裏返しでぱんつをはかせたかどうか、とても気になってきました。
    そこまで親しくしてなかったので、聞けないのが残念(笑)

    亡くなっ...続きを読む
  • ロシアは今日も荒れ模様
    中国が不思議な国であるが、
    ロシアもやはりもっと不思議な国らしい。
    ロシアという国は、
    トルストイ、ツルゲーネフ、チェーホフ、
    ゴーリキー、ドストエフスキーなど、
    実に文学の分野では多彩な文化を創り出した。

    しかし、それ以降、ソビエトの文学は、
    まるで死に絶えたようである。
    その文化の残映の中で、...続きを読む
  • マイナス50℃の世界
    バナナで釘が打てます。濡れタオルを振り回すと凍る……。自分の”寒い冬”の概念がことごとく覆されました。
    滑って転ぶ、しもやけになる、車がスリップ等が、寒い国では日常茶飯事。
    子どもは、かまくらを作って、雪合戦や雪だるまを作って遊ぶのだろうと、この本を読むまで思い込んでいました。

    んがっ!全然違うの...続きを読む
  • パンツの面目ふんどしの沽券
     タイトルが目に留まってネタのつもりで衝動買いしたが、なんの、大真面目に面白かった。下着にまつわる各国の文化、変遷の歴史、人々の意識……。さまざまな人々の体験談を述べ、あるいは文献をひも解いて、幅広い切り口から論じた珠玉のエッセイ。オススメ。
  • 必笑小咄のテクニック
    制作の勉強に。

    笑いについて、方法論的に整理して考えることの必要性は感じていた。

    ・予想していた展開と実際のオチとの落差が、笑いになる。
    (そこを大きくする努力をしないと笑えない)

    →落とすために、先に持ち上げておく。

    →動物、子どもなどの存在が、急に理性的なことを言い出す。

    →弱者、被害...続きを読む
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

    祝!電子化。米原さんの作品を電書で読める日が来るなんて考えもしなかった。60年代のプラハ、そしてその後の東欧の波乱を3人の旧友との再会の物語として描くノンフィクション。友達の消息を探しに、内戦下の旧ユーゴスラビアに飛び込んでいく第3話が特に素晴らしい!
  • マイナス50℃の世界
    寒い場所好きのワタクシとしては、著者の睫が凍っている表紙を見ているだけでもたまりません(変態(何

    通訳者であり、作家・米原万里氏の処女作。200年前にシベリアに漂着した日本人の足跡をたどるTBSのドキュメンタリー番組に同行した際の滞在レポート。

    いきいき楽しく読めます。
  • ロシアは今日も荒れ模様
    80年代~90年代にかけての、「そりゃもう、荒れ放題でしょうよ!!(笑」としか言いようがないエピソードがいっぱいです。ニヤニヤ笑いたいときにどうぞ。
  • ロシアは今日も荒れ模様
    ロシア。
    バックパッカーでこの国を訪れたという話はあまり聞かない。

    観光目的として、訪れるにはVIZAが必要で、更に滞在期間全行程のバウチャを提示しないといけないという。
    そんな行為、バックパッカーには到底無理というもの。

    しかし最近とても気になる。
    ので、ロシアとはなんぞやということで、まずは...続きを読む
  • 真夜中の太陽
    ロシア語通訳、作家で、昨年(2006年)5月に亡くなられた、米原万里さんのエッセイ集。世紀の代わろうとする時期に、これまでを振り返り、今われわれのいる日本社会を再点検します。

    いつもの切れ味鋭い視点にスパイスの利いた小咄を絡ませながら、現代の社会や政治などを、片っ端から俎上に乗せていきます。米原さ...続きを読む
  • 心臓に毛が生えている理由
    エッセイ。
    単に見識が広いというだけではない内容の豊かさ、知識の泉から流れるものがわたしを満たしてくれる。
    そして解説が良かった。解説で思い出し泣きするなんて。
    「オリガ・モリソヴナの反語法」「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」再読したいけど、心の準備ができないままだ。