米原万里のレビュー一覧

  • 心臓に毛が生えている理由
    解説でも触れられていたが…
    地続きに近隣国がある国の人たちの、国や民族に対する考え方は、純日本人には一生分からないんだろうな。と思ってる。
  • ガセネッタ&シモネッタ
    何回も寝落ちしながら聞いてた本。米原さんの本、好きな割に寝落ち頻度高め。多分内容が固いからだと思うんだけど、聞いてるとなんとなく眠くなるんだよね‥面白かったんだけど、笑えるような話かと思って期待してた割にあまり笑えるところはなかった笑。
  • 打ちのめされるようなすごい本
    米原万里の文章を読んでいるとロシア語の前に日本語が巧いことに唸ってしまう。こんなに日本語の文章が巧くて、膨大な読書もできて、ロシア語の達人でもあるという才能の豊かさに嫉妬しまうのだ。
    しかし、そんな才女も完全無欠ではない。共産主義に傾倒しているせいなのか、その思想に若干の歪みがある。理論的な解析は極...続きを読む
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

    米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

    母から借りた本

    小説だと思って読んでいて途中でん?もしや?と調べてみたらノンフィクションだった

    日本共産党の代表だった父に連れられてプラハのソビエト学校で過ごした日々が語られている
    ギリシャやユーゴスラビアなど様々な国の子女が通う学校で多感な...続きを読む
  • 旅行者の朝食
    健啖家で食に対する関心の強い人の食エッセイは、「いいな、私も食べたい!」という気分になれてとても楽しいです。
    ハルヴァは本当に、すごく食べてみたくなりました。

    食べたくなるような食の話だけではなく、ウォトカをめぐる謎、ジャガイモの普及までの歴史、物語の中の食の考察など、深い知識や調査のもとに書かれ...続きを読む
  • ロシアは今日も荒れ模様
    とても興味深いし、普段知ることのないロシア人。
    思っていたのと随分ちがったがなにぶん読むのは苦戦した。
  • ガセネッタ&シモネッタ
    米原万里のエッセイ集。その中でも、特に彼女の職業であった、「同時通訳」に関するもの(とても真面目なものから、ユーモアたっぷりのものまで)をテーマにしている。
    本書は、書下ろしではなく、米原万里が色々な雑誌に書いたものを集め、再編集したもの。本書の単行本の発行は2000年12月であるが、雑誌に書かれた...続きを読む
  • 必笑小咄のテクニック
    最後に出てくる、田丸久美子さんとの対談ネタが傑作。

    P150
    コンサルタントとは、あなたの時計を見て、あなたに時間を教えてくれる人たちのことである。
    プログラマーとは、あなたが知りもしない問題を、あなたが理解できない方法で解決する人たちのことである。
  • ガセネッタ&シモネッタ
     ロシア語同時通訳者である米原万里さんが、日露文化に触れる中でピックアップされた日常のクスッとなる小噺を集めたエッセイ集です。
    ただし、タイトルにガセネッタ、シモネッタとありますがガセネタもシモネタもあまり出てはきません。

    ◯女人禁制の聖域にも
    米原さんの知人である田丸公美子さんが通訳者として掘削...続きを読む
  • 米原万里の「愛の法則」
    米原万里の4つの講演での講演録。高校生向けの講演が2つと、愛知県主催の講演、神奈川新聞社主催の講演。後者2つが米原さんが職業としていた通訳に関してのもの。後者2つの講演の方が前者2つの高校生向けの講演よりもずっと面白い。それは、同時通訳という、普通の人間があまり知ることのない世界の職業的専門性につい...続きを読む
  • 心臓に毛が生えている理由
    嘘つきアーニャに衝撃を受け、米原さんの著作を読み進めています。ご存命のうちにこの人の本に出会いたかった。歯にもの着せぬ軽快な文体と鋭い視点、憧れます。

    ただ、この本は新聞や雑誌に載せた記事のまとめということで、繰り返しや使い回しのエピソードが多く途中で飽きそうになりました。

    元がコラムですので、...続きを読む
  • マイナス50℃の世界
    ものの10分で読み終わる、非常に薄い文庫本。
    まだ知らない米原さんの本だったので、ハテナと思って購入。
    かなり昔、椎名誠とテレビスタッフとともに、シベリア滞在したときの記録を子供用の新聞に載せたものを本にしたらしい。
    内容は面白いけど、大人としてはやはりもっと細かく書いて欲しいので、消化不良の感。
    ...続きを読む
  • 米原万里の「愛の法則」
    同時通訳、作家、エッセイストとして活躍していたが、がんで惜しくも死去した米原万里氏の唯一の講演録集。
    転移がんの苦痛に耐えながらの公演は、サービス精神に溢れている。
    第1章「愛の法則」と題された高校生相手の講演では、もてる男と全然もてない男をフランス革命やロシア革命になぞらえて「フル」ジョアジーと「...続きを読む
  • ガセネッタ&シモネッタ
    著者の様に通訳を生業としている者では無いが、職務上外国語を使用する事多く、著者と同じ思いや経験を共有しながら読んだ。

    ロストロポービッチの弁として、「音楽においては美しい音も汚い音もない。大切なのは伝えたいメッセージを最も的確に伝えられる音だそのメッセージにふさわしい音、それがいい音だ」とある。ま...続きを読む
  • ガセネッタ&シモネッタ
    言葉やそれを使う人間に対しての愛があり、人柄を表しているように思った。
    同時通訳という仕事の裏側はよく知らなかったが、必要とされる知識量と瞬発力を考えると恐ろしい。文化ごと通訳しているような奥深さがあって、ただ言語をそのまま訳すだけでは肝心なことが伝わらない可能性もあるのだと知った。
    ‪15年以上前...続きを読む
  • ロシアは今日も荒れ模様
    ペレストロイカを経験した多方面の人達の逸話が面白かった。皆意外と冷静に状況を把握している。

    ゴルバチョフとエリツィンの人物描写もさすがに近くで観ている人だけに人間味あるれた実像が垣間見れた。
  • 旅行者の朝食
    名通訳が綴る、東海林さだおも一目置く、食べ物に関するグルメ・エッセイ集。
    専門のロシアはもとより、日本の昔話にまつわる珍談奇談。
    読んだ後はどれもが、誰かに話したくなる蘊蓄ばかり。
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―
    ロシア語の通訳を勤めてきた著者が、これまでに体験したさまざまなエピソードを織り交ぜながら、文化の違いが生み出す悲劇と喜劇について考えたことを綴ったエッセイ集です。

    ところどころに下ネタもさしはさまれており、けっして身構えて読むような本ではありませんが、文化の相対性について考えるきっかけになるような...続きを読む
  • 旅行者の朝食
    美味しそうなものがたくさん出てきた。国内旅行の場合はグルメに走ることも多いが、海外の場合、特にひとり旅の時は食事は後回しになってしまう。海外で美味しいものを食べるには出張がいちばん。
  • ロシアは今日も荒れ模様
    ゴルバチョフやエリツィンが可愛く思えてくる、エピソード満載。ロシア人の気質がありのままに書かれている素敵な本。読み進めるにつれ、笑わずにはいられない。でもロシアのダメダメさが露呈するので、あんまり住みたくはなくなったかなー