米原万里のレビュー一覧
-
【本の内容】
私たちの常識では1ダースといえば12。
ところが、魔女の世界では「13」が1ダースなんだそうな。
そう、この広い世界には、あなたの常識を超えた別の常識がまだまだあるんです。
異文化間の橋渡し役、通訳をなりわいとする米原女史が、そんな超・常識の世界への水先案内をつとめるのがこの本で...続きを読むPosted by ブクログ -
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の著者の比較的軽めのエッセイ集。「『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を書いた理由」という章もある。
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の中では明に書かれていないが、そもそもの始まりが、NHKの『世界・わが心の旅』のオファーだったという。評判がよかったらしいがNHKオンデ...続きを読むPosted by ブクログ -
丸々一冊、下ネタの本かと思ったら大間違いだった。
構成が、フルコースのお料理メニューになっているというおしゃれな作り。
その内容は、同時通訳という経験から世界と日本文化を見た、ことばと文化に関する真摯な考察。
もちろん面白い。
私にとってはかなり難しい、民族文化論もあった。Posted by ブクログ -
大笑いした。なぜ、(昔の欧米人の?)白いシャツの前が黄色いのか、みたいなことについて、自分の仮説を、数々の証言を重ねながら検証していくという本。米原万理さんが亡くなったのが悲しいなーと思ってこれは保管していましたが、もう楽しんだので捨てることにする。Posted by ブクログ
-
愛犬猫記。鬼の目にも涙というか、米原万里の手にも犬猫というか、犬猫を愛するようになると、人間奴隷化するというか全ての中心が犬猫、それも猫中心になるのだなと感心。
福島で犬猫シェルターの募金集めしている人達の心理状態がなんとなくというか強烈に分かったは。Posted by ブクログ -
違う文化圏の人たちの同じ言葉や事柄に対する,理解の違いについてのエピソードをちりばめたエッセイ。一つ一つが笑えたり,考えさせられたりして,面白かったです。
普段日本で暮らしていると気づかないことも満載で,日本を相対的にみる視点への入り口になれそうな1冊でした。Posted by ブクログ -
ロシアとは、こんなにも人間的で面白いところだったんですね!
文章がとても体質に合う。
前半の、ウォトカに関する面白記事が、アルコール大好きな自分にとっては爆笑の連続、人にも話したほど。
その調子で小話ばかり続くのかと思ったら、かなり政治の話も多かったです。
名前ばかりの知識だった政治家の人となりが生...続きを読むPosted by ブクログ -
同時通訳で困るのは笑いを訳すること。特にダジャレは同時通訳泣かせ。その一方、下ネタについてはそのまま訳せば、笑いが取れることは万国共通らしい。しかし、どこまで正確に訳すかが、迷うところ。そんな憎むべきダジャレと下ネタを愛する同時通訳者、米原万里の語学エッセイ。
著者の通訳者としての師匠「シモネッタ...続きを読むPosted by ブクログ -
ロシア語やロシア人のエピソードを通して垣間見る共産主義というもの、そこに住む人々の考え方や生き方に俄然興味が湧いた。
資本主義にはない、効率を追求しない、という世界の有り様…。Posted by ブクログ -
彼女の頭のなかの地図を頼りに、後部座席に乗ってドライブしているような気になる。
米原万里は色んなところへ連れて行ってくれるから、退屈しない。
経験から物を言っているから、薄っぺらくない。
とても面白く、あっという間に読んでしまった。
第一章は男女の愛について語っているが、だんだんと、語学や同時通訳の...続きを読むPosted by ブクログ -
・日本人が英語一辺倒になって、英語を重要視する最大の理由は、別に英語で蓄えられた文化に対して惹かれているというよりも、その経済力と軍事力に頼って生きていこうとしているからであって、ある意味では非常に打算的で下品なわけです。
・コミュニケーションというものは、不完全なもので、完璧なもlのにするのは永遠...続きを読むPosted by ブクログ -
納得の連続。
でも、ひとりで読んでると、
無性に寂しくなってくる。
笑いは、
ひとりよりも大勢の方がいい。
大勢をつくるための
テクニックかもしれない。Posted by ブクログ -
タイトルからして真面目な本かと思いましたがそんなことはなかった。
確かにインターナショナルで新たな物の見方は与えてくれるかもしれないが、「正義と常識に冷や水を浴びせる」と豪語するほどのものではない。
米原さんお得意の下ネタが割と幅を利かせているので、苦手な人はご注意。
著者の体験というよりも、...続きを読むPosted by ブクログ -
ロシア語同時通訳者にして作家であった故米原万里女史のデビュー作です。吐いた息はそのまま凍って顔中に張り付き、釣った魚はその場で凍りつき、おまけにトイレには屋根がない!?まさに『氷の世界』でした。
本書はロシア語同時通訳にして作家であった故米原万里女史の処女作であったのだそうです。この本が記されたと...続きを読むPosted by ブクログ -
日露通訳の米原万里さんのエッセイ。通訳業、そして言葉に対する深い思い入れが随所に出ていて、改めて尊敬しました。早逝が惜しまれます。ところで、この本を登録しようと「シモネッタ」で検索したら、米原さんが師匠と呼ぶ田丸公美子さんの著書が沢山見つかりました。今度読んでみようかな。Posted by ブクログ
-
米原万理という人は、不思議な人である。
実にあっけらかんとしているが、
その中に手品師のような仕掛けを作ってある。
チェコスロバキアのプラハで、ソビエト語を学んで、成長した。
1950年生まれというから、ちょうど同じ時代の女性である。
なくなられたのは、実に残念である。
ちょっと、シモネタが多いが...続きを読むPosted by ブクログ -
ロシア語通訳者による通訳者ならではのロシア人観察録。普段あまりよく知ることのないロシア人の気質を「なぜロシア人はあんなにウォトカを飲むのか」などを通して面白可笑しく紹介している。この本を読んで更にロシア人について知りたくなった。ロシア人の友達でも出来ないものか(笑)Posted by ブクログ