米原万里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレイタリアのことなら、内田洋子さん
ロシアのことなら米原万里さん。
と言っては軽くまとめすぎ?と思うくらいの
膨大な知識と経験から数多くの本を執筆。
2006年5月死去。
元ロシア会議通訳、作家、
1959〜64年少女の頃プラハのソビエト学校に学び、
日本に帰国後はロシア語で受験できるからと
東京外語大ロシア語学科卒
東京大学院ロシア文学修士課程修了
豊富な知識と、持ち前の読書家で
膨大な知識からの通訳はさぞ国にも大きく貢献したに違いない。
そんな米原さんと、長年交流があり
「上からの声」というほど、信頼していた米原さんの著作から
佐藤優が責任編集。
楽しいと軽く読み進めるばかりの内容ではな -
Posted by ブクログ
米原万里没後十年を迎えた、今年2016年、米原さんをしのぶ本や、エッセイの傑作選などが何冊か出版された。
これは、佐藤優氏の編による一冊。
私は、佐藤優氏に関する知識が無かったので、単に「米原万里のエッセイの傑作選」だと思って読み始めた。
読んだ事のある文を見つけて懐かしむのもいいな、読んだ事のないものが収録されていたら嬉しいな、そんな気持ちで。
目次は、コース料理に見立てられ、それにふさわしい、米原さんの文章が紹介される。
この、フルコースメニューに沿ってというのは、最近の流行だ。
しかし、そういうオシャレな流行スタイルをとっているにしては、何か政治思想のにおいがする。
作家の傑作選の -
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Posted by ブクログ
「せこい発明でこの世の大問題を解決するしかけ」
といっているが、そのアイデアには ほっと するものが多い。
ほかのエッセイが 文化の違いをうまくとらえて、
そのギャップに 米原万理節が さえるのだが、
この本は 全く違った 視点で 組み立てている。
興味 というものの 広がりや アンテナの感度がいい。
ブッシュの好戦性に、すがりつく小泉の関係を
ブラックユーモアで 釘を刺す。
よく、そのエッセイが 掲載されたなと思うほどである。
死の直前まで、書かれていることに
米原万理の 情熱を 感じるのである。
同居者である イヌやネコに対する愛情も注ぎ込まれている。
この『せこい発明』が 実用 -
Posted by ブクログ
わたしの尊敬する作家が、著作の中で『この世に面白くない本などない。面白くないと思うなら、それは内容が理解できないだけだ』というようなことを言わせているが、ほんとにそうだと思う。
この本の内容などほとんど知らず、タイトルが面白かったので読んでみた。
ロシア語通訳者のエッセイ。
通訳という仕事について、いろいろと知ることができた。
知らないことを知る、それが本を読むことの醍醐味だと思う。
実に勉強になったし、面白かった。
外国語を習得したいと思うなら、まず母国語を磨けという一言に感銘を受けた。
第一言語以上に第二言語が上達するはずはないのだから、日本語が下手なら外国語はもっと下手ということになる、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前、読んだことがあるかも。あるいは、どこかに寄稿されているのを読んだか、R国関係者からエピソードとして聞かされたか、いくつか聞き覚えのある話があった。
氏は、R国関係者としては非常に身近な存在。以前の上司は大学で同期だか1年先輩だったかで、しょっちゅう「万理ちゃん、万理ちゃん」と話をしていたっけ(懐)。
読んでみて、改めて米原万理さんのパワフルな生き様、大胆、明快な物事の割り切り方が痛快だ。
言葉の表面でなく、その背後の意味を汲んで相手に伝えなくてはならない通訳という職業柄、そうした言葉の”意味”から解放される”駄洒落”が大好きだと言い放つ(同時通訳者に多いとも)。 世のオヤジギャクを発