竹内薫のレビュー一覧
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ネタバレ最終章は、大人(仕事している人)でも参考になる部分があるかもしれない。しかし、大部分は中高生向けの内容だと思う。自分がどういう集団に属すか、ある程度のレベルを求めるならば勉強しなければならない、というお話がメインだった。
途中、因数分解を習う意味、直接仕事に生きない可能性の高いことを学習する意義、などが話題になるが、これらをすでに成人した、あるいは働いている人が理解したところで手遅れ感が否めない。
英語の重要性もそう。専門性を高める話も同様に、学生ならギリギリ間に合うかもしれないが、勤労がある者にとっては耳に痛い話が多い感じた。 -
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Posted by ブクログ
「自分はバカかもしれない」という気付きは成長への第一歩かもしれない。
最近になって記憶力の低下が著しく、また応用的な考えができない場面が増えてきたような気がして、まさしくタイトル通りのことになったのでこの本を手に取りました。
「バカ」という呪いにとらわれず、自分の可能性を広げようというメッセージがこめられたライトな自己啓発本です。柔らかい文体でとても読みやすいです。
自分をバカだと思ってしまうのはまず周りからの「お前はバカだ」という評価と、それにより自己評価も「自分はバカだ」で固定されてしまう”二重の呪い”であり、だからこそ自分からバカのレッテルを貼らぬことが大事だとこの本は説きます。そ -
Posted by ブクログ
ネタバレ科学はつねに反証可能である。科学以外は反証が可能とは限らない。神がいるかいないか、は反証できないので科学ではない。
日本は、完成された形で科学を受け入れた。すぐに応用できた反面、本質的な部分が根付いていない可能性がある。
科学の出す結論は、つねに仮説である。科学に100%はアリえない。
子宮頸がんの副反応は、ワクチンを打たなくても起きていた。
テレビは科学リテラシーが乏しい。NHKや新聞は科学環境部のようなところでチェックしている。
医学は、メカニズムがわからなくても治ればいい、という考え方。全身麻酔の機序には論争があった。
科学に競争原理を持ち込むと質の高い論文が減った。
健康食品の波動は -
Posted by ブクログ
そもそも、不完全性定理って、何のために必要なのだろう。それを証明したことが衝撃的であっても、普通の人々の日常には、何ら影響がないだろうが、暗黙知みたいに信じられていたことを覆す、画期的な発見らしい。わかりやすい説明に腐心されているが、突然突き放されたように、わかる人だけがついていけばいい、みたいな説明に変わる。専門家でも難解な、この定理を素人にわかりやすく説明する、そのこと自体が無謀とも言える。命題が真であることと証明できることは完全には一致しないで、真であるのに証明できないことがある。それを原理的に証明した、みたいな錯綜とした内容であり、何か得られたか、と考えても空虚感だけが残ってしまう。
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Posted by ブクログ
シミュレーションをもとに発展している宇宙論という学問が、現在までにどのくらい発展してきたかがかかれていた。
私はこの分野についていままで全く興味を持っていなかったので、宇宙=望遠鏡という漠然としたイメージしか持っていなかった。しかし実際にはシミュレーションを基盤とした学問であると知れた。シミュレーションを通して現実で起こっていることを完璧に忠実に再現することが目的なのではなく、あくまでも仮説を検証するための実験手段としての役割を持っている。シミュレーション、つまり箱の中の宇宙の箱とは研究室のようなものだと言う。と同時に、宇宙について知るにはたくさんの学問、それも高度で最先端な分野を学際的に組み