米原万里のレビュー一覧
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◎印象的な言葉
「隣人は引っ越すけど、隣国は引っ越さない。お互い隣国は選べない」P36
それでも、この時のナショナリズム体験は、わたしに、教えてくれた。異国、異文化、異邦人に接したとき、人は自己を自己たらしめ、他者と隔てている全てのものを確認しようと躍起になる。そして自分に連なる祖先、文化を育んだ自...続きを読むPosted by ブクログ -
著者のイヌ、ネコに注ぐ愛情の深さは、ハンパじゃない。頭の下がる思いだ。ちゃんと彼らの視点からも考えて行動しているから。ただ可愛いというだけじゃない。一緒に生活している仲間としての『目』だ。どのコのキャラもしっかり立っている。著者の芯がブレていない。Posted by ブクログ
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『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』に衝撃を受けてすぐに購入した本。
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で書かれていた、かつての友人達との再会が、テレビ企画によるものだということをこの本で知った。
どうにかしてその放送分を見ることはできないのか、気になる。Posted by ブクログ -
子供の頃過ごした町内に外語大でロシア語を専攻しているお兄ちゃんがいた。すごく優しくですてきな人だったんだけど、あの人もこんな感じでロシア人たちと交流している(た)んだろうかと思うととてもうらやましく思う。Posted by ブクログ
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「ロシアは今日も荒れ放題」の解説と本書の解説を比較するととてもおもしろい。著者が師匠と呼んでいる正反対の2人の好対照が楽しめる。Posted by ブクログ
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米原万里エッセイ。
私の大好きな田丸さんがちょこっと出てくる。
通訳が遭遇した悲喜こもごものエピソード。
田丸さんのエッセイはひたすら笑いがこみ上げる、柔らかなものだけれども、
米原さんはウィットに富んでいてかなり苦味が効いている。
ちょっとくどいなあというロシア語りなどもあり、
あっさり楽し...続きを読むPosted by ブクログ -
私は米原万里さんの訳の本が好きで、本人の本を読んだことがなかったので今回この本を読みましたが、もっと米原さんのことが好きになりました!(笑。
こんな女性になりたいものです。Posted by ブクログ -
ここまでパンツ、ふんどし・・・について書けるってすごいなぁ。イエスの下着の話、アダムとイブのいちじくの葉の話、かなり興味深かった!あと、王子様の白タイツの話は笑いました!Posted by ブクログ
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<内容>
ロシア語通訳者として著名な米原万里による、シベリア滞在レポート。200年前にシベリアに漂着した日本人の足跡をたどるTBSのドキュメンタリー番組に同行した際の現地の生活について生き生きと紹介する名エッセイ。
<感想>
過酷な印象のあるシベリアの暮らし。自分の周りにも渡航者は少なく、未だ詳し...続きを読むPosted by ブクログ -
特にゴルバチョフとエリツィン、それを取り巻くロシア人たちがリアルにイメージできる。馴染みのないロシアのことが知れて興味深い。ユーモアに溢れ、読んでいて飽きない。ロシアの話題に触れることが多い。何かの暗示か?Posted by ブクログ
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米原万里さんがご存命なら東京Mxテレビ「5時に夢中!」のレギュラーコメンテーターになって頂きたかった。今の木曜レギュラー岩井志麻子&中瀬ゆかりの回のコピー「エロ&インテリジェンスの波状攻撃があなたを襲う!」という言葉がこれほどハマる本はないと思うので。Posted by ブクログ
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氷が滑るのは、摩擦熱のせい。寒すぎるとたかが摩擦熱では氷は滑らなくなる。
日本に住んでいる我々の常識を覆す本。
信じられないような寒さのシベリア生活が純粋に面白い!Posted by ブクログ -
私たちの常識では1ダースといえば12。ところが、魔女の世界では「13」が1ダースなんだそうです。こういう話を皮切りに私たちが日ごろ思っている事を超えた別な常識があることをこの本では教えてくれます。
故米原万里女史のエッセイです。彼女の綴る異文化論は下ネタも交えつつ、物事の本質を鋭くついてくるので...続きを読むPosted by ブクログ -
前作「ヒトのオスは飼わないの?」の続編と自身の両親や自らの「死亡記事」を収録した「終生ヒトのオスは飼わず」の二部構成になっている本です。僕が彼女を知ったのは彼女の死後でしたので、その辺が悔やまれます。
この本は筆者のエッセイ「ヒトのオスは飼わないの?」の続編と、自身の両親や旧チェコスロヴァキアの...続きを読むPosted by ブクログ -
幻の処女作がもともと子ども向きの読みものだったのだと、今回初めて知った。
寒さの常識をくつがえすような体験の連続で、大人が読んでもこどもが読んでもたのしいレポート。若い読者向きのやさしいことばで書いてはいるが、米原さんらしい格調の高さやユーモアがすでにかんじられ、国語などの教科書にのせたいぐらい。Posted by ブクログ