米原万里のレビュー一覧

  • マイナス50℃の世界

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    表紙の写真が印象的だったので衝動買い。
    米原さんのエッセイ風のものを読むのは2冊目だけれど、平易な言葉遣いでユーモアがあって読みやすい。そして食べ物の話には熱が入る。写真も多く掲載されていてよりイメージが膨らむ。
    4章のタイトル「さいはてのさらにはて」という言葉から想像させられる世界が、幻想的で良い。

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    2012年05月04日
  • 終生ヒトのオスは飼わず

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    毛深い家族たちは、家族だからこそ溺愛もあれば腹の立つことも、気持ちが通じなく感じることもあるんだね。だからこそ、ペットじゃなくて家族なんだね。

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    2012年04月04日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    案の定!おもしろかった。
    朝の通勤電車が楽しみだったもの。
    言語に関わる人なら、楽しめる一冊ですね。

    特に第2章、「国際化」と「グローバリゼーション」のあいだ
    ふむふむ、とうなずけます。


    ***

    コミュニケーションというものが、非常に不確実なものであって、最終的に完全に一致することなどあり得ないという、一種の諦観というか、覚悟をもつべき。

    ***

    どれだけ言葉を尽くしても伝わらない。
    何度それを味わい、苦い思いをしてきたか。(きっと皆同じなんだろうな)
    でも、逆に、言葉を尽くさなくとも、分かり合ってしまう素晴らしさもあったり。
    期待しすぎず、やっていこうか。諦観ね。

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    2012年02月07日
  • 心臓に毛が生えている理由

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    ロシア語同時通訳者だった米原万里さんのエッセイ集。雑誌連載を集めて出版されたものなので、「寄せ集め」感は拭えないが、米原さんの知的さ、好奇心旺盛さを感じられておもしろい。

    米原さんが後に小説の題材にしたという「収容所の女囚たちによる寸劇」は、取材時のエピソードを読むだけでも涙が出た。次はその小説『オリガ・モリソブナの反語法』を読みたい。

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    2012年01月14日
  • 心臓に毛が生えている理由

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    ネタバレ

    最後のエッセイ集。
    コラムが多いからか、まとめて読むのには向かない。
    こんなに、日本人の自覚を持ちながら、国際感覚に優れた人は、もうでてこないのではないか。

    「わたしの中でルーマニアは10パーセント以下,もう完全なイギリス人なの」「国境なんて21世紀にはなくなるのよ」「民族とか言葉なんてくだらない」などという。番組はアーニャの言葉を追認し美化する形で終わっている。国や民族や言葉から自由になる,なんて格好いい生き方なのだろう,という感じで。
     しかし,わたしにはこのアーニャの発言が心に引っかかった。番組を録画したビデオを見たリッツァやヤスミンカの反応は,さらに過激だ。「胸くそ悪くてアーニャの発

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    2011年06月02日
  • 真夜中の太陽

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     米原万里さんによる20世紀末から21世紀はじめに書かれた、日本と世界の状況についてのエッセイ集。ということで、政治についてのものが多い。

     やはり世界を見てきた人からみた目線というのは興味深い。今からもう10年も前に書かれたエッセイでありながら、思わず手を打つお話がたくさん。
     米原さんのエッセイは本当に毒が効いていて、痛快!

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    2011年05月04日
  • ヒトのオスは飼わないの?

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    現在は爬虫類と暮らしているトカゲ派の私も、久しぶりに犬猫と触れ合いたくなりました。
    時には辛いエピソードもありつつ、犬と暮らすこと猫と暮らすこと、命あるものと触れ合う喜びが、全編から立ち上ってくる。
    個人的には、最後に登場する「ノラ」がすごく愛おしい。

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    2010年11月30日
  • 真夜中の太陽

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    米原さんの時事エッセイ集。
    1998年から2001年にかけて、数誌に掲載されたものをまとめたもの。

    とても辛口。
    見せられている部分の裏側、提供者が隠したい部分を突いていてとても小気味がよかった。

    小林よしのりさんの『ゴー宣』を読んでいるのですが、日本の現状については同じような書き方がされていましたのでこのあたりはすんなり理解できました。
    嫌米についても合うみたい(笑)。
    だけど日本史観が決定的に違うので、米原さんのエッセイのほうがより痛く感じました。

    本当に、日本の将来に希望が持てなくなる一冊でした。

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    2010年10月01日
  • 旅行者の朝食

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    ネタバレ

    人並に美味しい食べ物が大好きなので(と言っても、持ち前の貧乏性で美食は牛丼、天玉そば、カツカレーに留まるのだが)、食べ物に関するエッセイも大好きだ。本書にも登場する東海林さだおはもちろん大好きだし、ブリア=サヴァラン「美味礼賛」から某有名グルメマンガまで何でも読む。一方で、惜しまれつつ亡くなった米原万里は大好きなエッセイストの一人。その米原万里の食べ物エッセイなのだから、まぁそれだけでも及第点。

    気に入ったエッセイは、幼い頃に一口だけ食べた幻のお菓子を追い求める「トルコ蜜飴の版図」、ちびくろサンボの謎を解き明した「サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに食べられたのか?」、極寒世界の描写

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    2021年06月26日
  • 発明マニア

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    小さいころから発明好き、工夫好きだった著者が最後に残した119の「せこい発明でこの世の大問題を解決するしかけ」。
    内容はとんでもないものから実現可能そうなものまで様々だが、米原さんのアイデア集大成という感じ。相変わらず面白くてふふっと笑えたり、ちょっと深刻な事態に顔をしかめたりと、読者は忙しいのだけれど、「発明マニア」というタイトルにはうーん・・・納得いかないというか。確かに発明は詰まってるけど、それに惹かれて読む人には足りないかも。他人の笑えるアイデアとかも幅占めてるし。個人的に好きだったのは「持ち込み原稿の断り方」「天国行きの片道切符」「ノンストップ超特急を実現する方法」「『創造的な』判決

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    2010年08月21日
  • 必笑小咄のテクニック

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    タイトルにもある「テクニック」を学ぶのに興味があって読んでみた。でも、テクニック本というよりは、あとがきにもあるんだけど、世界中の数々のジョークを方法論で分類したジョーク集みたいなかんじ。勉強になるというよりは楽しむ本で、これはこれでおもしろいからいい。著者のエッセイとか他のも読んでみたいと思った。

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    2010年08月01日
  • 終生ヒトのオスは飼わず

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    何度か聞いたことがある作者だったのですが初めて読みました。タイトルに惹かれて(笑)。

    私は犬も猫も好きなのですが一人ではこれほどの子の面倒は見られないだろうなあ…とただただ感心致します。そんな作者ですから子供や孫とまで称した子をおいて逝くのはどれほどの心残りだったろうかと思います。ご冥福をお祈りいたします。

    今度はこの方の翻訳について書かれたエッセイを読んでみようかなあと思いました。

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    2010年03月24日
  • 必笑小咄のテクニック

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    【内容】
    短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • 必笑小咄のテクニック

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    小咄…世の人はいったいどういうシチュエーションで小咄を披露しているんだろうかブラックあり 下ネタあり 洋の東西をとわず米原さんが集めた小咄集であり実用書似ているというだけのモノマネがなぜ面白いと感じるのか少しだけわかった気がします

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    2011年09月29日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    共産圏の家庭科の授業で習う最初の裁縫は※※※だそうです。
    すごい…あたしなら絶対落第していただろうな…
    文明人として生活を行う場合絶対に外せないであろう下着にまつわる笑える話を取り揃えております。
    下着には文化が在るんだな〜っとしみじみ思います

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    2009年10月07日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    タイトルがタイトルだけに、
    下ネタ満載のエッセイかと思いきや、
    結構真面目に下着の歴史を語ってる。
    興味深く読めたが、
    帯にあるような「抱腹絶倒&禁断」のエッセイではない。

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    2009年10月04日
  • ヒトのオスは飼わないの?

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    ほんと動物好きなんだなあ・・・。
    え、これってエッセイなんだよね!?とびっくりした
    幽霊奇譚あり。テレパシーあり。
    無理と道理のネーミングセンスが好き。

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    2009年10月07日
  • 必笑小咄のテクニック

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    日常的な小咄の分析にこれくらい情熱をもって考えてみる心の余裕を私も持ちたいと思いました。人生って何なのかね。

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    2009年10月04日
  • 必笑小咄のテクニック

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    エッ勝手リーナ。もっと生きて、活躍して欲しかった。闘病しながらこんな本を書いていたなんて、なんという女。
    生きていて欲しかった。

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    2009年10月04日