米原万里のレビュー一覧

  • 終生ヒトのオスは飼わず

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    ネタバレ

    米原さんの毛深い家族のエッセイを読むと私も仲間に加わりたいと思ってしまいます。個性豊かな家族たちの気持ちに、米原さんは真摯に寄り添って、その想いがあたたくて、優しい。行方不明のゲンを探す中で出会った、人間でいうところの老女まで年を重ねた野良犬のノラ。ひどい言い方ではあるけれど、犬といえども年寄りは拾わないでしょう、と、私なんかは思います。でも、米原さんは家族として迎えるのです。そして、ノラは(悪意のない)脱走を繰り返すほど元気に回復。他にも米原さんの家族への愛を感じるエピソード多々。とってもいい本でした。

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    2026年03月17日
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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    島国だとわからない部分もあります。
    ノンフィクションとは言え、ミステリ要素もある作品である。激動の時期だと色々と変わるものが多いです。


    1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!

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    2026年03月01日
  • 必笑小咄のテクニック

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    日本人離れしたユーモアセンスの持ち主で、ロシア語通訳者にして作家、エッセイストの著者が、様々な小咄を紹介しながら、笑いの法則をしたためた本。
    その中のひとつふたつ。
    「光源氏には、その生涯を通じてたった一人、抗えない女がいたってこと。彼の心と身体を好き放題に弄んで、彼の運命をいかようにも狂わせることのできたおんながいたこと。あれ、気付かなかった?その女の名前、紫式部ってんだけど」
    「結婚したばかりの男が仲間に打ち明ける。『結婚ごときでこんなに世界観が変わるとは思ってもいなかったよ』『どういうこと?』『結婚前は、僕は世の中のあらゆる女性が好きだった』『それで?』『今は、好きな女性が一人少なくなっ

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    2025年12月03日
  • 他諺の空似 ことわざ人類学

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    言い方は違えど、意味を同じくする諺が世界に沢山あることを知った。住環境や文化、言語など違うところだらけなのに、人生の教訓的なものが共通しているところはやっぱり同じ人間なのだなあとつくづく感じた。

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    2025年09月27日
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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    面白かった。そして自分がいかに世界で起こっている事を知らないか思い知らされた。
    寒く暗く食べ物が不味く、人々は貧しい。これが漠然と抱いていた東欧のイメージ。それ以上を知りもしないし、知ろうともしなかった。本書では良い面、よくない面織り交ぜながらその時の空気感を伝えてくれる。
    祖国への愛。宗教、民族、国籍が異なるクラスでの学び。社会主義を信じる気持ち。
    学びになった。

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    2025年11月24日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    ネタバレ

    まだ3冊(「必笑 小噺テクニック」「不実な美女か、貞淑な醜女か」「他諺の空似」)しか読んでいないが、米原万里には人間としてのスケールの大きさを感じる。
    惜しくも56歳という若さで亡くなったが、卵巣がんが見つかった53歳(2003年)から始まった闘病生活中に行われた高校生向けの講演会から二本(「愛の法則」「国際化とグローバリゼーションのあいだ」)と1998年と2002年の計4本の講演が収録されている。
    特に、2002年「通訳と翻訳の違い」は中学校の教科書に掲載すべき名文(読み物)です。
    また、高校生への講演「愛の法則」ではセックスについての考察(男女の性役割)が大胆に展開されますが、おそらく講演

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    2025年07月20日
  • 旅行者の朝食

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    食にまつわるエッセイ集。3ページほどの短いものもあり、すきま時間で読める。一番印象に残ったのは神戸の食の旅。さまざまな異人館を訪れる目的も、結局「よく食べるため」になっていくのが面白い。あとはやはり不思議な食べ物「トルコ蜜飴」が気になる。

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    2025年05月03日
  • 旅行者の朝食

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    日本人心をくすぐる食べ物のあれこれ。
    読んでいるとおむすびが食べたくなる。
    そんな中、ものすごく食べてみたくなったのが「ハルヴァ」!!
    製法的に私が生きてる間に出逢えそうもない夢のようなお菓子…!!食べてみたい!!!

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    2025年04月16日
  • オリガ・モリソヴナの反語法

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    書評で薦めがあり。
    通訳者ならではの視点。痛快な人物。
    だからこそ、暗く過酷な時代をより鮮明に映し出す。

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    2025年04月05日
  • 旅行者の朝食

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    ロシアや東欧にかけて、また日本食について子供の時の思い出をふりかえり、ときには歴史書、研究書をひっくり返しながらただひたすらに食べ物の話が続く。
    トルコの蜜飴には興味がそそられるし、この食べ物にはこんな歴史や逸話があるの!?と作者の食べ物についての蘊蓄は止まらない。読み終えたときに白米が食べたい、そんな気持ちになってしまうのは自分が日本人だからだろうか。
    ロシアから東欧の文化圏に馴染みがなく想像しにくい食べ物もあったので、これからの人生で出会える期待をこめての星3つ。私も食いしん坊だ。

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    2025年03月10日
  • 真昼の星空

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    一エピソード三ページほどで完結するエッセイ。
    世紀をまたいだ頃に書かれたもの。あれからだいぶ経ったのに古臭さがあまり感じられず読みやすい。

    他の作品も気になって(イデオロギーや下ネタには今作ではあえて触れていないので、どれくらいのクセ強なのか不明だけども)検索してみた。たくさんあるにはあった。けどもう新作を拝むことはない。約二十年前に他界していたから。
    杉浦日向子を知ったときも、同じように残念でがっかりし切ない思いをしたな。そういえば。

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    2025年01月07日
  • 打ちのめされるようなすごい本

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    米原万里さんの書評集。

    「インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。」で、時間は有限だから良質な情報だけをインプットしよう。とあって、この本が紹介されていた。

    読みながら気になる本を片っ端から買っていっているけれど、今のところ打ちのめされるほどではない。もしかしたら、良質でも私とは合わないのかもしれない…

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    2025年01月03日
  • オリガ・モリソヴナの反語法

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    敷居が高いかと思いきや… 割と厚めで、タイトルからも何となく難しそう…と思ったけれど、読み始めたら「どうなるの?」と気になって一気読みしてしまう。エンターテイメント性もありつつ重厚感のある人間ドラマで、読んで後悔しない一冊だと思う。

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    2026年01月12日
  • ロシアは今日も荒れ模様

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    1990年代のソ連、ロシアの社会について。
    少々難しかったけど、ゴルバチョフさんやエリツィンさんの人となりが詳しい。通訳さんならではの細かいニュアンスなどが面白かった。

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    2024年09月05日
  • 偉くない「私」が一番自由

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    内容は全く知らないが、勧められて読む本がたまにある。そんな本の一冊だが、佐藤優氏による米原万里氏の追悼本だったとは。

    「ロシアは今日も荒れ模様」は昔何度か読んだ本。ロシアにはあまり興味はなかったが、良い文章だった事を覚えている。

    佐藤優氏、嫌いでもないけど、書く本は良いものだと思うけど、それ以外の印象がどうも良くい印象。

    佐藤優氏がチョイチョイ出てくるところが、必要か?と思ったり、私はあまり対談とか興味無いんだよなと思いながらペラペラ頁をめくる。

    ロシアで体調を悪くした日本人に、梅干しのおにぎりを食べさせたら元気になった話等を読み、そうだよなこの方は骨があるよなと文章を読みながら思い出

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    2024年07月30日
  • ヒトのオスは飼わないの?

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    嘘つきアーニャがよかったので読んでみました。
    なんと行き当たりばったりな人生よ(^^;)
    すでに亡くなってることを知って、このままの勢いで人生を駆け抜けたんだろうなぁと感心しました。

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    2024年04月24日
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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    少女期を在プラハ・ソビエト学校で過ごした著者が、大人になってクラスメイトに会いにいく話。

    ソビエト学校にはたくさんの国から来た人達がいて、それぞれ国民としての意識を持ち、出身国に誇りを持っている。
    日本人として日本にいると意識することなんてなかなかないよなあと思います。
    すごく興味深かった!
    こんな世界もあるんだ...と実感させられました。世界は広い!

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    2024年04月15日
  • 不実な美女か貞淑な醜女か

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    ロシア語通訳の泰斗である著者が同時通訳の世界を面白エピソードで教えてくれる良書。
    タイトル名は、「貞淑=原文に忠実」、「美女=訳文として整っているか」という比喩、つまりある言語から別の言語への完璧な通訳は可能なのかというテーマが本書の肝となっている。
    通訳にとって必要な資質とは、「2つの言語にまたがる幅広い正確な知識や両語の柔軟な駆使能力もさることながら、話し手の最も言いたいことをつかみ、それをどんな手段を講じても聞き手に通じさせようとする情熱ではないだろうか」(P304)。
    面白話も満載。例えば、
    英語のできない商社の社長が、日本語で挨拶したのを逐次通訳者が英語に訳していくが、サービスのつも

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    2024年03月09日
  • 不実な美女か貞淑な醜女か

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    【感想】
    Youtubeで、英語音声の日本語字幕もしくは日本語音声の英語字幕を見たことはあるだろうか。発言を翻訳したものが文字として表示されているわけだが、両者を比べてみると、発言に比べて字幕の量が驚くほど少ない。なかには発言の半分も字幕化されていないケースがある。これは話者が口にしている「冗語」をばっさりカットしているからである。
    また、テレビの同時通訳で時おり、語数は非常に多いけれども、何を言っているのかサッパリ分からない通訳者がいないだろうか。筆者はそれを「情報の核をつかみ、余分な情報を切り捨てる勇気と労力を惜しんだ結果である」と断じ、筆者の知人は「お役所の庶務課係長の訳ですな」、つまり

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    2024年02月16日
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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    著者の学生時代の、異国の友人たちを紹介したお話。
    大人になってから会いに行くまでがか書かれているので
    当時の状況と、その後の対比にギャップがあって
    当時の純粋さが、大人になると悲しいくらいなくなっていることに
    じんわり寂しさを感じた。
    いい本です。

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    2024年02月16日