米原万里のレビュー一覧

  • ヒトのオスは飼わないの?

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    これは良いエッセイ。米原さんのエッセイはおもしろいのだけど、難解で読むのに疲れてしまう。今回もそのパターンに陥ってしまうかと思いましたが、テーマがイヌとネコ。難解さはなく、始終、米原さんがどれほどイヌとネコに愛情を注いでいるかがよーく分かりました。エッセイ中では見つからなかったゲンのことは、ノンフィクションならではというか、ハッピーエンドを望んでいた分、悲しい。その後の引っ越しを思うと、米原さんの心中慮ります。私も米原さんのようにたくさんの家族と共にありたい。そういうのもいいな、と思いました。

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    2026年03月23日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    パンツの本である。パンツ、ショーツ、褌、ズボン、それぞれの各国の立ち位置と起源について、本当に様々な資料をもとに書き上げあげられていることに感服。著者の並々ならぬパンツへの想いが伝わってきます。浩一くんのエピソードは予想通りのオチでくすくす笑ってしまいました。そりゃ白いタイツは透けるだろうて。パンツの世界は奥深い。すごいなぁ。

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    2026年03月23日
  • 発明マニア

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    たいへーんに分厚い、米原万里さんの発明アイデア集。正直、読みきるまでが長く、政治的な内容も多く難しかったです。米原さんの作品はあとから「あ、そういえは米原さんの本に書いてあったなぁ」と思い出すことがあるので、本書の内容も時々脳みそにふって降りてきそう。米原さんは考えて、考えて、政治的な物事を他人事にはしないで問題を正面から考えてきた方なのだと改めて思いました。また、タバコ!米原さんには先見の才があったのですね。今の時代を米原さんが見られたらどのように考えられるのか、気になるところです。

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    2026年03月18日
  • マイナス50℃の世界

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    マイナス50℃の世界を米原さんの文章と美しい写真で楽しめました。が、本の厚さの薄いんですよ!文字も大きいんですよ!元々は子ども向けの新聞に書かれたもののようで、米原さんの毒はだいぶん薄味。写真は本当に美しいのですが、マイナス50℃にもなると氷って滑らないんだーとか寒い国あれこれも知ることができましたが。解説のような汚すぎるトイレの話とか、米原さんの毒や下世話な話をもっとくれ!おもしろい本には違いないのですが、米原さんを期待していると、もっとほしくなります。

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    2026年03月18日
  • 必笑小咄のテクニック

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    米原さんのとある政治家への嫌悪はいつもよりは若干の鳴りをひそめており、素直に米原さんを楽しめました。紹介されている小咄はどれも下ネタをまじえた味のあるものばかり。白雪姫は苦笑せざるをえません。ああ、童話が小咄化してこうなるとは、恐ろしい。新書だから読みにくいだろうと思っていましたが、米原さんの作品だから?全然抵抗なかったです。小咄、いいですなぁ。

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    2026年03月18日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    米原さんの本の中でもかなり好きな方かも。新書=読みにくいというイメージがありましたが、そんなことは全然なくて、米原さんの語るお話に惹きこまれました。4つのテーマを丁寧に解説されています。米原さんの男女観の切り込みっぷりは大っぴらに語れないような内容で興味深く(サンプル説とかすごいですねぇ)、国際については日本はその時の強い国になびきすぎとのご指摘。島国だからこそできた、日本のあり方にはほぅっとなりました。通訳者のテーマもおもしろく、良い作品でありました。これはおすすめです。

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    2026年03月18日
  • 偉くない「私」が一番自由

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    佐藤さん選の米原万理さんのエッセイ集。米原さんの本をおそらく10冊は読んでいるので、知っている話は多々ーなのですが、やっぱりおもしろい話は何度読んでもおもしろい。米原さんが学生時代に書いたネクラーソフの論文も掲載。文章量と論文という体裁上、目は滑りつつもネクラーソフという男の軌跡はなかなか興味深かったです。DV父と献身的で賢い母に育てられ、農奴制への不満を抱えて、父をだまして単身都会へ。そして、貧困のどん底。すごい人生でした。一部、読むのが大変でしたが、読めて良かった作品でした。

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    2026年03月17日
  • 終生ヒトのオスは飼わず

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    米原さんの毛深い家族のエッセイを読むと私も仲間に加わりたいと思ってしまいます。個性豊かな家族たちの気持ちに、米原さんは真摯に寄り添って、その想いがあたたくて、優しい。行方不明のゲンを探す中で出会った、人間でいうところの老女まで年を重ねた野良犬のノラ。ひどい言い方ではあるけれど、犬といえども年寄りは拾わないでしょう、と、私なんかは思います。でも、米原さんは家族として迎えるのです。そして、ノラは(悪意のない)脱走を繰り返すほど元気に回復。他にも米原さんの家族への愛を感じるエピソード多々。とってもいい本でした。

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    2026年03月17日
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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    島国だとわからない部分もあります。
    ノンフィクションとは言え、ミステリ要素もある作品である。激動の時期だと色々と変わるものが多いです。


    1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!

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    2026年03月01日
  • 必笑小咄のテクニック

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    日本人離れしたユーモアセンスの持ち主で、ロシア語通訳者にして作家、エッセイストの著者が、様々な小咄を紹介しながら、笑いの法則をしたためた本。
    その中のひとつふたつ。
    「光源氏には、その生涯を通じてたった一人、抗えない女がいたってこと。彼の心と身体を好き放題に弄んで、彼の運命をいかようにも狂わせることのできたおんながいたこと。あれ、気付かなかった?その女の名前、紫式部ってんだけど」
    「結婚したばかりの男が仲間に打ち明ける。『結婚ごときでこんなに世界観が変わるとは思ってもいなかったよ』『どういうこと?』『結婚前は、僕は世の中のあらゆる女性が好きだった』『それで?』『今は、好きな女性が一人少なくなっちまったよ』」
    小咄好きなひとには、一読の価値あり。

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    2025年12月03日
  • 他諺の空似 ことわざ人類学

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    言い方は違えど、意味を同じくする諺が世界に沢山あることを知った。住環境や文化、言語など違うところだらけなのに、人生の教訓的なものが共通しているところはやっぱり同じ人間なのだなあとつくづく感じた。

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    2025年09月27日
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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    面白かった。そして自分がいかに世界で起こっている事を知らないか思い知らされた。
    寒く暗く食べ物が不味く、人々は貧しい。これが漠然と抱いていた東欧のイメージ。それ以上を知りもしないし、知ろうともしなかった。本書では良い面、よくない面織り交ぜながらその時の空気感を伝えてくれる。
    祖国への愛。宗教、民族、国籍が異なるクラスでの学び。社会主義を信じる気持ち。
    学びになった。

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    2025年11月24日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    まだ3冊(「必笑 小噺テクニック」「不実な美女か、貞淑な醜女か」「他諺の空似」)しか読んでいないが、米原万里には人間としてのスケールの大きさを感じる。
    惜しくも56歳という若さで亡くなったが、卵巣がんが見つかった53歳(2003年)から始まった闘病生活中に行われた高校生向けの講演会から二本(「愛の法則」「国際化とグローバリゼーションのあいだ」)と1998年と2002年の計4本の講演が収録されている。
    特に、2002年「通訳と翻訳の違い」は中学校の教科書に掲載すべき名文(読み物)です。
    また、高校生への講演「愛の法則」ではセックスについての考察(男女の性役割)が大胆に展開されますが、おそらく講演に招いた先生たちはハラハラ・ドキドキの連続だったでしょうね。
    さらに、「国際化とグローバリゼーションのあいだ」では現在直面している日本における共生社会の問題点を既に鋭く指摘しています。
    曰く、《日本以外の国のいうグローバリゼーションは、自分たちの基準を世界に普及させることだが、日本では国際的基準に自分たちが合わせていくことを意味する》
    今ヨーロッパ諸国での移民政策の問題が明らかになりながら、自公政権の野放図な移民受け入れにより、日本各地で住民との間で混乱や軋轢が高まっています。それは、彼らが勝手に日本に来ながら、彼らの生活習慣や文化を日本人に押し付けようとするためです。頼みの野党党首でさえ、それを嫌がる日本人を【外国人差別】だと一方的に批難する状況は看過できません。日本で【日本人ファースト】は当たり前なのに、何故か日本国民の税金で養われる議員たちが外国人の便益ための政治を行うという倒錯がまかり通っています。
    愛国心なき国会議員は日本に必要ありません。今日は投票日。みんな、選挙に行こう!

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    2025年07月20日
  • 旅行者の朝食

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    食にまつわるエッセイ集。3ページほどの短いものもあり、すきま時間で読める。一番印象に残ったのは神戸の食の旅。さまざまな異人館を訪れる目的も、結局「よく食べるため」になっていくのが面白い。あとはやはり不思議な食べ物「トルコ蜜飴」が気になる。

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    2025年05月03日
  • 旅行者の朝食

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    日本人心をくすぐる食べ物のあれこれ。
    読んでいるとおむすびが食べたくなる。
    そんな中、ものすごく食べてみたくなったのが「ハルヴァ」!!
    製法的に私が生きてる間に出逢えそうもない夢のようなお菓子…!!食べてみたい!!!

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    2025年04月16日
  • オリガ・モリソヴナの反語法

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    書評で薦めがあり。
    通訳者ならではの視点。痛快な人物。
    だからこそ、暗く過酷な時代をより鮮明に映し出す。

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    2025年04月05日
  • 旅行者の朝食

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    ロシアや東欧にかけて、また日本食について子供の時の思い出をふりかえり、ときには歴史書、研究書をひっくり返しながらただひたすらに食べ物の話が続く。
    トルコの蜜飴には興味がそそられるし、この食べ物にはこんな歴史や逸話があるの!?と作者の食べ物についての蘊蓄は止まらない。読み終えたときに白米が食べたい、そんな気持ちになってしまうのは自分が日本人だからだろうか。
    ロシアから東欧の文化圏に馴染みがなく想像しにくい食べ物もあったので、これからの人生で出会える期待をこめての星3つ。私も食いしん坊だ。

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    2025年03月10日
  • 真昼の星空

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    一エピソード三ページほどで完結するエッセイ。
    世紀をまたいだ頃に書かれたもの。あれからだいぶ経ったのに古臭さがあまり感じられず読みやすい。

    他の作品も気になって(イデオロギーや下ネタには今作ではあえて触れていないので、どれくらいのクセ強なのか不明だけども)検索してみた。たくさんあるにはあった。けどもう新作を拝むことはない。約二十年前に他界していたから。
    杉浦日向子を知ったときも、同じように残念でがっかりし切ない思いをしたな。そういえば。

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    2025年01月07日
  • 打ちのめされるようなすごい本

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    米原万里さんの書評集。

    「インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。」で、時間は有限だから良質な情報だけをインプットしよう。とあって、この本が紹介されていた。

    読みながら気になる本を片っ端から買っていっているけれど、今のところ打ちのめされるほどではない。もしかしたら、良質でも私とは合わないのかもしれない…

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    2025年01月03日
  • オリガ・モリソヴナの反語法

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    敷居が高いかと思いきや… 割と厚めで、タイトルからも何となく難しそう…と思ったけれど、読み始めたら「どうなるの?」と気になって一気読みしてしまう。エンターテイメント性もありつつ重厚感のある人間ドラマで、読んで後悔しない一冊だと思う。

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    2026年01月12日