米原万里のレビュー一覧

  • 必笑小咄のテクニック

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    納得の連続。
    でも、ひとりで読んでると、
    無性に寂しくなってくる。

    笑いは、
    ひとりよりも大勢の方がいい。
    大勢をつくるための
    テクニックかもしれない。

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    2013年11月10日
  • ガセネッタ&シモネッタ

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    誰かに話したくなる小ネタの宝庫。
    文中紹介されている本が、辞書すら読んで見たくなるほど面白そうに語られているのが恐ろしい。

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    2013年11月07日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    タイトルからして真面目な本かと思いましたがそんなことはなかった。

    確かにインターナショナルで新たな物の見方は与えてくれるかもしれないが、「正義と常識に冷や水を浴びせる」と豪語するほどのものではない。

    米原さんお得意の下ネタが割と幅を利かせているので、苦手な人はご注意。

    著者の体験というよりも、見聞きした異文化エピソードをふんだんに盛り込んだ本、という感じ。
    なので面白いといえば面白いのだが、通訳業に追い詰められた鬼気迫る感じはなく、客観的なこともあって、少し冗談の切れ味が鈍いような気がする。

    もちろん有益で真面目な内容もあるが、純粋に異言語間交流を解説した本としては「不実な美女か貞淑な醜女か」のほうが上だと感じる。
    なので、未読な人は先にそちらをオススメする。ただしこちらは内容が抽象的なのでとっつきにくい人もあるかもしれない。

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    2013年09月03日
  • マイナス50℃の世界

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    ロシア語同時通訳者にして作家であった故米原万里女史のデビュー作です。吐いた息はそのまま凍って顔中に張り付き、釣った魚はその場で凍りつき、おまけにトイレには屋根がない!?まさに『氷の世界』でした。

    本書はロシア語同時通訳にして作家であった故米原万里女史の処女作であったのだそうです。この本が記されたときは旧ソ連体制であろうと推察されるシベリアを横断するヤクート自治共和国(現在はサハ共和国)を取材した旅行記でございます。冬の一番寒い時期にはなんと、マイナス50℃にもなるというまさに『氷の世界』でページをめくりながら全身から汗が引いてくるようでございました。

    この取材に動向したのは山本皓一と椎名誠の両氏で、彼等の写真と解説も読み応えがあるものでございました。僕には想像すら出来ない世界ですが、本書にいわく、マイナス50℃の世界からマイナス21℃の世界に来ると、『暖かい』と感じるそうです。読みながら『どっちもどっちだろう!』と叫んでしまいそうになりましたが…。

    米原女史の透徹した鋭い観察眼はこの段階からすでに現れていて、つり上げた魚が10秒ほどで『冷凍魚』になってしまったり、立っている家がいびつに傾いている様子を見て、ツンドラの大地が固まったり溶けたりを繰り返すことによるものだということを記してあり、なるほどなぁ、と感じ入ってしまいました。さらに、お世話になった家での食事が魚、生肉。に加え、てんこ盛りのバターに砂糖にミルクという、やはり極寒の大地を生きるにはこういう『高カロリー』の食事でなくてはならないんだなと、つくづく感じ入ってしまいました。

    しかし、それに飽きた米原女史は日本から持ってきた食材を用いて現地の料理をアレンジし、『日本食もどき』をこしらえてしまうのです。そのときの写真が掲載されているのですが、スカートにヒールでしゃがみこんで料理する姿は本当に『切実』なものがあります。本書は比較的薄いので読もうと思えば小1時間程度で読み終えることは可能かと思いますが、行った事もない(あるいは、行くにはかなりの勇気がいるような)国に思いを馳せるには、本当にすばらしいルポルタージュであることは間違いないかと思われます。

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    2013年08月30日
  • 発明マニア

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    ネタバレ

    ロシア通訳の米原万里さん著。
    実際に米原さんが何か発明するわけではないですが、世相にひとくさりした後(本書が描かれた時節柄、ブッシュ元大統領や、小泉元首相に対するものが多いですが)、それを解決するアイデア・発明を全部で119紹介。実現性よりはむしろ(ブラック)ユーモアととったほうがよいものばかりではありますが。

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    2013年08月11日
  • ガセネッタ&シモネッタ

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    日露通訳の米原万里さんのエッセイ。通訳業、そして言葉に対する深い思い入れが随所に出ていて、改めて尊敬しました。早逝が惜しまれます。ところで、この本を登録しようと「シモネッタ」で検索したら、米原さんが師匠と呼ぶ田丸公美子さんの著書が沢山見つかりました。今度読んでみようかな。

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    2013年06月29日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    米原万理という人は、不思議な人である。
    実にあっけらかんとしているが、
    その中に手品師のような仕掛けを作ってある。
    チェコスロバキアのプラハで、ソビエト語を学んで、成長した。
    1950年生まれというから、ちょうど同じ時代の女性である。
    なくなられたのは、実に残念である。

    ちょっと、シモネタが多いが、
    翻訳の際には、そのようなシモネタが、
    知らず知らずに出てくるのだろう。

    通訳という仕事をやることによって、
    文化の違いをうまくすくい上げる。

    悪魔と魔女の辞典から

    愛ー相手から無料で利益を引き出すのに、
    相手が対価以上のものをこちらから獲得したと錯覚し、
    得したと思わせるための呪文の一種。
    ただし、呪文を唱える当人の方が錯覚し、
    自分の方が損していると思いこむ場合も多い。
    「無償の愛」などとわざわざ定語を
    つけたりすることがあるように、
    本来は有償なものと考えられている。

    希望ー絶望を味わうための必需品

    思いやりー弱者に対しては示さず、
    強者に対して示す恭順の印。

    謙遜ー自慢したいことを
    他人にいわせるための1種の方法

    希少価値というなの価値
    供給過剰で、いつでも手に入るものの価値を
    人間はなかなか認めたがらない。

    異文化の人の中に分け入り、
    潜在的需要や潜在的供給力を発見する精神の自由で逞しい、
    それでいて敏感なあり方にはほとほと感心する。

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    2013年06月26日
  • ロシアは今日も荒れ模様

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    ロシア語通訳者による通訳者ならではのロシア人観察録。普段あまりよく知ることのないロシア人の気質を「なぜロシア人はあんなにウォトカを飲むのか」などを通して面白可笑しく紹介している。この本を読んで更にロシア人について知りたくなった。ロシア人の友達でも出来ないものか(笑)

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    2013年06月16日
  • 心臓に毛が生えている理由

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    ネタバレ

    ◎印象的な言葉
    「隣人は引っ越すけど、隣国は引っ越さない。お互い隣国は選べない」P36
    それでも、この時のナショナリズム体験は、わたしに、教えてくれた。異国、異文化、異邦人に接したとき、人は自己を自己たらしめ、他者と隔てている全てのものを確認しようと躍起になる。そして自分に連なる祖先、文化を育んだ自然条件その他諸々のものに突然親近感を抱いてしまう。これは食欲や性欲に並ぶような、一種の自己保全本能、自己肯定本能のようなものではないだろうか。~中略~でもコスモポリタリズムや普遍主義の名のもとに、それがあたかも存在しないかのような言動は、良くて偽善、悪くて欺瞞。抑制されたナショナリズムが暴走する恐怖を20世紀は、イヤというほど経験したではないか。P57
    文学が旧いというか普遍的な真実を常に新しい方法で伝えようとするものとすれば、新聞は新しい真実を旧い方法で伝えようとしている。ともいえる。P142
    愛する女に花を贈る習慣は、愛のみが生を少しばかり豊かにし生の完遂の先に新たな生の可能性を添えてくれることを思い出すためなのかもしれないP154
    ある日別な本でロシアは異教徒のトルコ系民族を支配するのに、自分たちと同じキリスト教正教会のアルメニア人に任せていたという記述に巡り合った。そうか、直に支配を履行する彼らは本来ロシアが買うべき恨みを全部引き受けさせられていたのか。長年の理不尽の謎が解けたこの時以来、今世界中で勃発する民族紛争や、地域紛争で直接憎悪し、殺しあう人々を今現在の論理のみで裁いてはならないと思うようになった。その背後に、おそらくもっと大きな理由と、そのまた理由が幾重にも潜んでいるに違いないのだから。P160

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    2013年04月30日
  • 終生ヒトのオスは飼わず

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    著者のイヌ、ネコに注ぐ愛情の深さは、ハンパじゃない。頭の下がる思いだ。ちゃんと彼らの視点からも考えて行動しているから。ただ可愛いというだけじゃない。一緒に生活している仲間としての『目』だ。どのコのキャラもしっかり立っている。著者の芯がブレていない。

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    2013年04月21日
  • 心臓に毛が生えている理由

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    『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』に衝撃を受けてすぐに購入した本。
    『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で書かれていた、かつての友人達との再会が、テレビ企画によるものだということをこの本で知った。
    どうにかしてその放送分を見ることはできないのか、気になる。

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    2013年11月07日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    ネタバレ

    ロシア通訳の米原真理氏の下着に関するエッセイ。やはり米原氏は「世相を斬る」ものより、ソ連・ロシアを中心としたエッセイものが面白い。

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    2013年03月03日
  • 発明マニア

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    米原さんの考える便利でくだらない発明品の数々。
    その風刺の効いた文体と、添えられたイラストが良い味を出している。

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    2012年12月17日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    どんな物事でも、一度興味を持ったらとことんまで追求せずにはいられない、そんな著者の性格が才能に結びついたのだろう。

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    2012年11月09日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    「ロシアは今日も荒れ放題」の解説と本書の解説を比較するととてもおもしろい。著者が師匠と呼んでいる正反対の2人の好対照が楽しめる。

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    2012年09月23日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    ここまでパンツ、ふんどし・・・について書けるってすごいなぁ。イエスの下着の話、アダムとイブのいちじくの葉の話、かなり興味深かった!あと、王子様の白タイツの話は笑いました!

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    2012年06月30日
  • マイナス50℃の世界

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    ネタバレ

    <内容>
    ロシア語通訳者として著名な米原万里による、シベリア滞在レポート。200年前にシベリアに漂着した日本人の足跡をたどるTBSのドキュメンタリー番組に同行した際の現地の生活について生き生きと紹介する名エッセイ。

    <感想>
    過酷な印象のあるシベリアの暮らし。自分の周りにも渡航者は少なく、未だ詳しい内容を知らない土地について書かれたレポートは非常に興味をそそるものだった。内容は子供向けではあるが、米原万里さんのユニークな視点を活かしつつもわかりやすく書かれた文章と、椎名誠さんの写真と解説で大人でも充分に楽しめる。

    黒い毛の馬が、走るうちにかいた汗がたちどころに凍り、白馬となるという話や、釣り上げてすぐに凍ってしまう魚の肉をナイフで削ぎながら食べるというエピソードなど、凍土に暮らす人々の執念と知恵を知り、感動すら覚える。そういった、自分たちとかけ離れた生活の中に深く切り込み、独自の観察眼を活かして書かれた文章が面白くないわけがない。
    所変われば常識も変わる、という当然のことを改めて知らさせる思いで、サラッと読めつつも深い余韻を残す、面白い一冊だった。

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    2012年05月28日
  • 必笑小咄のテクニック

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    米原万里さんがご存命なら東京Mxテレビ「5時に夢中!」のレギュラーコメンテーターになって頂きたかった。今の木曜レギュラー岩井志麻子&中瀬ゆかりの回のコピー「エロ&インテリジェンスの波状攻撃があなたを襲う!」という言葉がこれほどハマる本はないと思うので。

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    2012年04月29日
  • マイナス50℃の世界

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    氷が滑るのは、摩擦熱のせい。寒すぎるとたかが摩擦熱では氷は滑らなくなる。
    日本に住んでいる我々の常識を覆す本。
    信じられないような寒さのシベリア生活が純粋に面白い!

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    2012年04月26日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    パンツを洗う(替える)か、おしりを洗うか。どちらが、清潔?お国柄から少女達の清潔の考え方に「あっ」とした。

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    2012年04月07日