米原万里のレビュー一覧

  • ガセネッタ&シモネッタ

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    ネタバレ

    言葉やそれを使う人間に対しての愛があり、人柄を表しているように思った。
    同時通訳という仕事の裏側はよく知らなかったが、必要とされる知識量と瞬発力を考えると恐ろしい。文化ごと通訳しているような奥深さがあって、ただ言語をそのまま訳すだけでは肝心なことが伝わらない可能性もあるのだと知った。
    ‪15年以上前の本だが、表現の幅や可能性に関しては時代や種類が変わっても共通して言えることがあるなぁと頷きながら読んだ。‬
    本をもっと読みたいと思わせてくれるエッセイだった。

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    2019年10月27日
  • ロシアは今日も荒れ模様

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    ペレストロイカを経験した多方面の人達の逸話が面白かった。皆意外と冷静に状況を把握している。

    ゴルバチョフとエリツィンの人物描写もさすがに近くで観ている人だけに人間味あるれた実像が垣間見れた。

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    2019年09月29日
  • ロシアは今日も荒れ模様

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    ゴルバチョフやエリツィンが可愛く思えてくる、エピソード満載。ロシア人の気質がありのままに書かれている素敵な本。読み進めるにつれ、笑わずにはいられない。でもロシアのダメダメさが露呈するので、あんまり住みたくはなくなったかなー

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    2019年03月28日
  • 終生ヒトのオスは飼わず

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    ご自身のペット共生の、あるいみ壮絶なエッセイ。
    気持ちはとってもよく分かりました。
    ペットは飼っていないということもありますが、よそのお宅のペットは、あくまで別家族。人も一緒ですよね。そこまでは共感できなかったです。

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    2019年03月03日
  • ヒトのオスは飼わないの?

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    「心臓に毛が生えている理由」と同じ流れで通訳稼業の話だと期待したが、初っ端から書かれている通り、見事飼い犬飼い猫の話で埋まっている本だった。それはそれで面白いし、何しろ神経を使うであろう仕事とその準備は見事に脇に置かれ(でもちゃんと時間通りに約束通りに果たされているのがすごいが)、犬猫まっしぐら。こういう真っ直ぐな女性だったんだろうなあ。最近になって2006年に亡くなったことを知り、残念でならない。

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    2019年01月12日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    ロシア語同時通訳者ということは存じ上げていたが、それ以外はさぱりな米原万里さんだったが、ユーモアあふれた気取りのないさっぱりとしたおばさまがいらっしゃった。通訳者として、文化の異なる人と人をつなぐお仕事。中にはとんでもなく不愉快なこともあれば、政治がらみの言うに言えない経験もされたことが文章からにじみでていて、その中でもお披露目できる面白いことを茶目っ気たっぷりに書かれていて、見果てぬ土地に興味を持った。「期待の地平はなるべく低いほうがよい。」

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    2019年01月03日
  • パンツの面目ふんどしの沽券

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    今年最初の読書メモは、米原万里さんのパンツとふんどしの本。これはこれで、立派な学問している本でした。パンツの歴史、ふんどしの歴史を過去の文献からひもといていく。男だけの文化ではなく、女性の下着についてもまじめにルーツをたどっている。生理用品なども日本が先進的だったということがわかる。引用も多々あり、原書も読んでみたくなる人もいるかもね。

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    2018年10月17日
  • 必笑小咄のテクニック

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    小咄を方法論によって分類して紹介するという試みは新しい。でも成功しているとは思えない。
    本文にもあったけど、ある一つの方法論だけで分類できないんだよね。たいていはAともいえるし、Bともいえる、というものになってしまっている。

    でも本書を嚆矢として、小咄の分類学が進めば面白いな。

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    2018年06月09日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    前半は、著者の経験をもとに「男女とは何か」を解いている。飾った言葉でなく、本心で語っているところが共感した。
    中盤からは、自分を知ることとコミュニケーションの大切さを説明している。
     自分も仕事で通訳者と接するこがあるが通訳が理解しないとステークホルダーにも伝わらないと思っている。
     著者は「通訳とは何ぞや…」と説明しているが、自分は伝える側の責任も大きいと感じている。
     時々「伝わらないは通訳のせいだ」と言ってる人もいるようだが、そのような人は伝わるように伝えておらず、自分の責任を放棄しているだけだと自分は思っている。とにかく通訳が理解しないと始まらない。

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    2018年02月16日
  • マイナス50℃の世界

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    暑い時には極寒の地の話に限る。
    世界で最も寒い土地であるシベリアへの取材旅行を記したエッセイ。すごい世界だな。気分だけでも涼しく。

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    2017年07月29日
  • 不実な美女か貞淑な醜女か

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    高校生の頃挫折したのをついに読み切る喜びよ
    中途半端な知識人は…のくだりにはウッとなってしまった。笑

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    2017年07月02日
  • 打ちのめされるようなすごい本

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    プロの読書感想文を読んでいるような本でした。
    著者の読書歴とその書評で、聞いたこともないような本が盛りだくさん!!特に著者がロシア語の通訳者だけあってか、ロシア系の本の多さにはびっくりでした><

    その中でもいくつか読んでみたい本もあって、この本自体はタイトル買いしたんだけど、読んだ甲斐はありました。
    私も著者のようにうまく読書感想文が書けたらいいのになーと最初から最後まで思ったそんな本でした。

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    2017年07月20日
  • 偉くない「私」が一番自由

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    エッセイ集。出色は「金色の目をした銀色の猫」。ロシアで偶然見かけた子猫を日本に持ち帰る話なのだが、チンチラの可愛さ、外国から生き物を迎え入れる際の面倒なドタバタ劇、周囲の手助けの暖かさがビジュアルで「見える」。

    優れたエッセイは、人間の可笑しさ、弱さ、悲しさが、鮮烈な情景と共に立ち上がってくる。そして風景が、登場人物の感情の動きが、一瞬で心に刻まれる。魔法に近いものがある。そういうエッセイのお手本として真っ先に思い浮かぶのが、小林秀雄の「人形」。先のエッセイはこの名作に比肩すると思う。

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    2017年03月07日
  • 他諺の空似 ことわざ人類学

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    古今東西のことわざを紹介しながら、歯に衣着せぬ物言いで世相をばっさり斬って見せた痛快なエッセイ集。各章の冒頭にある艶笑話が言葉の羅列で堅くなりがちな内容をぐっと親しみやすくしてくれる。

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    2016年12月31日
  • ロシアは今日も荒れ模様

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    ロシアのことなんて、普段はほとんど考えたこともないし、興味もまったくないのだが、米原万里にかかると、とてつもなく興味深い国や国民となる。

    特に、ウォトカに関する小咄だとか、逸話なんかが、アイロニーたっぷりで秀逸。

    ただ、今回のエッセイにはソ連からロシアへ至る時の政治的な堅い話もあって、そちらはもともとほとんど知らない世界なので、ちょっと退屈かも。

    いずれにしても、こんなにアイロニーとユーモアがたっぷりのエッセイを書ける彼女が早逝されたことは、つくづく残念でならない。

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    2016年10月13日
  • 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章―

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    ネタバレ

     日本で暮らしているとどうしても物事を日本人の基準で考えてしまう。そして普段はそのことに気づくこともない。しかし著者のこの本を読むと当たり前だと思っていたことが実は世界の非常識かもしれないことが分かる。特に特に先の大戦についての話で、被害者側の視点に立つことがいかに難しいかを考えさせられる。また先進国の傲慢さの指摘など、メディアが口を噤む話題にも鋭く切り込んでいる。
     ソ連などの東側に精通していながら染まらず、相対的に物事を捉える著者の見識は示唆に富んでいる。そして毎回下ネタが上手い(笑)。

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    2016年10月03日
  • 偉くない「私」が一番自由

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    ネタバレ

    イタリアのことなら、内田洋子さん
    ロシアのことなら米原万里さん。
    と言っては軽くまとめすぎ?と思うくらいの
    膨大な知識と経験から数多くの本を執筆。
    2006年5月死去。
    元ロシア会議通訳、作家、
    1959〜64年少女の頃プラハのソビエト学校に学び、
    日本に帰国後はロシア語で受験できるからと
    東京外語大ロシア語学科卒
    東京大学院ロシア文学修士課程修了
    豊富な知識と、持ち前の読書家で
    膨大な知識からの通訳はさぞ国にも大きく貢献したに違いない。

    そんな米原さんと、長年交流があり
    「上からの声」というほど、信頼していた米原さんの著作から
    佐藤優が責任編集。

    楽しいと軽く読み進めるばかりの内容ではないが、
    なかなか見えないロシアの内情がうっすら見えるような
    内容に。
    二人の交流にも、興味津々。

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    2016年09月07日
  • 米原万里の「愛の法則」

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    同時通訳者の頭の中を垣間見ることができる章が面白い。猛スピードの翻訳を持続するとは、要約・イメージ化能力を常時フル回転させること。日常の英語運用において真似できそうなのはここで、要するに何を言いたいかを右脳を使ってイメージ化するのがポイントと思う。

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    2016年08月23日
  • 不実な美女か貞淑な醜女か

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    ロシア語同時通訳者、米原万里さんのエッセイ。
    時に下ネタもまじえながらユーモラスに展開する。

    同時通訳の仕事を現場の視点で書いているため、
    将来通訳になりたい人にとっては参考になるのではないでしょうか?

    諺をどのように訳すか、方言をどのように表現するのか、抜けのない訳/雰囲気重視の訳どちらがいいか・・・などなど。

    通訳の仕事とは縁のない私も納得できる内容だった。

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    2016年08月13日
  • 偉くない「私」が一番自由

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    米原万里没後十年を迎えた、今年2016年、米原さんをしのぶ本や、エッセイの傑作選などが何冊か出版された。
    これは、佐藤優氏の編による一冊。

    私は、佐藤優氏に関する知識が無かったので、単に「米原万里のエッセイの傑作選」だと思って読み始めた。
    読んだ事のある文を見つけて懐かしむのもいいな、読んだ事のないものが収録されていたら嬉しいな、そんな気持ちで。

    目次は、コース料理に見立てられ、それにふさわしい、米原さんの文章が紹介される。
    この、フルコースメニューに沿ってというのは、最近の流行だ。
    しかし、そういうオシャレな流行スタイルをとっているにしては、何か政治思想のにおいがする。

    作家の傑作選の編者は、普通、最初のご挨拶と、締めのご挨拶くらいしか書かないものだと思っていたが、コース料理の合間合間に、「シェフのご挨拶」が顔を見せる。

    つまり、「米原万里」は料理の素材であって、出来上がった料理は、“シェフ”佐藤の作品。
    この本は、そういう本だと私は思った。
    それをどう捉えるかは、読む人次第だ。
    正直に書きます。
    私としては、「別に、あなた(佐藤氏)の事を読みたいわけではない」

    純粋に米原万里を読みたいのであれば、今だっていくらでも手に入る。
    ただ、大学の卒論などはなかなか読めないかもしれないが。

    買ったまま、積ん読状態の米原作品が何冊かある。
    まず、それらをきちんと読まなくては、と反省させられた。

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    2016年07月26日