米原万里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
私たちの常識では1ダースといえば12。
ところが、魔女の世界では「13」が1ダースなんだそうな。
そう、この広い世界には、あなたの常識を超えた別の常識がまだまだあるんです。
異文化間の橋渡し役、通訳をなりわいとする米原女史が、そんな超・常識の世界への水先案内をつとめるのがこの本です。
大笑いしつつ読むうちに、言葉や文化というものの不思議さ、奥深さがよーくわかりますよ。
[ 目次 ]
[ POP ]
人間界では12、でも魔女界では13が1ダース。
常識だと思っていることも、時代や言語や文化が違えば、「経験則絶対化病」にしか過ぎないこともある。
博覧強記の著者に、思 -
Posted by ブクログ
同時通訳で困るのは笑いを訳すること。特にダジャレは同時通訳泣かせ。その一方、下ネタについてはそのまま訳せば、笑いが取れることは万国共通らしい。しかし、どこまで正確に訳すかが、迷うところ。そんな憎むべきダジャレと下ネタを愛する同時通訳者、米原万里の語学エッセイ。
著者の通訳者としての師匠「シモネッタ」が登場する軽妙なエッセイから始まるが、しだいに内容は語学教育や日本語論へと移る。バラバラに発表されたエッセイを無理矢理収集しているので、本としての統一感がなくて、読むのに苦労する。個々のエッセイは笑うところも、考えさせられるところもあり、楽しめるだけにもったいない編集だ。 -
Posted by ブクログ
彼女の頭のなかの地図を頼りに、後部座席に乗ってドライブしているような気になる。
米原万里は色んなところへ連れて行ってくれるから、退屈しない。
経験から物を言っているから、薄っぺらくない。
とても面白く、あっという間に読んでしまった。
第一章は男女の愛について語っているが、だんだんと、語学や同時通訳の話になっていく。
やはり母国語をしっかり持っていることが大事なこと。
英語だけに固執せずに、第3カ国語を身につけること。
同時通訳になるには、小説を楽しめるくらいの語学力。
文学小説を楽しめるぐらいの語学力があれば通訳できる。
外国語と日本語とこの両方で小説が楽しめるようになれたら通訳になるのは簡単 -
Posted by ブクログ
タイトルからして真面目な本かと思いましたがそんなことはなかった。
確かにインターナショナルで新たな物の見方は与えてくれるかもしれないが、「正義と常識に冷や水を浴びせる」と豪語するほどのものではない。
米原さんお得意の下ネタが割と幅を利かせているので、苦手な人はご注意。
著者の体験というよりも、見聞きした異文化エピソードをふんだんに盛り込んだ本、という感じ。
なので面白いといえば面白いのだが、通訳業に追い詰められた鬼気迫る感じはなく、客観的なこともあって、少し冗談の切れ味が鈍いような気がする。
もちろん有益で真面目な内容もあるが、純粋に異言語間交流を解説した本としては「不実な美女か貞淑な -
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ロシア語同時通訳者にして作家であった故米原万里女史のデビュー作です。吐いた息はそのまま凍って顔中に張り付き、釣った魚はその場で凍りつき、おまけにトイレには屋根がない!?まさに『氷の世界』でした。
本書はロシア語同時通訳にして作家であった故米原万里女史の処女作であったのだそうです。この本が記されたときは旧ソ連体制であろうと推察されるシベリアを横断するヤクート自治共和国(現在はサハ共和国)を取材した旅行記でございます。冬の一番寒い時期にはなんと、マイナス50℃にもなるというまさに『氷の世界』でページをめくりながら全身から汗が引いてくるようでございました。
この取材に動向したのは山本皓一と椎名誠 -
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米原万理という人は、不思議な人である。
実にあっけらかんとしているが、
その中に手品師のような仕掛けを作ってある。
チェコスロバキアのプラハで、ソビエト語を学んで、成長した。
1950年生まれというから、ちょうど同じ時代の女性である。
なくなられたのは、実に残念である。
ちょっと、シモネタが多いが、
翻訳の際には、そのようなシモネタが、
知らず知らずに出てくるのだろう。
通訳という仕事をやることによって、
文化の違いをうまくすくい上げる。
悪魔と魔女の辞典から
愛ー相手から無料で利益を引き出すのに、
相手が対価以上のものをこちらから獲得したと錯覚し、
得したと思わせるための呪文の一種。