竹内薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【キーワード】宇宙論、ブラックホール、物理学、ホーキング
ホーキングの理論について興味があって読んでみましたが、予想に反してホーキングの性格や生い立ちなど物理学以外の情報もたくさん見られ、「ホーキングはこういう人だったのか!」という発見がありました。
レベルは物理好きの高校生が読める程度でしょうか。章を追うごとにだんだん難しくなり、最後の数十ページは大学で物理をやってた自分でも何回か読み返さないと理解できませんでした。
それでも著者は工夫して、難解な理論をなるべく平易に伝えようとしていたのがわかりました。宇宙(特にブラックホール)や物理学に興味がある高校生にぜひ読んでほしい本です。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
宇宙に始まりはあったのか?
宇宙に終わりはくるのか?
ブラックホールに落ちた物質は、消滅してしまうのか?
そして、鍵を握る虚時間とは?
全ての物理量が無限大に発散する理論物理学の最大の問題、特異点に挑む車いすのニュートン。
[ 目次 ]
冒頭ショートショート 異星交遊記
序章 ホーキングの「常識」
第1章 宇宙には時の始まりと終わりがあるか―特異点をめぐって
第2章 ブラックホールだってしまいにゃ蒸発する
第3章 宇宙の端っこが丸いと神様の出番はなくなる?
終章 賭けに負けっぱなしではあるけれど(情報のパラドックス)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
科学英語を学ぶための最適の教科書。
科学の現場でつかわれている科学英語の独特の語彙や言い廻しを、『ネイチャー』の選りすぐりの例文を読み解きながら学んでいく。
世界中の研究者が読んでいる科学雑誌『ネイチャー』が読みこなせれば科学論文の読み方・書き方、科学用語など、本物の科学英語が自然に身につく。
[ 目次 ]
プロローグ―「ドリアン・グレイ」という名のネズミ
1 解説編・『ネイチャー』を解体する(『ネイチャー』って? 科学雑誌『ネイチャー』の読み方(正攻法 裏技編) 『ネイチャー』の広がり)
2 実践編・『ネイチャー』を読む!(『ネイチャー』のトピックスを英語で読む) エピローグ―理系(?)英語のアタマ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
語りかけるような文書でとてもわかりやすく物理学や哲学について書かれています。
でも文中に(笑)とかそういう手法自体が受け付けない人には読むのがキツイかも。
扱うのは思考実験。
簡単に言うと、「もしも○○だったら世界はどう見えるか」とか仮定の状況下での実世界がどう変化するかみたいな感じの内容。
タイトルは「猫だったら?」ですが、他にも6つの思考実験を行っています。
1.もしもあなたが猫だったら
2.もしも重力がちょっぴりだけ強かったら
3.もしもプラトンが正しかったら
4.もしもテレポーテーションされてしまったら
5.もしも仮面をつけることができたら
6.もしも小悪魔がいたならば
7.もしもアインシュタインがただしかったならば
特に「猫」「テレポーテーション」の章が面白かった。
猫は人間の目の3原色と違い、2原色で見えている。
そのため拾う色の情報は人間よりも少ないが、代わりに動体視力がずば抜けていて、人間では目で追えないような昆虫の動きにも逃げる獲物の動きも見える。
結果、人間よりも色の情報は少ないにも関わらず人間よりもよく見えている…ように感じられる。
他にも鳥の視覚も全く違う。
鳥はさらに4原色で色を見ていてなおかつ紫外線もとらえることができる。
そのため、人間は「赤と緑」のツブツブをすごーく細かく並べたものを見ると「黄色」に見えるが。
鳥にはしっかりと「それは赤と緑を並べたものだ」と認識できるらしい。
鳥スゲー!
こんな風に他の動物には全く違うものに見えているのだと想像すると不思議な気分になる。
それにテレポーテーション。
テレポーテーション2004年にドイツで「量子を対岸へとテレポーテーションする」という実験を行って、実際に成功しているらしい。
ただしそれは、オリジナルの量子が消滅して対岸へとそれとまったく同質の量子を発生させた(?)という状況らしく。
オリジナルは消滅しても同質であればそれをイコールとするのかとか。
例えば人間で同じことをやったとして。
元の人間が消滅して全く同じ人間を作り出してそれが同一人物であると言って良いのかとか。
…えぇー説明しようとしても難しいなぁ…とにかくややこしいけど面白かった。
それほど難しくは書かれていないのでライトに読める。
とはいえ、最期の方の章の「小悪魔」「アインシュタイン」はややこしくてちゃんと咀嚼しきれていないんですけどね。 -
Posted by ブクログ
ヒトが生まれてから死ぬまでの間に接するさまざまな世界や情報から、思いをめぐらし、考えをひねり出し、想像を膨らませる。歴史や現実に対する「もし…だったら」という仮説をたてて論理を組み立てていくことの大切さと面白さを再認識できる本でした。著者である竹内薫氏による口語体でかかれた平易な文章からひろがる世界観に引き込まれました。
竹内氏はMBAで著名な米国・マギル大学において物理学と科学哲学なるものを修了された方です。メディアにも登場される機会の多い方のようです。そのため、「もしもあなたが猫だったら?」という他者と自分を置き換えることで世界の見え方が変わってくるのでは?という問いの投げかけからはじめる第1章は身近に感じられますが、その次の章からだんだん難解なトピックに話が展開していきます。
思考実験を通じて、想像力を膨らませることができ、また仮設を設定した上で現実世界で発生している事象との比較から判断能力が磨かれていくんだと感じることができました。ITの発達で情報の収集と検索を通じて何かを「知る」ことは簡単になったのは確かだと思うのですが、それを集約して新しい何かをひねり出すことの能力は衰えているのかもしれません。
それならば、著者の言うとおりこれから大事になるのは「思考実験」を通じて、世界を自分の言葉と発想で構成していく能力なのかもしれませんね。思考実験は自分なりの解答を出して一区切りがついた後、また目に留まった興味関心から湧き上がる疑問をあれこれ考えてみる果てしない作業なのでしょう。ですが、人間の智慧とはそうして積み重ねられてきたものですから尊いだと思うのです。
「〜でしょ?」や「〜なんですよ」などの語尾表現によってすっかりうんうんと納得してしまいがちな表現ではあります。著者の世界観がすべてではないので説明のすべてを鵜呑みにするのではなく、視野を広げるための鍵だと軽い気持ち読んでみれば良いかもしれません。すべては、私の生きる世界に対して興味・関心をもって「知ろう」とする姿勢をもつことが大事なのですから。
私を形成するこの細胞、私のこの躯体、私の住まうこの社会、私が籍を置くこの国、私が生きるこの星、私が見つめるこの宇宙とはいったいどのような構造を持っているのか?素朴な疑問を思考実験を通じて、自分なりの解答を見つけ出せていく、そんな感性が強くアンテナの高い人間でありたいものです。 -
Posted by ブクログ
複雑系の生命科学について。この本で初めて知ったが、北野宏明さんというのはなかなかのようだ。ちょっと各論に偏りすぎで、せっかくの面白い分野なので総論がもう少しあってもよかったかも。生命体が、少々の環境変化に対して恒常性を維持できるように、外部からの擾乱に対してその機能を維持することを、ロバストである、と言う。ある種の擾乱(もしくはパフォーマンスやリソース)に対してロバストさを向上させることは、想定外の擾乱に対して脆弱になってしまうというトレードオフが「必ず」存在するので、一見手ごわそうな病原体でも見方を変えると弱点が見えてくる。ロバストなシステムはモジュラー構造になっており、モジュール間はweak linkageで接続される。フィードバック、冗長性、デカップリングといった特性が挙げられている。
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世界に冠たる科学者のための科学学術情報雑誌といえば、イギリスの『nature』、アメリカの『science』。この本は前者─ネイチャーを「英語で読み解く」コツを伝授する本です。
ふつうの英語とちがって科学英単語にはビミョウな意味合いのものが多いので、何をどう勉強したらよいかわからない…そんなアナタにオススメ☆ネイチャーから引用してきた論文(読者の興味を誘う面白い論文)を例文として翻訳しながら科学英語を覚えよう★トピックはたとえば“天は堕ちてくるか?”とか“科学者は神を信じるか?”“生命の種は宇宙から”“ティラノサイウルスとお散歩”などあまり科学っぽくない(笑)おもしろいものばかりでネイチャー・サイエンスを原文で読む前に「まずは科学英語に親しもう」という前提があるようです。卒業論文を英語で書かなきゃいけないので学習用に読みました…orz -
Posted by ブクログ
よく言われる「母性本能」は自然と湧いてくるものではない。
出産や育児によって脳は変化して、赤ちゃんに注意を向けるようになる。
赤ちゃんとの関わりによって、ホルモン(愛情)が分泌されていく。
そんな感じ。おそらく。
正直、自分には文章が読みにくかった。色々な研究が紹介されていたけど、結局この研究から何が言いたいの?ってなってしまったり。
脳が変わるよ、とあるけど、何がどのように変わるのか、いまいち読み取れなかったり。
でも、こういう脳の変化の話は面白い。他の本も読んでみたいかも。
以下補足(web)
脳の変化 デフォルトモードネットワーク(DMN)の再編成
・「自分への関心」から「赤ちゃんへの関心」へ:本来、DMNは「自分自身について考えること(自己参照)」に使われますが、母親になるとこの領域が再編成される。
・他者への共感・愛着の強化:自分のことよりも「赤ちゃんの状態」や「赤ちゃんが何を求めているか」という、他者への共感や社会的認知の機能へと特化していく。
・絆の深さと相関:研究では、このDMNを含む灰白質の減少(最適化)が大きい母親ほど、赤ちゃんへの愛着や絆がより強く形成されることが分かっている。
一時的な物忘れ(マミーブレイン)
・産前産後に「物忘れが激しくなる」「集中できない」といった現象(通称:マミーブレイン、ブレインフォグ)を多くの母親が経験。これも脳の認知機能自体が壊れたわけではなく、脳のエネルギーやリソースが「赤ちゃんの命を守るための処理」に全振りされている状態(優先順位の急激な変化)による。
アロスタシス
・生体が外部や内部のストレス(変化)に対し、予測制御を用いて体内環境の基準値そのものを動的に変化させ、安定や適応を維持する仕組みのこと。
アロスタシスの基本
・予測的な適応: これから起こる状況の変化を脳が予測し、心拍数や血圧、ホルモン分泌などをあらかじめ調整して効率よくエネルギーを使うシステム。
・ホメオスタシスとの違い: ホメオスタシスが「決まった一定の状態(定常状態)を保つ」のに対し、アロスタシスは「状況に合わせて基準値自体を変えて適応する」という点が違い。
出産によるアロスタシスの変化
親子間のアロスタシス共調節
・生まれたばかりの乳幼児は、自己調節機能(ホメオスタシス)が非常に未熟です。そのため、子どもは「親の身体(アロスタシスシステム)」を外部器官として借りることで、自身の身体の安定を維持する。
・育児の本質とは、「自らのアロスタシスを削り、または書き換えることで、子どもの未熟なアロスタシスシステムを構築させるプロセス」と言える。 -
Posted by ブクログ
ガリレオが望遠鏡を披露したとき、人々はその性能に驚いた。そして望遠鏡で月を見た。月は凸凹だった。人々の反応は変わった。当時、月は「完全な世界」だと考えられていたからだ。
さて、当時の人々はどちらを信じたのだろう。ガリレオの望遠鏡か。それとも、それまでの世界観か。答えは後者だ。このエピソードは「99.9%は仮説」という本のテーマをよく表していると思う。価値観や常識は、その時代の人々が持っていた知識や考え方に大きく左右される。そして、現代に生きる私たちも例外ではない。
それから、本書の話をではないが、当時の人々は何も考えずに「月は完全な世界だ」と信じていたわけではない。そこに至る背景や論理を知るとむしろ昔の人々の賢さに驚かされ感動する。