あらすじ
「昼の星の輝きよ、わたしを通して万人に届くがいい!」。外国人には吉永小百合はブスに見える? 「現実」のもう一つの姿を見据えて綴ったエッセイ集。
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鋭い舌鋒ながらユーモアたっぷり。博識がイヤミでなく楽しい。「真昼の星空」とは子どもの頃の強烈な思い出による。チェコの林間学校で先生が読んでくれた本「昼の星」。
眼に見える現実の裏に控える、まぎれもないもうひとつの現実の意味だ。
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亡くなってしまった米原さん。すごく残念で著書を探し求めて見つけたのがこのエッセイ集。機知と皮肉に飛んでいてとてもおもしろい。あぁ、なるほどこういう違う視点もあったのか、そんな日本人から少し離れた視点をバシバシ披露してくれる。本当に、亡くなられたのが惜しい。
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米原万里の本は笑える!が、今回は前半部分のみかな。後半はちょっと批判が多くて、しかもその批判が自分に当てはまるのでとてつも痛かったのでした。「高齢化と少子化は、一つのコインの裏表のようにセットになっているのではないか。人知を超えた種の存続を至上命題とする人口調整機能が働いているのではないだろうか。今の先進国のような資源大量消費型のしかも長生き人間が増え続けては、地球は食い尽くされて人類のみならず生き物全体の寿命を縮めることになるからだ。」
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一エピソード三ページほどで完結するエッセイ。
世紀をまたいだ頃に書かれたもの。あれからだいぶ経ったのに古臭さがあまり感じられず読みやすい。
他の作品も気になって(イデオロギーや下ネタには今作ではあえて触れていないので、どれくらいのクセ強なのか不明だけども)検索してみた。たくさんあるにはあった。けどもう新作を拝むことはない。約二十年前に他界していたから。
杉浦日向子を知ったときも、同じように残念でがっかりし切ない思いをしたな。そういえば。